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東洋医学で考える「高プロラクチン血症」による不妊とは?

不妊の原因は様々ですが高プロラクチン血症もそのひとつだと考えられています。

一般的に高プロラクチン血症の詳細はわかっておらず、ストレスなどによる「自律神経の乱れ」によるものではないかと考えらえています。

東洋医学でもストレスが主な原因とは考えられていますが、ストレスにより身体がどうなることで高プロラクチン血症になるのでしょうか?

そこで今回は東洋医学で考える高プロラクチン血症の原因などをご紹介していきたいと思います。

高プロラクチン血症と不妊の関係性について

高プロラクチン血症になると妊娠や出産していないにも関わらずプロラクチンが過剰に分泌されてしまうため、時期に関係なく乳汁が分泌されてしまいます。

本来プロラクチンは授乳期で乳首に刺激が入ることでたくさん分泌されます。

一方で乳首が刺激されると子宮が収縮するので、その時に妊娠していると胎児に危険を及ぼすため授乳期に妊娠しないようにプロクチンで排卵しないようにコントロールされています。

女性ホルモンのはたらき

また、妊活中で高プロラクチンの状態になると視床下部から放出される卵胞の発育を促す「卵胞刺激ホルモン(FSH)や排卵を促す「黄体形成ホルモン(LH)のはたらきが低下してしまいます。

そのため卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)が抑制され

  • 排卵障害
  • 黄体機能不全

などを起こし、その結果月経異常や不妊などの原因になると考えられています。

さらに1人目が居て可愛いと抱っこしたりする瞬間にもプロラクチンは多く分泌されるといわれており「2人目不妊」の原因になることもあるといわれています。

東洋医学で考える「高プロラクチン血症」による不妊とは?

高プロラクチン血症は主にストレスなどによる「自律神経やホルモンの乱れ」が原因だと考えられています。

東洋医学では五臓六腑すべてがまんべんなく機能することでバランスを保ち、健康が維持されているという概念があります。

何らかの原因によりこれらのバランスが崩れると身体に様々な症状があらわれます。

高プロラクチン血症の場合、特に関係があると考えられているのは五臓の「肝、心、腎」の3つです。

自律神経と関係が深い「肝」

東洋医学でいう五臓の肝は「自律神経」ととても深い関係があると考えられています。

過度な緊張や精神的なストレスが続くと肝の機能を失調させ自律神経やホルモンバランスの乱れにつながることがあります。

さらにツボとツボをつなぐ道筋である経絡の肝経は

  • 下腹部
  • 胸腹部
  • 乳房

​を通るため、高プロラクチン血症では「乳汁分泌」などの症状があらわれるのではないかとも考えられています。

精神活動をコントロールする「心」

心はあらゆる生命活動(心拍、呼吸、行動、言語など)の維持やすべての精神活動をコントロールするとても重要なもので、西洋医学でいう「」の部分にあたります。

そのため精神的なストレスなどが続くと肝の機能だけでなく心へも負担がかかり、機能が失調してしまうことがあります。

心のはたらきが乱れると脳の視床下部から下垂体への指令がうまくいかず、ホルモンバランスが崩れる原因になります。

プロラクチンは「脳の下垂体から分泌されるホルモン」のため肝だけでなく、心の機能も関係しているのではないかと東洋医学では考えられています。

生殖機能と関係が深い「腎」

東洋医学で五臓の腎には生命エネルギーの根源である「を蓄えるはたらきがあり、この腎精は

  • 発育や成長
  • 生殖機能

などに関与するため生きていくうえで必要不可欠なものです。

つまり「生殖機能や内分泌器官」などとも関係が深いと考えられています。

プロラクチンが分泌される下垂体は内分泌器官一つです。

さらに腎の機能が失調すると子宮や卵巣の機能にも影響を及ぼしホルモンバランスが崩れたりするため関係高プロラクチン血症の原因につながっているといわれています。

根本的な原因に目を向けることが妊娠への近道

今回は高プロラクチン血症について東洋医学的にご紹介しましたが、高プロラクチン血症だから妊娠出産できないわけではありません。

現状、高プロラクチン血症は不妊専門クリニックで処方される「カバサール」によって改善され妊娠も可能です。

ですが、高プロラクチン血症になっている根本的な原因に目を向けることが妊娠への近道です。

どんな原因の不妊でも改善するために大切なのは「心身共に健康」であることですので、お心当たりのある方はまず基本的な生活習慣の見直しからはじめてみましょう。

※高プロラクチン血症を改善する方法については詳しく記載したコラムがございますので、ぜひあわせてご覧ください。

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