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【妊活】子宮ポリープを指摘されたら改善したい生活習慣

〜「手術したら終わり」ではない。ポリープができやすい体質を整えることが大切〜

はじめに:「子宮ポリープがあります」と言われたら

 

クリニックの検査で

「子宮内膜ポリープがあります」と言われ、

戸惑いながら来院される方が三ツ川レディース漢方鍼灸院(大東市)にもいます。

 

「ポリープがあると妊娠できないの?」

「手術したら大丈夫?」

「また再発しないか心配」

こうした不安を持つ方に、このコラムをお届けします。

 

子宮内膜ポリープは手術(ポリープ切除)で取り除けますが、

「ポリープができやすい体質」

そのものを改善しないと再発しやすいとされています。

 

生活習慣・食事・東洋医学的な体質改善が、

再発予防と妊活の両方に役立ちます。

 

三ツ川レディース漢方鍼灸院(大東市)では

20年以上・延べ3,000名以上の妊活をサポートしてきました。

子宮内膜ポリープとは?妊活への影響

子宮内膜ポリープとは、

子宮の内側(内膜)の一部が異常に増殖し、

キノコのような形で突き出たものです。

項目

内容

大きさ

mmから数cm程度。小さいものは症状がなく、検査で初めて気づくことが多い

症状

不正出血・生理量の増加・生理痛が多い。小さければ無症状のことも

妊活への影響

受精卵が子宮内膜に着床する際の物理的な障害になることがある。着床率の低下・流産リスクの上昇と関連するという研究報告あり

再発について

切除後も体質が変わらなければ再発することがある。再発率は約1530%とされる

 

【手術(切除)は必要?】 

ポリープのサイズ・位置・症状によって、

担当医が切除を勧める場合と

そのまま様子を見る場合があります。

 

1cm以上・着床に影響する位置・症状がある場合は

切除が推奨されることが多いです。

 

切除の判断は必ず担当医と相談してください。

なぜポリープができるの?体質的な原因

子宮内膜ポリープは

「エストロゲン(女性ホルモン)への感受性が高い組織が異常増殖する」ことで起きます。

 

エストロゲンの相対的な過剰・慢性的な炎症・骨盤内血流の停滞がポリープを作りやすい体質と関係しています。

 

ポリープができやすい体質の原因

わかりやすく言うと

エストロゲン相対的過剰(エストロゲン優位)

エストロゲンが多い・プロゲステロンが少ないバランスの崩れ。内膜が過剰に増殖しやすくなる

慢性的な骨盤内炎症

ストレス・食事・腸内環境の乱れによる慢性炎症が内膜の異常増殖につながる

骨盤内血流の停滞(血瘀)

血の流れが悪い状態が続くと、古い組織が排出されず蓄積しやすくなる

エストロゲン様物質への曝露

環境ホルモン(プラスチック・農薬・化粧品成分)がエストロゲン様に作用し内膜増殖を促す可能性

肥満・インスリン抵抗性

脂肪細胞がエストロゲンを産生するため、過体重の方はエストロゲン過剰になりやすい

腸内環境の乱れ(エストロビオーム障害)

腸内細菌のバランスが乱れるとエストロゲンの再吸収が増え、エストロゲン過剰状態につながる

東洋医学的な捉え方——「血虚瘀血ポリープ」という病理の流れ

東洋医学では、

子宮内膜ポリープを単なる「腫瘤の問題」としてではなく、

「血虚(けっきょ)」を根本に持つ「瘀血(おけつ)」の蓄積として捉えます。

 

この「血虚瘀血ポリープ」という流れを理解することが、

体質改善の核心になります。

 

 

 

「血虚瘀血ポリープ」の流れ

病理のステップ

わかりやすく言うと

体に出るサイン

血虚(けっきょ)
〔根本の問題〕

そもそも「血」が十分に作られていない・足りていない状態。食事・睡眠不足・消化力の低下が原因になる

顔色が悪い・爪が薄い・疲れやすい・生理量が少ない・舌が淡い

血虚瘀血(おけつ)
〔血虚が悪化した状態〕

血が少ないと流れる力も弱くなる。勢いのない川が澱むように、血の流れが停滞し「瘀血(古い血・老廃物)」が骨盤内に溜まる

生理に血塊が出る・生理痛・経血が暗赤色・舌に紫色の点・腹部の圧痛

瘀血ポリープ形成
〔瘀血が子宮に影響〕

骨盤内の瘀血が子宮内膜に停滞し続けることで、内膜の一部が正常に排出されず異常増殖する。これがポリープの東洋医学的な成り立ち

子宮内膜ポリープ・内膜の不均一・着床障害・化学流産

 

【「血虚があるのになぜ瘀血になるの?」】 

 

「血が少ないなら流れるものも少ないのでは?」と思うかもしれません。

 

東洋医学では「血は気に動かされる」とされています。

 

血虚があると気も弱まり、血を動かす力が落ちます。

 

少ない血が流れる力も失って停滞する

 

これが「血虚から瘀血が生じる」メカニズムです。

虚実が重なる複合的な病態です。

 

 東洋医学的な体質タイプ

ポリープ体質には血虚・瘀血に加え、

以下のタイプが複合することが多くあります。

東洋医学的体質

ポリープとの対応

よくある症状

血虚+気滞血瘀
(最も多いタイプ)

血が少なく(血虚)・気の流れも停滞し(気滞)・血も滞る(血瘀)という複合体質。ポリープの最も多い根本パターン

顔色が悪い・疲れやすい+生理痛・血塊・暗赤色経血・ストレスが多い

血虚+脾虚(ひきょ)

消化力の低下(脾虚)が血の材料不足を招き血虚に。血虚から瘀血が生じてポリープへ

食欲不振・食後眠い・軟便・むくみ+生理量が少ない・顔色が悪い

湿熱蘊結

骨盤内の慢性炎症(湿熱)が内膜の異常増殖を促す。エストロゲン過剰と対応

黄色いおりもの・骨盤の重だるさ・口が苦い・むくみ・舌が赤くて苔が黄

肝気鬱結(ストレス型)

ストレスによる気の停滞が血瘀を招く。血虚がある方はさらに悪化しやすい

イライラ・PMS・乳房の張り・生理前に不調が強くなる

 

【治療方針】

まず「補血(血の材料を補う)」で根本を整え、

「活血化瘀(血の流れを改善し古い組織を除く)」で瘀血を取り除く。

 

気滞・湿熱・脾虚があれば

「疏肝理気・清熱利湿・健脾」を組み合わせます。

 

血虚への対応なしに活血だけを行うと体が消耗するため、

「補血しながら活血する」という順番が大切です

今日から改善したい生活習慣10

補血食材を毎日食べる(血虚瘀血の根本対策)

血虚がポリープ体質の根本にある以上、

「血を補う食材(補血食材)」を毎日食べることが

最も重要な第一歩です。

補血食材

効果

摂り方

あさり・しじみ

鉄・ビタミンB12・タウリンで補血。東洋医学でも「補肝腎・利湿」の補血食材

23回。みそ汁・酒蒸しで

ほうれん草・小松菜

鉄・葉酸・β-カロテンで補血。加熱+ビタミンCと合わせると吸収率UP

毎日。ごまあえ・炒め物・みそ汁に

なつめ・龍眼肉

東洋医学的補血の最重要食材。補心脾・益血安神

毎日なつめ35粒+龍眼肉3粒をなつめ茶で

黒きくらげ

植物性食品トップクラスの鉄分。補血・活血の両方に作用

23回。炒め物・スープに

牛赤身肉

ヘム鉄(吸収率の高い鉄)+タンパク質で補血

23回(100150g

 

 

腸内環境を整える(エストロゲン代謝の改善)

腸内環境が乱れるとエストロゲンが腸から再吸収され、

体内でエストロゲン過剰になりやすくなります。

 

腸活がポリープの予防・再発防止に直結します。

天然醸造みそのみそ汁を毎食:乳酸菌・発酵成分でエストロビオームを改善

食物繊維を毎日たっぷり:野菜・海藻・きのこ・豆類でエストロゲンの腸からの再吸収を抑制

発酵食品(納豆・ぬか漬け)を毎日:腸内フローラの多様性向上

 

 

糖質・精製食品を減らす(インスリン抵抗性の改善)

血糖値が急激に上がる食事が続くと、

インスリンが過剰に分泌され、

エストロゲン産生が促進されます。

 

白砂糖・精製小麦・清涼飲料水を減らし、

GI食(もち麦・玄米・野菜・豆類中心)に切り替えることが

ポリープ体質の改善に役立ちます。

 

 

アブラナ科野菜を毎日食べる(エストロゲン代謝の促進)

ブロッコリー

キャベツ

カリフラワー

小松菜などの

アブラナ科野菜に含まれる

「インドール-3-カルビノール」「スルフォラファン」は、

肝臓でのエストロゲン代謝を促進し、

エストロゲン過剰を改善する働きがあります。

34回を目安に取り入れましょう。

 

良質な脂肪で炎症を抑える(オメガ3脂肪酸)

青魚(さば・いわし・さんま)

EPADHAには抗炎症作用があり、

骨盤内慢性炎症(ポリープの温床)を

抑制する働きがあります。

 

逆にトランス脂肪酸(マーガリン・揚げ物の酸化油)は

炎症を促進するため避けましょう。

 

青魚を週23回、亜麻仁油・えごま油をサラダに毎日少量使いましょう。

 

毎日入浴(骨盤内血流の改善・瘀血の解消)

シャワーだけでは骨盤内は温まりません。

 

毎日3840℃のお風呂に1520分浸かることで

骨盤内血流が改善し、

瘀血(血の流れの停滞)を解消します。

 

「古い組織が流れやすい体」を作ることが

ポリープの再発予防につながります。

 

血虚体質の方は

長時間の熱い湯船は体を消耗させるため、

3840℃のぬるめで1520分が最適です。

 

 

ストレス管理——肝気鬱結を解消する

ストレスが続くと気の流れが滞り(肝気鬱結)、

血の流れも停滞して瘀血が悪化します。

 

毎日の散歩1530

就寝前の深呼吸5

妊活SNSを見る時間を週130分以内に制限するなど、

「毎日少し発散できる仕組み」を持つことが重要です。

 

 

環境ホルモンを避ける(エストロゲン様物質の排除)

プラスチック容器

農薬

一部の化粧品成分は

エストロゲン様に作用し、

内膜の異常増殖を促す可能性があります。

 

食品はガラス・陶器の容器で保存し、

プラスチック容器での電子レンジ加熱を避けましょう。

 

日焼け止めは

ミネラルタイプ(酸化亜鉛・二酸化チタンのみ)を

選ぶことをお勧めします。

 

 

適切な体重管理(脂肪細胞からのエストロゲン産生を抑制)

脂肪細胞はエストロゲンを産生します。

 

過体重の方は

脂肪細胞からのエストロゲン産生が増え、

エストロゲン過剰状態になりやすくなります。

 

BMI 18.524.9の適正範囲を目指す体重管理が、

ポリープ体質の改善に役立ちます。

 

ただし血虚体質の方は極端な食事制限は

血をさらに消耗させるため、

34回のウォーキング・水泳など

有酸素運動で体組成を整えましょう。

 

 

1011時就寝・アルコールを控える

メラトニン(夜間に分泌される睡眠ホルモン)には

細胞の異常増殖を抑制する作用があることが報告されています。

 

夜更かし・スマホの夜間使用はメラトニン産生を妨げます。

 

またアルコールは

肝臓でのエストロゲン代謝を妨げ、

エストロゲン過剰を悪化させます。

 

妊活中は週1回以下・少量を目安にしましょう。

経絡治療・漢方薬のアプローチ

東洋医学的な治療では

「補血してから活血する」順序が重要です。

 

血虚を無視して活血だけ行うと体が消耗します。

 

体質タイプ

経絡治療のアプローチ

漢方薬の例

血虚+気滞血瘀(最多)

補血の足三里・三陰交・血海+活血の帰来・次髎。補血を先行させ活血を重ねる

四物湯ベース+活血薬(当帰芍薬散・加味逍遥散)

血虚+脾虚

補脾の足三里・脾兪+補血の三陰交。脾から気血の生成を高め血虚を根本改善

帰脾湯・十全大補湯

湿熱蘊結

清熱利湿の陰陵泉・三陰交+活血

体質に応じた清熱・利湿処方

肝気鬱結(ストレス型)

疏肝の太衝・期門・内関+補血のツボ

加味逍遥散・逍遥散

手術後の体質改善・再発予防

術後は補気血から始め、回復後に活血を加える段階的施術

補中益気湯当帰芍薬散へ移行

手術との関係——いつから生活習慣を変えるべきか

状況

取り組む内容

ポリープを指摘されたが手術前(経過観察中)

すぐに生活習慣改善を開始。特に補血食材を毎日摂り始める。小さいポリープが自然に縮小するケースも報告されている

手術(切除)が決まっている

手術前から補血・活血の生活習慣改善を開始。術後の回復が早まり再発しにくい体質作りになる

手術後(再発予防期間)

術後こそが最も重要。血虚瘀血というポリープができやすい体質を根本から変える期間

手術後に妊活を再開する場合

術後12周期は補血・補気の体質回復期間として経絡治療を集中的に。内膜環境を整えてから移植へ

まとめ:「血虚瘀血ポリープ」の連鎖を断ち切ることが大切

子宮内膜ポリープの東洋医学的な根本は

「血虚(血の不足)瘀血(血の停滞)ポリープ形成」

という連鎖です。

 

手術でポリープを取り除いても、

血虚・瘀血の体質を整えなければ

再発しやすい体のままです。

 

補血食材を毎日食べる

腸内環境を整える

毎日入浴する

ストレスをためない

これらの習慣が

「血を補い・流れを良くする」という体質改善の実践です。

 

三ツ川レディース漢方鍼灸院(大東市)では

体質診断で血虚・瘀血のタイプを見極め、

補血から始めて活血へと段階的にサポートします。

 

大阪市鶴見区・城東区・旭区・東大阪・門真・寝屋川・交野エリアの方はぜひご相談ください。

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子宮内膜ポリープを指摘され体質(血虚・瘀血)から改善したい方

●補血・活血の経絡治療と漢方処方でポリープ体質を整えたい方

●手術後の再発予防・妊活再開に向けた体質改善をしたい方

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監修・執筆者

不妊専門 漢方鍼灸師

三ツ川レディース漢方鍼灸院

院長 三ツ川 友一郎

【資格】  鍼灸師・柔道整復師・医薬品登録販売者・日本刺絡学会認定鍼灸師 

【学会】(一社)日本はり医学会 理事役員・日本伝統鍼灸学会会員

【役職】大東市鍼灸マッサージ協会 会長(2017年~)

【実績】1995年開業・臨床歴31年・妊娠サポート860名超

【学術発表】医道の日本(専門誌)執筆・第50回日本伝統鍼灸学会学術大会発表

参考文献

【現代医学文献】

 

1. ダネラーMW、他. 子宮内膜ポリープと不妊:文献レビューと管理オプション. インターナショナル・ジャーナル・オブ・ウィメンズ・ヘルス. 2019;11:685-693.

 

2. ベーカーJM、他. エストロゲン・腸内フローラ軸(エストロビオーム):生理学的・臨床的意義. マタリタス. 2017;103:45-53.

 

3. ナセルM、他. 子宮内膜ポリープと体外受精成績の関係:メタ分析. フェルティリティ・アンド・ステリリティ. 2020;113(3):549-557.

 

4. ジャックスPJ、他. グリセミック指数とグリセミック負荷が排卵性不妊リスクに与える影響:前向きコホート研究. アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション. 2008;87(2):524-531.

 

5. リウY、他. 中医薬による子宮内膜ポリープ・着床不全治療のシステマティックレビュー. エビデンス・ベースド・コンプリメンタリー・アンド・オルタナティブ・メディスン. 2021;doi:10.1155.

 

6. ガスキンズAJ、チャバロJE. 食事と妊孕性:レビュー. アメリカン・ジャーナル・オブ・オブステトリクス・アンド・ガイネコロジー. 2018;218(4):379-389.

 

【東洋医学古典】

 

・黄帝内経 素問(調経論篇)——「血気不和、百病乃変化而生」:血気の不和(血虚・気滞・血瘀)が万病の根源という理論。血虚から瘀血を経てポリープが形成されるという病機の根拠(紀元前2世紀〜紀元後2世紀)

 

・傅青主女科(傅山著、17世紀)——血崩・崩漏・癥瘕:「血虚則瘀、瘀則不行」(血が虚すれば瘀となり、瘀になれば流れなくなる):血虚が瘀血を生むという病理の直接的な記述。補血してから活血するという治療順序の根拠

 

・景岳全書(張介賓著、1624年)——婦人規・血証:「人有虚実之分、治有補瀉之別」:虚証(血虚)には補(補血)を先行させ、実証(瘀血)には瀉(活血)を用いるという治療の原則。補血活血という順序の根拠

 【免責事項】 本コラムは医療行為の代替を目的とするものではありません。子宮内膜ポリープの診断・治療については必ず担当医にご相談ください。手術の適応判断は担当医の指示に従ってください。

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