不妊に効果的、卵子の質を上げるツボ

妊活において”卵子の質を上げる“ことはとても重要です。

卵子の質を上げるためには様々な方法がありますが 東洋医学では“お灸”をすることで妊娠力をアップさせる方法があります。

そこで今回は”卵子の質を上げるツボ“を不妊で悩んでいる方に多い体質とともにご紹介していきたいと思います。

なかなか子どもが授かれず悩んでいる方に多い体質傾向は大きく分けて

• 血の巡りが悪い「瘀血」タイプ
• 胃腸が弱い「栄養不足」タイプ
• 腎機能の失調により生殖機能が低下するタイプ
• ストレスなどにより肝の機能が失調するタイプ

の４つがあります。
これらの体質傾向を改善し妊娠しやすい身体をつくるには卵子の質を上げるツボにただお灸をするのではなく、自分の体質にあったツボを選び組み合わせることが大切です。

東洋医学で瘀血とは“冷えやストレス”などにより、“全身の血流が悪くなることで古い血液が体内に溜まる”ことをいいます。

全身の血流が悪くなると子宮や卵巣の血流も悪くなるため、卵子の質が落ち、不妊の原因になることがあります。

• 月経痛がひどい
• 経血にレバー状のようなかたまりが混ざることがある
• 子宮筋腫や子宮内膜症などがある
• 肩こりや頭痛

などといった症状があらわれることがあります。

瘀血傾向にある人の卵子を上げるツボは“三陰交”と“血海”です。

これらのツボをお灸することで子宮や卵巣の血流を良くし、瘀血を改善していきます。

なかでも"三陰交”は女性ホルモンに関与するツボともいわれており、”月経痛や月経不順、冷え性“などにも効果的です。

東洋医学で胃腸が弱い方は気血水の“気”が不足していることが多いと考えられています。

気とは”生理物質“のことで”父母から受け継いだ先天的“なものと”飲食物から得た後天的“なものの2種類あります。

胃腸が弱いと飲食物から得る“後天的な気”がうまく得ることができず、必要な栄養素を取り込めなくなってしまうと子宮や卵巣に栄養が行き届かず、卵子の質が低下します。
 

• 食欲不振、胃がもたれる
• 胃下垂
• よく下痢をする
• 疲れやすい

などの症状があらわれることがあります。

 胃腸が弱い栄養不足傾向がある方の卵子の質を上げるツボは“足三里”と“中脘”です。

足三里、中脘ともに胃腸の調子を整えるのにとても効果的なツボです。

東洋医学では五臓の”腎“が生殖機能にとても深く関与していると考えられています。

腎の機能は年齢を重ねるごとに低下し、さらに過労や甘いものの食べ過ぎなどでも低下していきます。
 

• 月経不順
• 髪が良く抜ける
• 浮腫
• 足腰が冷える
• 夜間尿

などといった症状があらわれることがあります。

生殖機能が失調している方の卵子の質を上げるツボは“太谿”と“公孫”です。

これらのツボは腎機能を高める効果があります。

東洋医学では”過度なストレスや緊張“は五臓の”肝“に影響すると考えられています。

肝は"女性ホルモン"とも深く関係しており、肝の機能が失調すると月経や妊娠に必要な女性ホルモンの分泌が低下してしまいます。
 

• 怒りっぽくなる
• PMS（月経前症候群）
• 情緒不安定
• よくため息が出る
• のどに何かが詰まったような感じがする（梅核気）

などといった症状があらわれます。

ストレスなどにより肝の機能が失調している方の卵子の質を上げるツボは”太衝“です。

太衝にお灸をすることで失調した肝機能を正常に戻すことができます。

また、ストレスなどにより食べ過ぎ傾向がある方は先ほどご紹介した”足三里“を組み合わせるとより効果が期待できます。