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生理の出血量が少ない…不妊との関係性と原因について

妊娠・出産に至るためには自分の”生理の経血量“を知っておくことはとても重要です。

経血の量は”女性ホルモンの分泌量“と関係が深く、出血量が少ない方は不妊や流産の原因になるとも考えられています。

実際、当院に来院されている患者さんにも「生理の出血量が少なく、3日ほどで終わってしまう」などのご相談をよく受けます。

そこで今回は生理の出血量が少なくなってしまう原因と不妊との関係性について東洋医学的に解説していきたいと思います。

経血量と不妊の関係性について

一般的に生理の経血量は”女性ホルモンの分泌量”と深い関係があり、その中でも女性ホルモンの

  • エストロゲン(卵胞ホルモン)
  • プロゲステロン(黄体ホルモン)

の2つが関与しているといわれています。

エストロゲンは月経~排卵日の間に分泌が増えるホルモンで“卵巣内の卵胞を成熟させ排卵や受精を準備したり、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を厚くする”働きがあります。

またプロゲステロンは排卵日~月経の間に分泌されるホルモンで“妊娠に備え体温を上げたり、受精卵が子宮内に着床しなかった場合は子宮内膜を剥がし、子宮内を綺麗にする”働きがあります。

つまりエストロゲンの分泌量が多くなり子宮内膜を厚くした後、プロゲステロンの働きで不要になった内膜を剥がし、経血として外に出すことで生理が起こります。

ホルモンバランスが崩れエストロゲンやプロゲステロンの分泌量が減少すると“着床に必要な子宮内膜が十分に厚くならなかったり、月経時に子宮内膜が上手く剝がれず溜まっていく”ため経血量が減少します。

着床に必要な子宮内膜が十分につくられなくなると”着床障害“の原因になったり、生理時に子宮内膜が上手く剝がれず溜まっていくと”子宮内が綺麗な状態を保てなくなる“ので次の妊娠の準備が十分にできず”流産“の原因になる恐れもあります。

経血量が少なく、女性ホルモンの分泌量が不十分だと”卵胞の発育が不十分だったり、着床に必要な子宮内膜が十分に作られなくなる恐れがあるため不妊や流産と深い関係がある”と考えられています。

東洋医学で考える生理の出血量が少ない原因

東洋医学で生理の出血量が少なくなる原因として多いのは”肝血虚”といわれる体質傾向によるものだと考えられています。

肝血虚とは五臓六腑の”肝”の機能が何らかの原因で失調し、身体の構成要素である気血水の”血”が不足している状態をいいます。

東洋医学の肝には

  • 蔵血作用
  • 疎泄作用

があり、これらによって身体の構成要素である気血が全身をまんべんなく循環しています。

そのため肝の機能が失調すると”血液を蓄えることができなくなり、貧血症状などがあらわれる”ことがあります。

このような状態が続くと生理の出血量が少なくなることがあります。

また肝は”自律神経”と深い関係があるため過度な緊張やストレスなどが継続すると自律神経が乱れホルモンバランスが崩れる原因にもつながります。

ホルモンバランスが崩れると生理と関係の深いエストロゲンやプロゲステロンに影響を及ぼすため、自律神経の乱れにより生理の出血量が減ることも考えられます。

生理の出血量が少ない方におすすめの養生法

生理の出血量を少ない方は”肝血虚”の体質傾向を改善する必要があります。

肝血虚を改善するために重要なことは

  • ストレスをため込まない
  • 血を消耗しすぎないようにする
  • 血を補う食べ物を積極的にとる

の3つです。

それぞれ詳しく解説していきます。

ストレスをため込まない

過度なストレスや緊張は肝の機能が失調し、自律神経が乱れる原因になります。

先ほどもご紹介したように肝には気や血を全身に送り出すはたらきがあるため、過度なストレスが続くと気や血の巡りが滞り”ホルモンバランスの乱れや血流が悪くなる”原因につながります。

妊活中は特にストレスを感じやすくなる方が多いため自分の時間をつくったり、外に出て気分転換するなどしてストレスをため込まないようにしましょう。

また”不規則な生活”もストレスの原因になるため、夜更かしなどは控え規則正しい生活を心がけましょう。

ストレスと不妊の関係についてより詳しく解説したコラムがございますのでぜひあわせてご覧ください。

不妊とストレスの関係性と及ぼす影響について

血を消耗しすぎないようにする

肝血虚の傾向がある方は血を消耗しすぎないよう気をつけていただく必要があります。

東洋医学では肝と”目”は深い関係にあり、目を使い過ぎると血が消耗すると考えられているため”長時間にわたる電子機器の使用”には十分に注意が必要です。

特に就寝前などは睡眠の質にも影響を及ぼすため、寝る”約30分前”ぐらいには電子機器の使用を控えるように心がけましょう。

また汗のかき過ぎにも注意が必要です。

東洋医学で汗は”血の一部”と考えられており、汗のかき過ぎは血の消耗につながるといわれています。

適度に汗をかくことは必要ですが肝血虚の傾向がある方は”過度な運動やサウナ、ホットヨガ、長風呂”などは控え、背中にじんわりかくぐらいまでに抑えましょう。

血を補う食べ物を積極的にとる

肝血虚の傾向がある方はいわゆる”貧血状態”に近いため、日頃のお食事で血を補う食べ物を積極的に摂っていただく必要があります。

血を補う食事とは”鉄分を多く含む食材を摂取する“ことで、例えば”豚肉などの赤身肉やかつお、まぐろ、ほうれん草、にんじん、なつめ“などに多く含まれています。

また東洋医学で飲食物は直接栄養や血液として全身を循環するという考えがあるため、胃腸の働きを高めるのも血液を増やすためには大切なことです。

そのため”偏った食事や油物や甘いもの食べ過ぎ”は胃腸の働きが低下し血不足の原因になるため、栄養バランスの取れた消化に良い食事を心がけましょう。

そのほか鉄分を多く含む食べ物などは記載したコラムがございますので詳細は以下をご覧ください。

不妊と貧血の関係性や「鉄分」の摂取量、効果的な食べ物

まとめ

今回は生理の出血量が少ない原因などについてお話ししましたが、経血量が少ないからといって妊娠・出産できないわけではありません。

妊娠に至るために大切なのは”心身ともに健康”であることです。

ご紹介した養生法を心がけ、体質を改善することで妊娠・出産は十分に可能です。

ですがまれに体質やホルモンバランスが原因ではなく“女性ホルモンの分泌異常の病気”などで生理の出血量が減少してしまうケースもあります。

心当たりのある方はまず一度産婦人科などに相談してみましょう。

当院ではコラムだけでなくYouTubeでも妊活に役立つ情報を発信しておりますのでぜひチャンネル登録をしてご覧ください。

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