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不妊の原因は器質的なものでも様々ですが妊娠しにくくなる原因の一つと考えられているのは“子宮ポリープ”です。
当院にいらしている患者様にも手術でとるほどでもないが指摘をされた方や実際に手術された方もいらっしゃいます。
子宮ポリープとは“きのこ状のイボが子宮内膜や子宮頚管にできること”です。不正出血や重い生理痛、貧血などが伴うこともありますが、症状が出ない方もいらっしゃいます。
子宮ポリープがあるからといって妊娠や出産ができないわけではありませんが、大きさなどによっては“受精卵の着床などを妨げる”ことがあるため不妊の原因になると考えられています。
そこで今回は東洋医学的に考える子宮ポリープができる原因や改善の仕方などを東洋医学的に解説していきたいと思います。
血虚傾向になると“全身に十分な血液や栄養が行き届かなくなってしまうため、全身の血流も悪くなってしまう”ことがあります。またこのように全身の血流が悪くなる体質傾向を“瘀血”といいます。
瘀血は全身の血流が悪くなるため、古くなった血液を排出することができなくなり体内に蓄積されてしまうことがあります。
古い血液が子宮内に溜まると“子宮ポリープ”などといった形としてあらわれることがあるため東洋医学では血虚や瘀血が原因になると考えられています。
漢方では血液に似た“赤黒い色”をした食材は“血を補う”働きがあると考えられており“赤身肉や赤身の魚(特に血合い)”などはもちろんですが”いちごやプルーン、レーズン、ブルーベリーなどのベリー類や桑の実、クコの実、なつめ”などもおすすめです。
さらに“黒豆、黒ごまや黒きくらげ、黒米”など”黒色“の食材は血を補うだけでなく”生殖機能と関係の深い腎機能を補う食材”でもあります。
そのため黒色のものは血虚傾向のある方だけでなく、妊活中の方にはぜひ積極的に摂っていただきたい食材です。
※鉄分が多く含まれているため”レバー“を摂取されている方もいらっしゃると思いますがレバーは動物の”肝臓(解毒作用のある臓器で身体の毒素が溜まりやすい)“のため、あまり推奨はできません。
またレバーには”ビタミンA“が多く含まれており、食べ過ぎると”奇形児“の原因になる恐れもあるため十分に注意しましょう。
東洋医学では”血と目”はとても深い関係があると考えられており、電子機器などで様々な情報を取り入れようと目を酷使しすぎると血が消耗してしまいます。
特に夜は“血を補う時間”と東洋医学で考えられているため夜に目を酷使しすぎると睡眠が浅くなり、十分に血を補うことができなくなってしまいます。
また目は五臓の”肝”との関係が深く、肝の機能が失調し”自律神経”が乱れると妊娠に至るためには欠かせない”ホルモンバランスも崩れる”原因につながります。
就寝する“30分前”には電子機器などは控え、目を休ませる時間をつくるように心がけましょう。
東洋医学で汗は身体の体液などが体外に排出されることから“血の一部”とも考えられています。
そのため“過度な運動やサウナ、ホットヨガ”などで発汗しすぎると血が消耗し、症状が悪化してしまう恐れがあるためできるだけ控えましょう。
妊活中の運動は“冷えや血流の改善、ミトコンドリアの活性化”などの効果が期待できるため必要なものではありますので血虚傾向にある方は“ウォーキング”などから始めてみましょう。
今妊活で注目されているミトコンドリアについては詳しく記載した記事がございますのでそちらをご覧ください。
→ミトコンドリアを活性化して、妊活に大切な卵子の質を改善する方法
子宮ポリープを改善するためにはご紹介した養生法を日頃から心がけていただくことはもちろんですが”漢方薬”も併用していただくことでより効果が期待できます。
血虚や瘀血傾向による子宮ポリープの場合は不足した血を補う”補血剤”や血の巡りを良くする”活血剤”を使用することが多いです。
補血剤で代表的なものは”婦人宝や四物湯”がよく使用され、活血剤では”桂枝茯苓丸、芎帰調血飲第一加減、桃核承気湯”などが有名です。
また血虚により血の巡りが悪くなっている場合、当院では”加味逍遙散”なども使用します。
ただし漢方薬は体質によって異なるため、合っていないものを服用し続けると”症状が悪化したり、下痢などの副作用がでる”場合があります。
漢方薬を服用する際は自己判断を避け、お近くの東洋医学の専門家に相談するようにしましょう。
【妊活】着床しやすくなる漢方薬があります!
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