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卵子の質を上げる方法

妊活において卵子の質を上げるということは妊娠・出産という成果を得るためにとても大事なことです。

 

卵子の質が良くなければ次のような結果を繰り返すことにもなりかねません。

 

  • 体外受精において、卵胞の育ちが悪く採卵に至らない。
  • 採卵できても受精しなかったり育たなかったり。
  • 受精卵に染色体の異常があり着床しても流産する。

 

実際、当院にいらしている患者さんにも「卵子の質が悪く体外受精をしても上手くいかない」など悩んでいる方は多く、「鍼灸や漢方で卵子の質を改善できないでしょうか?」といった相談を多く受けます。

 

そこで今回は当院でおこなっている卵子の質を上げる方法鍼灸漢方薬養生法の3つに分けてお伝えしたいと思います。
 

1 卵子の質を上げることができるのか?

結論から言うと、卵子の質は上げることができます。

 

卵子の質を上げるには卵子を提供している卵巣の働きを高めることです。

 

東洋医学では卵巣の働きを「腎」として捉えています。

 

ですからこの「腎」の働きを高めることができれば、卵子の質も上げることができると東洋医学では考えているのです。

 

2 卵子の質を悪くする原因

卵子の質を上げる前に質を悪くしている原因を知っておく必要があります。

 

なぜなら卵子の質を上げようと対策しても、悪くなっている原因を止めなければ卵子の質は全く改善しないからです。

 

ですから、まずは卵子の質を悪くする原因を知って、なるべくそれをしないようにすることが先決です。

 

卵子の質を悪くする原因として挙げられるのは以下のようなものです。

 

卵子の質を悪くする原因として考えられること。

① 過剰な素ストレス

② 質の悪い睡眠

③ 運動不足

④ 悪い食事

1つ1つみていきましょう。

 

① 過剰なストレス

 

ストレスが体に及ぼす影響は大きいです。

 

特に女性の場合はホルモンバランスが乱れると月経にも異常をきたすことが知られています。

 

過剰なストレスで月経が遅れたり止まったりしたことを経験されたこともあると思います。

 

また月経のみならず、内分泌系、自律神経系、免疫系など複合的に影響して卵子の質を低下させてしまうのです。

 

そして過剰なストレスだけでなく小さなストレスでも長期に続くと過剰なストレスになることが分かっていますので、過剰なストレスとして感じていなくても卵子に影響することもあります。

 

ですから可視化されないストレスですが、卵子の質を上げるためには対策が必要になります。

 

東洋医学では過剰なストレスを「肝」や「心」といった臓腑が関係すると考え、その臓腑に対して鍼灸や漢方薬で対応していきます。

 

② 質の悪い睡眠

 

東洋医学で卵巣の働きを司っているのは「腎」という臓腑であることは区嘔気でお伝えしました。

 

この「腎」を養うのに最も必要なのが、質のよい睡眠をとることです。

 

睡眠の質が悪いと著しく卵巣に負担がかかり卵子の質が悪くなります。

 

「腎」は陰臓と呼ばれていて、陰が一番極まる21時~23時の間を睡眠にあてることで、陰臓である「腎」が養われるからです。

 

ですから、40代であれば21時まで、30代であれば22時まで、卵子の質を上げるためには早く就寝するということを心がけましょう。

 

③ 運動不足

 

卵子の質にミトコンドリアが関わっていることが科学的に分かってきています。

 

人間の細胞1つにおよそ6個のミトコンドリアが存在すると言われていますが、卵子の細胞に限ってはおよそ20~30万個のミトコンドリアが存在していることが分かっています。

 

ミトコンドリアは糖質からエネルギーを作り出す器官ですので、卵子がいかにエネルギーを必要としているかが伺い知れます。

 

ですからミトコンドリアが上手く働かないと卵子の質が悪くなってしまうのです。

 

ミトコンドリアを増やし活性化させるのに必要なことは適度な運動をすることです。

 

適度な運動の習慣がないと卵子の質は悪くなります。

 

④ 悪い食事

 

卵子の質を悪くする食事として気を付けたいのは以下のようなものです。

a人工的な糖質 b小麦 c乳製品 d植物油 e食品添加物

 

これらの食品は卵子の質を悪くするのでなるべく控えるようにしましょう。

3 卵子の質を上げる鍼灸

卵子の質を上げるためには「腎」に着目して鍼灸施術をおこなうことが重要です。

 

そして「腎」を中心に「脾」「肝」「心」のバランスを整えます。

 

またしっかり骨盤内臓器である卵巣に血が流れるように血流を改善する鍼灸施術も併用します。

 

血流を改善するのにお灸がとても効果的です。

 

古来から女性は男性よりお灸が効果があるとされています。

 

当院でも不妊施術にお灸をたくさん使いますし、自宅でもお灸ができるように指導もしています。

 

このように卵子の質を上げるカギは「腎」と「骨盤内の血流」の改善です。

 

さらに当院独自の「心」に着目した鍼灸をおこなうことで、妊娠そして赤ちゃんまでの結果につなげています。

4 卵子の質を上げる漢方薬

 

卵子の質を上げる漢方薬は「腎」を補う補腎薬と「血流を改善する」活血薬を中心に組み立てます。

 

補腎には腎陰と腎陽を補うものがあります。

 

冷えの症状が強ければ腎陽を補い、熱の症状が強ければ腎陰を補うものを選択します。

 

補腎薬には以下のようなものがあります。

・八味地黄丸

・真武湯

・六味地黄丸

・杞菊地黄丸

 

血流を改善する漢方薬には以下のようなものがあります。

・芎帰調血飲第一加減

・桂枝茯苓丸

・桃核承気湯

・婦人宝

 

こういった漢方薬を体質に合わせて組み合わせることで血流を改善し、卵巣にしっかり血が届くようになります。

5 卵子の質が上がり妊娠された症例

大阪市鶴見区 Tさん 41歳
妊活・不妊漢方鍼灸

漢方・鍼灸で卵子の質を改善し体外受精で妊娠

大阪市鶴見区 Sさん 39歳
妊活・不妊漢方鍼灸

AMHが45歳相当でも5か月で自然妊娠

門真市 Fさん 42歳
妊活・不妊漢方鍼灸

受精卵が確保できなかった二人目不妊のFさん

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