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はじめに:繰り返す流産に向き合うために

 

流産を繰り返す——この経験は、言葉では表しきれない深い悲しみと喪失感を伴います。

「また妊娠できた」という喜びが、「また流産してしまった」という絶望に変わる体験を繰り返すことの辛さは、当事者でなければわからないものです。

三ツ川レディース漢方鍼灸院(大東市)では20年以上・延べ3,000名以上の妊活をサポートしてきた中で、繰り返す流産(不育症)の方の体質改善に多く関わってきました。

このコラムでは「繰り返す流産の原因は何か」「卵子の質だけなのか」「体質から改善できることはあるか」を、東洋医学・現代医学の両面から誠実にお伝えします。

 

【大切な前提】 繰り返す流産(2回以上)は「不育症」として、クリニックでの専門的な検査・治療が必要です。このコラムは医療行為の代替を目的とするものではなく、東洋医学的な体質改善の補完的な情報提供を目的としています。必ずクリニックの担当医と相談のうえ方針を決めてください。

繰り返す流産(不育症)とは

2回以上の流産を繰り返す場合、「不育症(ふいくしょう)」と呼ばれます。

日本では約5%の妊娠可能な女性が不育症と言われており、決して珍しい状態ではありません。

不育症の定義と現実

内容

定義

2回以上の流産・死産・早期新生児死亡を繰り返した状態。クリニックによって3回以上とする場合も

頻度

妊娠可能な女性の約5%30万〜40万人)。比較的多くの方が経験している

自然流産の原因

流産の約7080%は胎児側の染色体異常が原因とされる。特に初期流産は染色体異常が多い

繰り返す場合の意味

23回繰り返す場合、偶然の染色体異常以外の「母体側の要因」が関与している可能性が高まる

検査の必要性

2回以上繰り返した時点でクリニックでの不育症検査を受けることを強く推奨

流産の原因:卵子の質だけではない複合的な要因

「流産=卵子の質の問題」と思われがちですが、繰り返す流産では母体側のさまざまな要因が関与しています。

原因カテゴリ

具体的な内容・頻度

染色体異常(胎児側)

最多。偶発的な染色体異常による流産。繰り返す場合は夫婦の染色体検査も必要

抗リン脂質抗体症候群(APS

免疫異常の一種。胎盤の血栓形成胎児への血液供給障害。繰り返す流産の約1015%に関与

子宮形態異常

子宮中隔・子宮筋腫・子宮腺筋症など。着床環境・胎児の発育スペースに影響

黄体機能不全

プロゲステロン不足内膜の維持が困難初期流産につながる。繰り返す流産に関与することがある

甲状腺機能異常

甲状腺機能低下・亢進ともに流産リスクが上昇。TSHの管理が重要

血液凝固異常

血栓ができやすい体質胎盤血流障害。抗リン脂質抗体以外の凝固因子異常も

NK細胞活性の過剰

免疫細胞が受精卵・胎盤を攻撃。反復着床不全・流産との関連が研究されている

 

【「卵子の質だけではない」視点の重要性】 繰り返す流産を「年齢のせい・卵子の質のせい」だけで理解しようとすると、本当の原因(免疫異常・凝固異常・黄体機能・甲状腺)を見落とす危険があります。クリニックでの不育症検査が、原因を正確に把握する唯一の方法です。

東洋医学的な「繰り返す流産」の体質的な捉え方

東洋医学では繰り返す流産を「滑胎(かったい)」と呼び、主に「腎虚(じんきょ)」「気血両虚(きけつりょうきょ)」「血瘀(けつお)」「血熱(けつねつ)」の体質との関連で捉えます。

東洋医学的体質

繰り返す流産との関係・主な症状

腎虚(じんきょ)

最多。腎が妊娠継続に必要なエネルギーを供給する。腎虚では胎児を「宿す力」が弱い。疲労感・腰だるさ・基礎体温低めを伴う

気血両虚(ききょうりょうきょ)

気と血の両方が不足した状態。胎児への栄養供給が不十分。顔色が白い・息切れ・疲労感・生理量が少ない

血瘀(けつお)

血の流れの滞り。胎盤への血流が不十分胎児の発育障害。抗リン脂質抗体症候群の体質的背景と関連することがある

血熱(けつねつ)

体内の余分な熱が血を乱す。免疫の過剰反応(NK細胞過活性・炎症)と関連する体質

衝任不固(しょうにんふこ)

妊娠を維持する衝脈・任脈の機能低下。子宮を「支える力」の低下として理解される

体質改善で妊娠継続力を高めるアプローチ

アプローチ補腎(腎を補う)で妊娠を「宿す力」を高める

 

繰り返す流産に最も多く関与する体質は「腎虚」です。

腎精を補うことで、妊娠を継続するための根本的なエネルギーを充実させます。

●  補腎漢方(八味地黄丸・寿胎丸など):流産予防に古くから用いられる補腎薬。特に寿胎丸(菟絲子・続断・桑寄生・阿膠の配合)は繰り返す流産に特化した処方

●  補腎食材(黒豆・クルミ・黒ごま・なつめ):毎日の食養生で腎精を補充

●  十分な睡眠(夜10〜11時就寝):腎精の消耗を防ぎ回復を促す

 

アプローチ気血を補い胎児への栄養供給を強化する

 

気血が充実することで、胎盤・胎児への栄養・酸素供給が安定します。

●  補気血漢方(十全大補湯・帰脾湯・当帰芍薬散):気と血を同時に補い妊娠継続力を高める

●  鉄・葉酸・タンパク質の充足:赤身肉・ほうれん草・卵・なつめで補血

●  消化吸収力の改善(脾虚対策):温かい食事・腹八分目・補脾の経絡治療で栄養の吸収率を高める

 

アプローチ活血で血流を整え胎盤環境を改善する

 

血瘀を改善することで胎盤への血流を改善し、胎児への栄養・酸素供給を安定させます。

抗リン脂質抗体症候群が疑われる場合は、クリニックでの医療的治療(ヘパリン・低用量アスピリン)と並行して活血の経絡治療・漢方を組み合わせます。

●  活血の経絡治療(三陰交・血海・膈兪):骨盤内・胎盤への血流改善

●  活血漢方(桂枝茯苓丸など体質に合わせた処方):血の流れを改善し胎盤機能を維持

●  温め習慣(湯船・腹巻き・温め食材):冷えによる血流低下を防ぐ

 

アプローチ免疫調整で「過剰な免疫反応」を整える

 

NK細胞の過活性・免疫バランスの乱れが繰り返す流産に関与するケースがあります

鍼灸のTh1/Th2バランス調整・免疫調整作用が補完的な役割を果たします。

 

  免疫調の経絡治療(足三里・合谷・大椎):全身の免疫環境を整える

 

  ストレス管理:コルチゾール過剰が免疫バランスを乱す。経絡治療のリラクゼーション効果

 

  抗酸化食材(ビタミンCECoQ10・青魚):酸化ストレスによる免疫異常を抑制

 

体質タイプ

優先する体質改善アプローチ

腎虚(疲労・腰だるさ・基礎体温低め)

補腎漢方(寿胎丸・八味地黄丸)+補腎経絡治療+黒い食材・早寝

気血両虚(顔色悪い・疲労・生理量少ない)

十全大補湯・帰脾湯+補気血経絡治療+鉄・葉酸・タンパク質の充足

血瘀(生理痛・血塊・冷えのぼせ)

活血漢方(桂枝茯苓丸)+活血経絡治療+温め習慣

血熱(免疫過剰・炎症傾向)

清熱漢方(体質別処方)+免疫調整経絡治療+抗酸化食材の徹底

クリニック治療との連携

繰り返す流産では、クリニックでの医療的治療と東洋医学的体質改善の連携が最も重要です。

クリニックで必要な検査・治療

東洋医学的体質改善の役割

不育症検査(抗リン脂質抗体・凝固因子・染色体・甲状腺)

検査結果に基づいて体質タイプを確認。医療的治療の補完として体質改善を開始

ヘパリン・低用量アスピリン(抗凝固療法)

活血の漢方・経絡治療が補完。担当医に漢方服用を必ず報告

黄体補充療法(プロゲステロン投与)

補腎・補気血の漢方が黄体機能の維持を補完。基礎体温での高温期管理

免疫療法(NK細胞活性検査・免疫グロブリン)

経絡治療の免疫調整効果が補完的役割。担当医との緊密な連携が必要

次の妊娠の管理(超音波・ホルモン測定)

妊娠判明後は体質改善から安産ケアへ切り替え。経絡治療で妊娠継続をサポート

 

【漢方薬と妊娠中の注意】 妊娠が確認された後の漢方薬の服用については、必ず担当医と相談してください。妊娠中に使えない漢方薬もあります。当院では妊娠確認後は安産ケアに移行し、使用する漢方・ツボを適切に変更します。

心の回復と次への一歩

繰り返す流産を経験した方の多くが「次は大丈夫だろうか」「また流産するのではないか」という不安と恐怖を抱えながら次の妊活に臨みます。

この精神的な消耗は、コルチゾール上昇免疫バランスの乱れという形で体にも影響します。

「悲しむ時間を十分に取ること」「パートナーと気持ちを分かち合うこと」「専門家(鍼灸師・医師・カウンセラー)に話すこと」——心の回復は体の回復と同じくらい重要です。

当院では初診120分のカウンセリングの中で、流産の経験・現在の気持ち・不安についても丁寧にお聞きします。

全室個室・刺さない経絡治療という当院の環境が、心と体の両面の回復をサポートします。

 

【繰り返す流産の方へのメッセージ】 流産は「あなたのせい」でも「体が弱いせい」でもありません。複合的な原因が絡み合う中で、あなたは誠実に向き合い続けています。体質改善と医療的治療を組み合わせることで、多くの方が次の妊娠継続に向かっています。諦めるには早すぎます。

まとめ:妊娠継続力を高めるための体づくり

繰り返す流産の原因は「卵子の質だけ」ではありません。

免疫・凝固・ホルモン・体質という複合的な要因が絡み合っています。

クリニックでの検査・医療的治療と、東洋医学的な体質改善を組み合わせることが、妊娠継続力を高める最善の戦略です。

妊娠継続力を高める体づくりの優先事項

具体的なアクション

クリニックで不育症検査を受ける

抗リン脂質抗体・凝固因子・染色体・甲状腺・NK細胞活性の検査

補腎の体質改善を始める

寿胎丸・八味地黄丸など補腎漢方+黒い食材・早寝・補腎経絡治療

気血を充実させる

鉄・葉酸・タンパク質の充足+補気血漢方+温かい食事

活血で血流を整える

活血経絡治療+温め習慣+血瘀を改善する漢方

免疫・ストレス管理

経絡治療のリラクゼーション+抗酸化食材+パートナーとの対話

 三ツ川レディース漢方鍼灸院(大東市)では、繰り返す流産の経験をお持ちの方に寄り添いながら、初診120分の体質診断と刺さない経絡治療・全室個室の環境で体質改善をサポートします。

大阪市鶴見区・城東区・旭区・東大阪・門真・寝屋川・交野エリアの方はぜひご相談ください。

三ツ川レディース漢方鍼灸院(大東市)では、繰り返す流産の体質的な背景を初診120分で丁寧に診断し、経絡治療・漢方処方で妊娠継続力を高める体づくりをサポートします。

こんな方はぜひご相談ください

●  流産を2回以上繰り返しており体質改善を始めたい方

  クリニックの不育症治療と並行して東洋医学的なサポートを受けたい方

  補腎・活血・免疫調整の漢方鍼灸で妊娠継続力を高めたい方

  心と体の両面から回復しながら次の妊娠に向けて準備したい方

  大阪市鶴見区・城東区・旭区・東大阪・門真・寝屋川・交野エリアで妊活専門院をお探しの方

監修・執筆者

不妊専門 漢方鍼灸師

三ツ川レディース漢方鍼灸院

院長 三ツ川 友一郎

国家資格 鍼灸師、漢方薬登録販売士

大阪・近畿エリアでは初めての不妊専門鍼灸院を開院して20年以上、妊活サポート実績3,000件以上、全国の方に不妊漢方相談

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