要注意！基礎体温（BBT)の乱れは妊娠しにくいサイン⁉

基礎体温（BBT)は女性の身体の変化やリズムなどを把握するための基準となり、月経周期を正しく把握することで排卵日を予測できるため妊活の第一歩として使われています。

ですが基礎体温の状態が乱れているケースがあり、それらは妊娠しにくいサインかもしれません。

そこで今回は要注意な基礎体温についてご紹介してきたいと思います。

一般的に妊娠しやすいと考えられている基礎体温は

• 低温期と高温期の二層に分かれている
• ±0.3～0.5℃

といわれています。

必ずしもこれらの特徴に当てはまらなければ妊娠できないわけではありませんが、低温期と高温期の差がよりはっきりしている方が女性ホルモンもしっかり分泌されていることになります。

※そのほか基礎体温については詳しく記載したコラムがございますので、以下からご覧ください。

基礎体温が全てではありませんが、ホルモンバランスの状態などが反映されるため自分の身体を知るためには大切な判断材料となります。

測り方などによって多少の誤差や個人差はありますが

1. 低温期の体温が高い
2. 高温期が短い
3. ガタガタして低温期と高温期がわかりにくい

などの基礎体温はホルモンバランスが崩れ、妊娠しにくいサインかもしれません。

それぞれ詳しく解説してきたいと思います。

低温期は一般的に「36.7℃以下」をいい、卵巣からエストロゲンを分泌することで卵子を成熟させる期間にあたります。

このエストロゲンは「体温を下げる」働きもあり、低温期の体温が高い場合はこのエストロゲンの分泌が低下している恐れがあると考えられています。

また東洋医学では

• 腎陰虚
• 血虚

など身体の潤い（体液や血液すべてを含める）が不摂生などにより低下していることが原因だといわれています。

腎は子宮や卵巣などの「生殖機能」と関係が深く、腎機能が低下すると卵巣からエストロゲンがうまく分泌できなくなる原因につながります。

さらに血が不足する血虚は子宮や卵巣に十分な血や栄養が行き届かなくなるため、妊娠しにくくなるともいわれています。

※そのほか原因や改善方法については詳しく記載したコラムがございますので、以下をご覧ください。

高温期は「36.7℃以上」の状態をいい、黄体ホルモン（プロゲステロン）が分泌されることで子宮内膜を厚くし、着床しやすい環境をつくる期間にあたります。

プロゲステロンは「体温を上げる」はたらきもあり、高温期が短いと着床に必要な子宮内膜が十分に作れないため妊娠しにくいと考えられています。

また東洋医学では

• 生殖機能の低下
• 冷え

などによる「腎陽虚」が原因で高温期が短くなると考えられています。

五臓六腑の腎は生殖機能と関係が深く冷えにとても弱い臓腑のため、身体を冷やしすぎると子宮や卵巣の機能が低下してしまいます。

プロゲステロンは卵巣から分泌されるホルモンのため、卵巣の機能が低下するとプロゲステロンがうまく分泌されず、妊娠しにくくなるといわれています、

※そのほか高温期が短くなる（黄体機能不全）については以下のコラムをご覧ください。

基礎体温の記録をつけるとガタガタしていて低温期と高温期の境がわかりにくい場合があります。

東洋医学では「自律神経」の乱れによってガタガタになると考えられています。

自律神経はホルモンバランスと関係が深いため、自律神経が乱れているとホルモンバランスが崩れる原因になるため妊娠しにくくなるといわれています。

また自律神経が乱れると全身の血流も悪くなるため子宮や卵巣に十分な血や栄養を届けれず、着床率が下がる原因にもつながります。

自律神経は

• 過度な緊張やストレス
• 不規則な生活習慣

などによって乱れるため、まずは規則正しい生活を心がけるようにしましょう。

※そのほかガタガタな基礎体温の改善方法などについては詳しく記載したコラムがございますので、ぜひあわせてご覧ください。

今回は要注意な基礎体温（BBT)の乱れについてご紹介しましたが、妊娠に至るために大切なのは「心身ともに健康」であることです。

特に月経周期は女性の健康指標の一つでもあります。

基礎体温の状態は月経周期にも反映はされますが、温度が少し高い・低いなどの誤差を気にしすぎるのではなくまずは月経周期が一定であるかどうかを意識するようにしましょう。

※月経周期の重要性について詳しく解説したコラムもございますので、ぜひあわせてご覧ください。