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妊活に大豆イソフラボンを取り入れて、妊娠しやすい体質へ

妊活中は様々な栄養素が必要とされていますが、そのなかでも注目されているのが豆類に多く含まれている「イソフラボン」です。

女性ホルモンに関わる効果から月経不順や更年期障害、不妊の対策としてイメージされている方が多いかもしれません。

そこで今回はなぜ妊活中にイソフラボンを積極的に摂取すると良いのか、また摂取するにあたって注意すべきことなどをご紹介していきたいと思います。

なぜイソフラボンが不妊の体質改善に効果的なのか?

イソフラボンとは大豆に多く含まれている「ポリフェノール」の1つで大豆イソフラボンともいわれており、大豆の胚芽に多く含まれているといわれています。

イソフラボンが不妊で注目されている主な効果や働きは

  1. ホルモンバランスを整える
  2. 血液をサラサラする
  3. 卵子の質を上げる

の3つです。

ホルモンバランスを整える

イソフラボンの分子構造は女性ホルモンの「エストロゲンに似ているため、植物性エストロゲンともいわれています。

エストロゲンは卵胞を刺激し、排卵を起こさせるように働きかける女性ホルモンです。

今多くの女性が悩んでいる月経不順は「過度な緊張やストレスによるものが多いと考えられており、月経に関係が深いエストロゲンやプロゲステロンは「脳の下垂体(視床下部)」から女性ホルモンの分泌を促すホルモンが出ています。

視床下部はストレスの影響を受けやすいため、自律神経やホルモンバランスが乱れることによって女性ホルモンの分泌が上手くいかなくなると、月経不順などの原因になることがあります。

イソフラボンを積極的に摂取し、ホルモンバランスを整えることで

  • 月経不順や排卵障害の改善
  • 子宮内膜の増殖
  • 着床率アップ

などの効果が期待できると考えられています。

血液をサラサラにする

血流が悪いと「冷え」や子宮や卵巣などに十分な酸素や栄養が行き届かなくなるため不妊の原因になることがあります。

特に子宮や卵巣は他の臓器と違い、毛細血管が多いため血液が行き届きにくい場所でもあります。

イソフラボンには赤血球の粘度を抑制する働きがあるため、冷えや血流改善の効果が期待できます。

血液がサラサラになると

  • 子宮内膜の増殖
  • 着床率のアップ

など妊活中の方にとって嬉しい効果があるといわれています。

卵子の質を上げる

妊活において「卵子の質はとても重要です。

卵子は年齢とともに機能が低下していくため、身体の老化が進行すると卵子の質も低下してしまいます。

そのため、妊活中は身体のアンチエイジングをおこなうことがとても大切です。

イソフラボンは「ポリフェノールの一種のため、強い抗酸化作用があります。

ポリフェノールの働き

抗酸化作用とは体内に過剰に蓄積されると老化の原因となる活性酵素(酸化ストレス)を除去する働きのことで、イソフラボンを積極的に摂取することで卵子の老化を防ぐ効果が期待できます。

また卵子の老化を防ぐだけでなく女性の更年期は閉経に向け、エストロゲンの減少によって様々な症状が出る原因と考えられているため、イソフラボンを摂ることで「更年期症状の緩和」が期待できます。

イソフラボンが摂取できるおすすめの食品と注意点

イソフラボンは基本的に「大豆、味噌、豆腐、納豆、豆乳」などの大豆を原料とする食品ほとんどに多く含まれています。

その中でも一番含有量が多いのは「大豆」で、100gあたり88.3mg~207.7mgも含まれています。

※そのほかイソフラボンが多く含まれている食品100gあたりの含有量は以下の表をご参考ください。

食品名 含有量(mg/100g)
大豆 88.3~207.7mg
豆腐 17.1~24.3mg
油揚げ 28.8~53.4mg
納豆 65.6~81.3mg
味噌 12.8~81.4mg
醤油 1.0~1.7mg
豆乳 7.6~59.4mg

過剰摂取には要注意!

イソフラボンはエストロゲンと似たような働きをするため、過剰に摂り過ぎるのは良くありません。

イソフラボンの摂取量の目安は「1日あたり70~75mg」といわれており

  • 豆乳のコップ1杯半
  • 豆腐の場合は1/2丁
  • 納豆は1パック

程度です。

過剰に摂り過ぎると身体は「体内にエストロゲンが多すぎる!」と勘違いをし、身体がエストロゲンを分泌しなくなってしまい、かえってホルモンバランスを崩す原因になります。

身体からエストロゲンの分泌がされなくなると体調不良や月経不順だけでなく、不妊の原因になりかねませんので、イソフラボンを摂取する際は注意が必要です。

心身ともに健康であることが妊娠への近道

今回は大豆イソフラボンについてお話ししましたが、イソフラボンだけを摂取すれば必ず妊娠に至るわけではありません。

妊娠に至るためには「心身ともに健康」であることが一番の近道です。

大豆イソフラボンはあくまでも妊娠しやすい身体づくりをする方法の1つとしてお考え下さい。

妊娠しやすい身体づくりでは食事だけでなく、睡眠や運動など基本的な生活習慣がとても重要になってきますのでお心当たりのある方はまず生活習慣の見直しからはじめてみましょう。

※当院では鍼灸や漢方薬だけでなく、生活習慣などのアドバイスもおこなっておりますのでぜひ一度当院にご相談ください。

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