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基礎体温の高温期が短い「黄体機能不全」の原因と改善する方法

不妊の原因は様々ですが、、身体のリズムを知るための指標として使われているのが“基礎体温”です。

正常に排卵がおこなわれている女性の場合は”低温期と高温期の2層“に分かれ、一定のサイクルを繰り返しますが、何らかの原因で”基礎体温のリズムが崩れると不妊の原因になる”ことがあります。

今回は不妊の原因として多いと考えられている”高温期が短い(黄体機能不全)”について原因や改善する方法を東洋医学の視点で解説していきたいと思います。

不妊の原因になる黄体機能不全とは?

一般的に基礎体温が”排卵後、上昇してから次の月経がくるまで10日以下や高温期の途中で体温が下がる“など高温期が短い傾向にあり、これらは黄体機能不全によるものだと考えられています。

また黄体機能不全とは”排卵後から分泌が増える女性ホルモン黄体ホルモン(プロゲステロン)が通常よりも分泌が少ない”状態のことをいいます。

プロゲステロンは妊娠の準備をするホルモンで”基礎体温を上げ、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を安定させる働きや乳腺を発達させる“働きがあります。

プロゲステロンの分泌が少ないと”着床に必要な子宮内膜が十分につくられなくなる”ため不妊の原因になると考えられています。

東洋医学で考える基礎体温の高温期が高くなる原因

東洋医学では”五臓六腑がバランスを保ち合うことで健康が維持されており、何らかの原因でどこか一つでも臓腑の機能が失調すると様々な不調がみられる”と考えられてます。

高温期が短くなる主な原因は五臓(肝・心・脾・肺・腎)の”腎“の機能が失調することで起こるといわれています。

腎は主に精神活動や“生殖機能”ととても深い関係があり、腎の機能が失調していると“卵胞がうまく育たず、黄体の機能も低下”してしまいます。

また黄体ホルモン(プロゲステロン)は”排卵後に卵巣から分泌されるホルモン”のため、腎の機能が失調していると分泌量も減ってしまいます。

高温期が短い人は「腎陽虚」の傾向がある

東洋医学の腎には生殖機能だけでなく身体を”冷やす作用(腎陰)と温める作用(腎陽)”の役割もあります。

これを東洋医学では”火と水の関係”ともいわれており、拮抗し合うことで腎機能は正常に働くことができます。

高温期が短い傾向にある方に多いのは、温める作用のある腎陽が不足している”腎陽虚”です。

腎陽は東洋医学の解剖学で生命活動の根本となる”ガスコンロ”のような役割があります。

通常は中火になっている腎陽は”排卵後に強火になり高温期を維持し、月経がくると同時に中火に戻る”という原理なのですが、腎陽虚の方は”もともとの火力が少ないため排卵後も強火になりきれずに月経がくる”傾向があります。

さらにこの腎陽は別名”命門の火”ともいわれており”生命のはじまり(妊娠など)”にとても深い関係があります。

そのためこの腎陽の機能が低下していると高温期が短くなり、妊娠しにくくなると考えることができます。

黄体機能不全を改善するための養生法

高温期が短い黄体機能不全を改善するためには”腎機能(腎陽)を高める”ことが重要になってきます。

特に心がけていただきたいのは

  • 身体を冷やさない
  • 甘いものを食べ過ぎない
  • 腎陽を補う食べ物を積極的にとる

3つです。

詳しく解説していきます。

身体を冷やさない

腎陽は冷えに弱く、身体を冷やしすぎると機能が低下することがあります。

先ほど説明した”ガスコンロに風を吹きかけたり、水を垂らし続けているような状態”です。

身体が冷えると腎陽の低下だけでなく、全身の血流も悪くなり子宮や卵巣の機能に影響を及ぼす原因につながります。

寒い冬だけでなく、夏場でも”冷たい食べ物や飲み物”など摂り過ぎには十分に注意し、冷えやすい方はレッグウォーマーや腹巻などで冷え対策を心がけましょう。

また夏場は冷房の当たり過ぎにも注意しましょう。

東洋医学では”首元(大椎)に風が当たり過ぎると冷えや風邪の原因になる”と考えられており、舞子さんや浴衣などを着る際に首元を少しあけるのは体温を調節するためだといわれています。

そのため冷房などにより冷たい風にあたり過ぎると全身が冷え、腎機能の低下につながりますので”露出の多い服は避け、首元はストールをまく”など工夫しましょう。

甘いものを食べ過ぎない!

例えば疲れているときに甘いものが欲しくなることありませんか?

東洋医学の”五行説”には五臓六腑それぞれと関係の深い色や季節、味などが記載されています。

そのなかに”疲労と脾臓”の関係は深く、疲労などにより脾の働きが失調しているときに“甘味”のものをとると機能を補うことができると考えられています。

ですが五臓六腑は”各臓腑がバランスを保つことで健康が維持されている”ため、偏った味ばかり摂ると逆にバランスを崩すことがあります。

五臓六腑の関係性

脾と腎はとても関係が深く、お互いの機能が高ぶりすぎないように抑制しあっています。

ですが甘いものを摂り過ぎると”脾の機能が高ぶり、腎の機能を抑制しすぎる”ことがあります。

抑制され過ぎると腎の機能は低下し、高温期が短くなるだけでなく生殖機能そのものにも影響を及ぼしてしまいます。

身体にとって甘味も消化機能を補うために必要なものではありますので”さついまいもや果物”など自然な甘みをとったり適度にとるように心がけましょう。

また脾と腎のバランスが究極まで崩れると不妊だけでなく”糖尿病”につながりますので、十分に注意しましょう。

※妊活中の糖質制限について詳しく記載した記事がございますのでぜひあわせてご覧ください。

妊活中に我慢せず糖質を制限する方法とは?

腎陽を補う食べ物を積極的にとろう

腎機能は年齢とともに低下するため、機能を保ち続けるのはとても難しいです。

ですが腎機能は”養生や食べ物で進行を遅らせる”ことは十分に可能です。

東洋医学で黒い食べ物は”腎機能を高め、身体を温める”と考えられており、なじみのあるものでは”黒豆や黒ごま、ひじき、黒きくらげ、黒米”などがあげられます。

また経穴(ツボ)や経絡(ツボとツボをつなぎ、気血が流れる道筋)について解説している書籍に腎は”赤黒く~のような形をしている”と記載されていることから”小豆”なども効果的だといわれています。

そのほか腎機能を高める食べ物については以下の記事をご覧ください。

冬に取り入れてほしい妊娠力を高める食べ物

腎機能を高める食べ物は食卓にならぶ機会が少ないものが多いため、意識的にとっていただくことがおすすめです。

黄体機能不全は「漢方薬」も取り入れるとより効果的!

高温期が短い黄体機能不全を改善するためにはご紹介した養生法だけでなく、漢方薬も併用していただくとより効果が期待できます。

黄体機能不全の多くは腎陽虚によるものが多いため”腎陽を補い、温める”漢方薬を使用します。

腎陽を補う代表的な漢方薬は”八味地黄丸”です。

八味地黄丸には利尿作用や熱さましの作用がある生薬も含まれていますが”地黄(ジオウ)、三茱萸(サンシュシュ)、山薬(サンヤク)”で腎を補い”附子(ブシ)”で温めるのが特徴です。

また当院ではとても貴重な”動物性生薬”が含まれており”腎に蓄えられている生命のエネルギー源を補うことで腎機能を高める(滋養強壮)”目的として参茸大補丸錠”を使用することもあります。

だたし漢方薬は体質にあったものを服用する必要があり、高温期が短いからといって全ての方が腎陽虚にあてはまるわけではありません。

体質にあっていないものを服用し続けると”症状が悪化したり、下痢などの副作用がみられる”場合もあるため漢方薬を服用する際は自己判断は避け、お近くの東洋医学の専門家を尋ねましょう。

まとめ

今回は基礎体温の高温期が短い(黄体機能不全)の原因や効果的な漢方薬をご紹介しましたが、高温期が短いと妊娠や出産に至れないわけではありません。

ご紹介した養生をしていただき、体質改善をすることで妊娠・出産は十分に可能です。

妊娠に至るために一番大切なのは”心身ともに健康”であることですにで、お心当たりのある方は今一度見直してみてください。

当院は鍼灸施術だけでなく、体質にあった漢方薬の処方もおこなっておりますのでぜひ一度ご相談ください。

またYouTubeでも妊活に役立つ情報を発信しておりますのでぜひチャンネル登録をしてご覧ください。

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