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不妊にもつながる原因に⁉雨の日の頭痛は要注意!

雨が降ると体調が優れず、頭痛などの症状があらわれるなどの経験はございませんか?

このような天候による体調不良を一般的には「気象病」とよばれ気圧の変化によるものだといわれていますが、本当にそうでしょうか?

東洋医学では気圧の変化によるものではなく気圧の変化に対応できない体質になっていることが原因だと考えられています。

それらの症状は妊娠しにくい体質になっているサインかもしれないため、妊活中の方は対処が必要です。

そこで今回は東洋医学の視点で考える「雨の日の頭痛」の主な原因と対策方法についてご紹介したいと思います。

東洋医学で考える雨の日に頭痛がでる原因とは?

自然界から身体に及ぼす病の素因

東洋医学で人は自然界の一部であり、季節や天候など様々な環境の変化と調和がとれていることで生命を維持しているという考えがあります。

主に季節の変化である「風・寒・湿・燥・火」の影響を受け、調和をとっています。

ですが何らかの原因でこの6つのいずれかが身体の適応力を超えるほど激しく変化を起こすと調和できなくなり、様々な症状がでると考えられています。

雨の日に頭痛がでるのは主に「湿」が関係しており、身体の水分の巡りが悪くなる水滞(水毒)が原因だと東洋医学では考えられています。

湿邪により水分の停滞がうまれる

水滞とは全身の水分代謝が悪くなり、余分な水分が体内に溜まってしまう状態をいいます。

水滞になると身体が冷え、全身の血流が悪くなるため子宮内の血流も悪くなり子宮内膜が薄くなったり、着床障害や流産の原因になることがあります。

水滞は雨の日の頭痛以外にも

  • 頭重感やめまい
  • 頻尿、膀胱炎
  • 手足の冷えやむくみ、重だるさ

などの症状がみられることがあり、さらに消化機能(胃腸など)に湿が溜まってしまった場合は「胃もたれや食欲不振、下痢、吐き気などの症状があらわれることがあります。

身体の水分が滞る主な原因

水滞の原因は様々ですが、主に考えられるのは

  1. 水分の摂り過ぎ
  2. 腎機能の低下

の2つと東洋医学では考えることができます。

水分の摂り過ぎ

水滞の原因として一番多いと考えられているのは「水分の摂り過ぎです。

特に「夏は脱水症状を予防するためや美容に良いと聞いたからとよく水分を摂れている方も多くおられると思いますが、のどが渇いていないのに必要以上に水分を摂ると排出が追い付かなくなり、水滞の原因になってしまいます。

水分は1日約11.5を目安とし、夏場も炎天下のなか長時間過ごしたり、運動をしたりなどしない限りは過剰に摂り過ぎないように心がけましょう。

腎機能の低下

水分の摂り過ぎだけでなく、五臓六腑の腎機能が低下により水滞になることもあります。

腎の機能が低下している体質傾向を「腎虚」といい、東洋医学では排尿だけでなく全身の水分代謝を調節するはたらきもあります。

何らかの原因により腎機能が低下すると本来体外に排出されるはずの余分な水分がうまく排出されず、体内に溜まることがあります。

腎機能が低下すると「頻尿」などの症状があらわれることが多いですが

  • 下肢の浮腫み
  • 水分は摂るけどお手洗いに行かない

なども腎機能が低下しているサインですのでお心当たりのある方は注意しましょう。

雨の日の頭痛を改善するには

水滞による雨の日の頭痛を改善するには水分の摂り過ぎに気をつけることはみちろんですが、基本的な生活習慣の見直しが重要になってきます。

水滞傾向にある方に意識していただきたいのは

  • 発汗する
  • 質の良い睡眠を摂る
  • 甘いものや冷たいものを控える

の3つです。

運動や入浴で適度な発汗を

水滞を改善するためには「発汗」はとても重要です。

東洋医学で汗は身体の水分の一部とも考えられており、余分な水分が溜まりやすい水滞傾向にある方は発汗することで余分な水分を出す必要があります。

また筋肉は「身体の血液や水分を循環させるポンプ」のような役割があるため、筋肉量が少ないと(特に下半身)血液や水分の循環が滞り、水滞の原因になります。

そのため運動が苦手な方や忙しく時間がない方でも「帰宅時は一駅前で降りて歩く」など工夫して身体を動かす時間をつくるようにしましょう。

運動だけでなく、入浴時は湯船に浸かることでも発汗ができますので、39度前後のぬるま湯で10分程度は浸かるようにしましょう。

※妊活中におすすめの運動法については詳しく記載したコラムがございますので、ぜひあわせてご覧ください。

質の良い睡眠で腎機能を補う

東洋医学で夜は「腎機能を補う時間」と考えられており、夜更かしなど不規則な生活が続くと腎機能が低下し、水滞の原因につながります。

また東洋医学では「時間と身体の関係性をあらわした子午流注(しごるちゅう)」という概念が存在します。

【子午流注の臓腑配当図】

これは体内の気血が1日12分割した時刻でそれぞれに対応した五臓六腑を順番に巡り、全身のすみずみに気血が行き渡るという考え方です。

ゴールデンタイムといわれる「午後10~午前2.3時頃は腎機能だけでなく自律神経や消化機能、新陳代謝など健康を維持するにあたって重要な役割をする臓腑が深く関係しています。

そのため夜は午後10時の就寝を目標に、質のよい睡眠を心がけるようにしましょう。

寝る直前までのスマホやテレビなどの電子機器は自律神経を乱し、睡眠の質を下げてしまうため就寝30分前には控えるようにしましょう。

暴飲暴食は控え、甘いものと冷たいものは要注意

暴飲暴食や冷たいものは胃腸の機能を低下させ、脾や胃に水分が滞りやすくなってしまいます。

身体を動かした際に胃がチャポチャポと音がする場合は胃腸に水分が溜まっている可能性があるため注意が必要です。

胃腸の機能が低下すると自律神経が乱れる原因になり、ほかの臓器の機能も低下する恐れがあるため特に「湿気の多い梅雨の時期」などは暴飲暴食や冷たいものはできるだけ控えましょう。

また甘いものは摂り過ぎると腎機能を低下させることがあります。

甘いものの摂り過ぎは水滞だけでなく、腎は“生殖機能”と関係が深いため生殖機能も低下させる原因になることがあります。

妊娠だけでなく健康にも大きな影響を及ぼすため、できるだけ控えましょう。

※妊活中の糖質制限についてご紹介しているコラムがございますので、ぜひご参考ください。

まとめ

今回は雨の日の頭痛の原因と改善する方法をご紹介しましたが、この症状があると妊娠できないわけではありません。

ですが妊娠に至るためには「心身ともに健康」であることが一番の近道です。

気候の変化などにより症状がみられるのは身体がヘルプサインを出しているのと同じです。

お心あたりのある方はまず基本的な生活習慣の見直しをしてみましょう。

当院では鍼灸施術だけでなく、生活習慣のアドバイスなどもおこなっておりますので、ぜひ一度ご相談ください。

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