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妊娠力アップ、妊活におけるビタミンDの効果とは?

妊活中は様々な栄養素が必要とされており、栄養バランスなど気をつけている方も多くいらっしゃると思います。

栄養素の中でも注目を浴びているのが「ビタミンD」です。

妊活中や妊娠中の方はビタミンDの摂取が推奨されていますがビタミンDは摂取量など注意しなければならないこともあります。

そこで今回はビタミンDの効果や摂取する際の注意点などもご紹介してきたいと思います。

ビタミンDの主な働きと効果について

ビタミンDのはたらき

ビタミンDは主に骨を丈夫にする働きがあり、肝臓や腎臓で活性化されたビタミンDは腸管からの「カルシウムの吸収を促進」します。

また骨を丈夫にするだけではなく、免疫機能の調節もおこなう効果が期待できるため、体内に侵入したウイルスや細菌などに対して「過剰な免疫反応を抑制し必要な免疫機能を促進」します。

そのため

  • 風邪や肺炎
  • インフルエンザ
  • 高血圧

など様々な生活習慣病を予防する効果も期待されています。

なぜ妊活中にビタミンDの摂取が推奨されているのか

妊活におけるビタミンDの効果は主に

  • 子宮内膜の状態を整え、着床しやすくする
  • 妊娠を維持する

などの効果が期待できると考えられており、男性の場合は精子運動率や前進運動率、正常形態率に関係するといわれています。

またビタミンDは妊活中だけでなく、妊娠中も積極的に摂取することが推奨されています。

妊娠中にビタミンDが不足するとくる病(小児)、骨軟化症や骨粗しょう症、動脈硬化、うつ、アレルギー(花粉症)などの原因になる恐れがあります。

そのため妊活中や妊娠中はビタミンDの摂取がとても重要になってきます。

当院おすすめ!ビタミンDの摂取方法

主にビタミン類は身体でつくることができないため、食品などから摂取する必要があります。

最近ではドラックストアなどでも気軽に購入できるため、サプリメントなどで摂取されている方も多いのではないでしょうか?

ですが妊活中に必要な栄養素はできる限り食べ物など自然なもので摂取していただくことがおすすめです。

当院でおすすめしているビタミンDの摂取方法は

  1. ビタミンDがたくさん含まれている食べ物を積極的に摂る
  2. 適度に日光を浴びる

の2つです。

ビタミンDが多く含まれている食べ物を摂ろう

ビタミンDの1日の摂取目安量は「8.5μg/日」です。

主に

  • 干ししいたけやきくらげ
  • 魚類(特に鮭やいわし)

などに多く含まれています(表参照)。

なかでも「DHAやEPA」なども含まれている魚類はオメガ3不飽和脂肪酸が含まれており、卵子の質を上げる効果が期待できるため妊活中の方におすすめです。

食品

重量(可食部)

含有量(μg)

1切れ(80g)

約25.6

いわし丸干し

1尾(30g)

約15.0

まあじ

1尾(80g)

約6.3

しらす

10g

約6.1

干ししいたけ

2個(6g)

約1.0

きくらげ(乾燥)

2枚(2g)

約1.7

1個

約2.5

適度に日光を浴びる

ビタミンDは食品からだけでなく、日光を浴びることで体内の約80~90%をつくることが可能です。

外出する機会がなく室内にこもりがちだったり、外出する際には手袋や帽子、日傘などで全身を覆っているとビタミンDは思うように活性化されません。

1日20分程度日光を浴びることでビタミンDは活性化されます。

日頃から「散歩やウォーキング、買い物」など外出する習慣をつけるようにしましょう。

また外出する習慣をつけていても肌に日光が当たらなければ十分に活性化はされませんので、日頃の外出では日焼け止めは控え長時間日光にあたる場合(海水浴など)のみ使用するなど必要に応じて対策するようにしましょう。

ビタミンDは日光に直接的でなくても当たることで活性化されるため、仕事柄などにより日光にあたる機会が少ない方はカーテン越しや身体の一部を浴びるように心がけてみましょう。

ビタミンDの摂取や活性化する際の注意点

妊活中にビタミンDを摂取する際に一番気をつけていただきたいのは「過剰摂取」です。

ビタミンDはビタミンAやEなどと同じ脂溶性ビタミンの一種で水に溶けにくく、油脂で溶けやすいのが特徴です。

ビタミンCやBなどの「水溶性ビタミン」は万が一過剰に摂取してしまっても尿として体外に排出されるようになっていますが、脂溶性ビタミンは水に溶けにくく過剰に摂取すると約48時間は体内に蓄積されます。

特にビタミンDは含まれた食品などと一緒にサプリメントも服用している方が多く、過剰摂取になる傾向があります。

ビタミンDを過剰に摂取すると「高カルシウム血症」になり、血管壁や腎臓、心臓、肺などにカルシウムが沈着してしまいます。

すると

  • 腎臓障害
  • 食欲不振や嘔吐
  • 興奮性神経の促進

など健康被害がみられることがあります。

ビタミンDは食品や日光でも活性化できる栄養素ですので、できるだけサプリメントの服用は避けるようにしましょう。

※サプリメント服用の際の注意点など詳しく記載した記事がございますので、妊活に取り入れている方はぜひご覧ください。

まとめ

今回はビタミンDについてご紹介しましたが、ビタミンDを活性化させたからといって必ず妊娠に至るわけではありません。

妊娠に至るために一番大切なのは「心身ともに健康」であることですので栄養をバランスよく摂っていただくことが必要です。

また、食生活だけでなく睡眠や運動などの生活習慣も妊活中にはとても重要なことですのでお心当たりのある方は一度見直してみてください。

※妊活中の生活習慣について詳しく記載したコラムがございますので、ぜひあわせてご覧ください。

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