〒574-0026 大阪府大東市住道1丁目2-25
JR住道駅徒歩3分
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:00~13:00 | ● | ● | ● | ● | ● | △ | ─ |
16:00~20:00 | ● | ● | ─ | ● | ● | △ | ─ |
△:土曜 8:00~13:00 / 14:00~17:00
基礎体温の高温期が短い「黄体機能不全」の原因と改善する方法
不妊の原因は様々ですが、、身体のリズムを知るための指標として使われているのが“基礎体温”です。
正常に排卵がおこなわれている女性の場合は”低温期と高温期の2層“に分かれ、一定のサイクルを繰り返しますが、何らかの原因で”基礎体温のリズムが崩れると不妊の原因になる”ことがあります。
今回は不妊の原因として多いと考えられている”高温期が短い(黄体機能不全)”について原因や改善する方法を東洋医学の視点で解説していきたいと思います。
東洋医学の腎には生殖機能だけでなく身体を”冷やす作用(腎陰)と温める作用(腎陽)”の役割もあります。
これを東洋医学では”火と水の関係”ともいわれており、拮抗し合うことで腎機能は正常に働くことができます。
高温期が短い傾向にある方に多いのは、温める作用のある腎陽が不足している”腎陽虚”です。
腎陽は東洋医学の解剖学で生命活動の根本となる”ガスコンロ”のような役割があります。
通常は中火になっている腎陽は”排卵後に強火になり高温期を維持し、月経がくると同時に中火に戻る”という原理なのですが、腎陽虚の方は”もともとの火力が少ないため排卵後も強火になりきれずに月経がくる”傾向があります。
さらにこの腎陽は別名”命門の火”ともいわれており”生命のはじまり(妊娠など)”にとても深い関係があります。
そのためこの腎陽の機能が低下していると高温期が短くなり、妊娠しにくくなると考えることができます。
腎陽は冷えに弱く、身体を冷やしすぎると機能が低下することがあります。
先ほど説明した”ガスコンロに風を吹きかけたり、水を垂らし続けているような状態”です。
身体が冷えると腎陽の低下だけでなく、全身の血流も悪くなり子宮や卵巣の機能に影響を及ぼす原因につながります。
寒い冬だけでなく、夏場でも”冷たい食べ物や飲み物”など摂り過ぎには十分に注意し、冷えやすい方はレッグウォーマーや腹巻などで冷え対策を心がけましょう。
また夏場は冷房の当たり過ぎにも注意しましょう。
東洋医学では”首元(大椎)に風が当たり過ぎると冷えや風邪の原因になる”と考えられており、舞子さんや浴衣などを着る際に首元を少しあけるのは体温を調節するためだといわれています。
そのため冷房などにより冷たい風にあたり過ぎると全身が冷え、腎機能の低下につながりますので”露出の多い服は避け、首元はストールをまく”など工夫しましょう。
例えば疲れているときに甘いものが欲しくなることありませんか?
東洋医学の”五行説”には五臓六腑それぞれと関係の深い色や季節、味などが記載されています。
そのなかに”疲労と脾臓”の関係は深く、疲労などにより脾の働きが失調しているときに“甘味”のものをとると機能を補うことができると考えられています。
ですが五臓六腑は”各臓腑がバランスを保つことで健康が維持されている”ため、偏った味ばかり摂ると逆にバランスを崩すことがあります。
脾と腎はとても関係が深く、お互いの機能が高ぶりすぎないように抑制しあっています。
ですが甘いものを摂り過ぎると”脾の機能が高ぶり、腎の機能を抑制しすぎる”ことがあります。
抑制され過ぎると腎の機能は低下し、高温期が短くなるだけでなく生殖機能そのものにも影響を及ぼしてしまいます。
身体にとって甘味も消化機能を補うために必要なものではありますので”さついまいもや果物”など自然な甘みをとったり適度にとるように心がけましょう。
また脾と腎のバランスが究極まで崩れると不妊だけでなく”糖尿病”につながりますので、十分に注意しましょう。
※妊活中の糖質制限について詳しく記載した記事がございますのでぜひあわせてご覧ください。
→妊活中に我慢せず糖質を制限する方法とは?
腎機能は年齢とともに低下するため、機能を保ち続けるのはとても難しいです。
ですが腎機能は”養生や食べ物で進行を遅らせる”ことは十分に可能です。
東洋医学で黒い食べ物は”腎機能を高め、身体を温める”と考えられており、なじみのあるものでは”黒豆や黒ごま、ひじき、黒きくらげ、黒米”などがあげられます。
また経穴(ツボ)や経絡(ツボとツボをつなぎ、気血が流れる道筋)について解説している書籍に腎は”赤黒く~のような形をしている”と記載されていることから”小豆”なども効果的だといわれています。
そのほか腎機能を高める食べ物については以下の記事をご覧ください。
→冬に取り入れてほしい妊娠力を高める食べ物
腎機能を高める食べ物は食卓にならぶ機会が少ないものが多いため、意識的にとっていただくことがおすすめです。
高温期が短い黄体機能不全を改善するためにはご紹介した養生法だけでなく、漢方薬も併用していただくとより効果が期待できます。
黄体機能不全の多くは腎陽虚によるものが多いため”腎陽を補い、温める”漢方薬を使用します。
腎陽を補う代表的な漢方薬は”八味地黄丸”です。
八味地黄丸には利尿作用や熱さましの作用がある生薬も含まれていますが”地黄(ジオウ)、三茱萸(サンシュシュ)、山薬(サンヤク)”で腎を補い”附子(ブシ)”で温めるのが特徴です。
また当院ではとても貴重な”動物性生薬”が含まれており”腎に蓄えられている生命のエネルギー源を補うことで腎機能を高める(滋養強壮)”目的として”参茸大補丸錠”を使用することもあります。
だたし漢方薬は体質にあったものを服用する必要があり、高温期が短いからといって全ての方が腎陽虚にあてはまるわけではありません。
体質にあっていないものを服用し続けると”症状が悪化したり、下痢などの副作用がみられる”場合もあるため漢方薬を服用する際は自己判断は避け、お近くの東洋医学の専門家を尋ねましょう。
卵巣の衰えを早期に発見して対応しよう
【妊活】サプリメントにはできない漢方薬の力で妊娠率を上げる!
お電話でのお問合せ・相談予約
<受付時間>
平日 9:00~13:00 / 16:00~20:00
土曜 8:00~13:00 / 14:00~17:00
※日曜、水曜午後は除く
フォームは24時間受付中です。お気軽にご連絡ください。
〒574-0026
大阪府大東市住道1丁目2-25
JR住道駅徒歩3分 駐車場:無
平日 9:00~13:00 / 16:00~20:00 土曜 8:00~13:00 / 14:00~17:00
日曜、水曜午後