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慢性子宮内膜炎と着床不全|鍼灸漢方でできる免疫調整アプローチ

〜無症状でも着床を妨げる慢性炎症に、東洋医学はどう向き合うか〜

はじめに:「慢性子宮内膜炎」という見えにくい問題

 

「良好胚を何度移植しても着床しない」「原因不明不妊と言われた」「EMMA検査でラクトバシラス菌の割合が低いと言われた」——こうした状況を抱えて三ツ川レディース漢方鍼灸院(大東市)に来院される方が増えています。

その背景にある問題のひとつとして近年注目されているのが「慢性子宮内膜炎(CEChronic Endometritis)」です。

急性の子宮内膜炎とは異なり、自覚症状がほとんどなく、通常の超音波検査では発見されにくいため、長期間見過ごされてきたケースが少なくありません。

三ツ川レディース漢方鍼灸院(大東市)では20年以上・延べ3,000名以上の妊活をサポートしてきました。

日本はり医学会理事・指導講師の院長が、慢性子宮内膜炎と着床不全に対して鍼灸漢方でできることをこのコラムでお伝えします。

慢性子宮内膜炎とは何か

慢性子宮内膜炎は、子宮内膜に慢性的な炎症が持続している状態です。

急性の子宮内膜炎(発熱・下腹部痛・異常なおりものなどの症状がある)とは異なり、慢性型は自覚症状がほとんどないことが最大の特徴です。

慢性子宮内膜炎の特徴

内容

自覚症状

ほぼなし。不正出血・軽微なおりもの異常が唯一のサインになることも

原因となる菌

大腸菌・腸球菌・連鎖球菌・マイコプラズマ・ウレアプラズマなど。子宮フローラの乱れも関与

診断方法

CD138免疫染色(子宮鏡+生検)が最も確実。EMMA検査(子宮内フローラ解析)も有用

頻度

反復着床不全の女性の約3050%に認められると報告されている

着床への影響

子宮内膜の受容性(レセプティビティ)を低下させ、着床を妨げる

見逃されやすい理由

通常の超音波・内診では発見が難しく、専用の検査が必要

慢性子宮内膜炎が着床不全につながる仕組み

慢性子宮内膜炎がどのようにして着床を妨げるのか——そのメカニズムを理解することが、適切な対処への第一歩です。

 

メカニズム子宮内膜の受容性(レセプティビティ)の低下

着床には子宮内膜が受精卵を「受け入れる準備ができた状態」——受容性——であることが必要です。

慢性炎症が続く子宮内膜では、着床に必要なインテグリン・サイトカイン・ピノポーデ(着床のための突起構造)の発現が乱れ、受容性が著しく低下します。

「胚の質は良いのに着床しない」「ERA検査で着床の窓がずれている」という方の中に、慢性子宮内膜炎が背景にあるケースが少なくありません。

 

メカニズム免疫環境の乱れ

慢性炎症状態の子宮内膜では、NK細胞・マクロファージが過剰に活性化します。

本来は受精卵の着床を助けるはずの免疫細胞が、慢性炎症によって攻撃的な状態になり、着床した受精卵を異物として排除してしまう可能性があります。

この「免疫寛容の破綻」が、良好胚を繰り返し移植しても着床しない・化学流産を繰り返す原因のひとつです。

 

メカニズム子宮内フローラの乱れ

子宮内は無菌に近い状態が理想ですが、ラクトバシラス菌(乳酸菌)が子宮内を弱酸性に保つことで他の細菌の繁殖を抑えています。

慢性子宮内膜炎では子宮内フローラが乱れ、有害菌が優位になります。

EMMA検査でラクトバシラス菌の割合が90%未満の場合、着床率の低下が報告されています。

 

着床不全につながるメカニズム

具体的な影響

内膜受容性の低下

ピノポーデ・インテグリン・着床因子の発現異常受精卵が内膜に着床できない

NK細胞・マクロファージの過活性

受精卵への免疫攻撃着床直後の流産・化学流産

子宮内フローラの乱れ

ラクトバシラス菌減少有害菌優位炎症の慢性化着床環境悪化

子宮内膜の厚みへの影響

慢性炎症による内膜組織の変性内膜が育ちにくくなる

検査と標準治療の概要

検査方法

 

検査名

内容・特徴

CD138免疫染色(子宮鏡+生検)

子宮内膜の形質細胞(CD138陽性細胞)を染色して確認。最も確実な診断方法。子宮鏡検査と組み合わせて行う

EMMA検査(子宮内フローラ)

子宮内の細菌叢を解析。ラクトバシラス菌の割合・有害菌の種類を特定。ALICE検査(感染菌特定)と組み合わせることが多い

子宮鏡検査

微細な内膜の発赤・イチゴ様所見などの炎症サインを視覚的に確認。CD138の前段階として有用

 

標準治療(抗生物質)

 

慢性子宮内膜炎の標準的な治療は抗生物質の投与です。

原因菌に応じてドキシサイクリン・シプロフロキサシン・メトロニダゾールなどが使用されます。

治療後に再検査を行い、CD138陽性細胞が消失したことを確認します。

 

【抗生物質後の腸内環境ケアが重要】 抗生物質は慢性子宮内膜炎の原因菌を除菌しますが、同時に腸内・膣内の善玉菌も影響を受けます。治療後の腸内環境・膣内フローラの回復が、子宮内フローラの正常化と再発予防に重要です。

抗生物質後の腸内環境ケア:鍼灸漢方の重要な役割

抗生物質による治療後、腸内細菌叢が乱れることで、腸子宮という経路でフローラの回復が遅れることがあります。

この回復を促すことが、鍼灸漢方が特に貢献できる領域のひとつです。

抗生物質後のケア

目的・具体的な内容

発酵食品の積極的摂取

みそ・納豆・ぬか漬け・キムチ・ヨーグルト。善玉菌を直接補給し腸内フローラを回復

食物繊維・プレバイオティクス

玉ねぎ・にんにく・バナナ・海藻・豆類。善玉菌のエサを供給し定着を助ける

補脾の経絡治療(足三里・脾兪)

脾(消化吸収)を強化し腸内環境の回復を体質面からサポート

補脾漢方(六君子湯・補中益気湯)

抗生物質で消耗した脾胃の機能を回復。気血の生成を改善

乳酸菌サプリの活用

担当医に相談のうえ、ラクトバシラス菌を含む製品で腸内・膣内フローラを補助

冷え対策の徹底

冷えが腸の蠕動運動を低下させ腸内環境の回復を妨げる。腹巻き・温め食材を継続

東洋医学的な慢性子宮内膜炎の捉え方

東洋医学には「慢性子宮内膜炎」という病名はありませんが、その病態は以下の体質的なパターンとして捉えられます。

東洋医学的体質パターン

慢性子宮内膜炎との関係・症状

湿熱(しつねつ)下注

最も関連が深い体質。体内に湿(余分な水分・炎症性物質)と熱(炎症)が溜まり骨盤内に下降する。おりものが黄色っぽい・においがある・下腹部の不快感を伴うことも

血瘀(けつお)+湿熱

慢性炎症が血の流れを妨げ血瘀を形成。着床環境の悪化に直結。生理痛・血塊・冷えのぼせを伴う

気虚(ききょ)+湿困

免疫機能の低下(気虚)と湿の停滞が重なる。疲れやすい・冷えがあるが炎症も持続するタイプ

腎虚(じんきょ)+湿熱

腎精の不足により免疫機能が低下し、湿熱が排除されにくい状態。40代以降に多い複合体質

 東洋医学的なアプローチでは「清熱利湿(熱と湿を取り除く)・活血化瘀(血の流れを改善する)・補気益腎(気と腎を補い免疫力を高める)」という複合的な治療方針が基本です。

鍼灸漢方による免疫調整・活血アプローチ

経絡治療のアプローチ

三ツ川レディース漢方鍼灸院では、刺さない経絡治療(接触鍼・熱くないお灸)で慢性子宮内膜炎の体質的な背景にアプローチします。

施術のポイント

使用するツボ・目的

清熱利湿(炎症環境の改善)

陰陵泉・三陰交・水道:骨盤内の余分な湿と熱を除去。子宮内の慢性炎症環境を改善

活血化瘀(血流改善)

血海・膈兪・帰来:子宮内膜への血流を改善し、慢性炎症による組織変性を回復

免疫調整

足三里・合谷・大椎:NK細胞活性の適正化・Th1/Th2バランスの調整・全身の免疫環境を整える

補腎益気

腎兪・気海・命門:腎精と気を補い、慢性炎症と戦う免疫力の根本的な底上げ

補脾(腸内環境支援)

足三里・脾兪:抗生物質後の脾胃回復・腸内環境整備を体質面からサポート

 

漢方薬のアプローチ

体質タイプ

代表的な漢方薬・効果

湿熱下注(炎症・おりもの異常)

竜胆瀉肝湯・黄連解毒湯:清熱利湿で骨盤内の慢性炎症を抑制

血瘀+湿熱(生理痛・血塊)

桂枝茯苓丸+清熱薬:活血化瘀で内膜血流を改善しつつ炎症を抑制

気虚+湿困(疲れやすい・免疫低下)

補中益気湯+二陳湯:気を補い湿を解消。免疫力の底上げ

腎虚+湿熱(40代以降・複合型)

知柏地黄丸:腎陰を補いながら余分な熱を清する。高齢妊活の複合タイプに

抗生物質後(腸内環境回復)

六君子湯・補中益気湯:脾胃の回復・腸内環境の正常化をサポート

クリニック治療との連携方法

慢性子宮内膜炎の治療はクリニックでの検査・抗生物質投与が主軸です。

鍼灸漢方はその補完的な役割を担います。

治療ステージ

クリニックの役割 / 鍼灸漢方の役割

検査前(疑いがある段階)

CD138EMMA・子宮鏡検査の実施 / 体質診断・清熱利湿・活血の経絡治療を開始

抗生物質投与中

抗生物質の適切な服用 / 漢方薬との飲み合わせを確認のうえ脾胃保護・腸内環境ケア

抗生物質終了後・再検査まで

再検査でCD138陰性を確認 / 腸内環境回復・補脾漢方・発酵食品の積極的摂取

再検査で陰性確認後・移植準備

次周期移植に向けた内膜整備 / 内膜血流改善・免疫調整の集中経絡治療

移植前後

移植当日のクリニック処置 / 移植前後の着床サポート経絡治療(刺さない鍼)

 

【漢方薬と抗生物質の飲み合わせについて】 漢方薬の多くは抗生物質との飲み合わせに問題はありませんが、一部の漢方処方によっては確認が必要なものがあります。鍼灸漢方を受けていることは必ず担当医に報告し、使用中の薬を共有してください。

生活習慣で慢性炎症を抑制する

生活習慣

慢性炎症への効果

抗炎症食材(青魚・アボカド・ブロッコリー)を毎日

オメガ3・ビタミンE・スルフォラファンが骨盤内の慢性炎症を食事から抑制

砂糖・精製炭水化物の制限

血糖値スパイクインスリン過剰炎症促進サイクルを断つ

禁煙・アルコール制限

炎症促進物質の産生を抑制。子宮内フローラの回復を助ける

十分な睡眠(夜1011時就寝)

睡眠中に抗炎症サイトカインが産生され慢性炎症を抑制

発酵食品・食物繊維を毎食

腸内環境の整備免疫バランスの改善全身の慢性炎症抑制

冷え対策・骨盤内血流改善

温め習慣・腹巻き・湯船入浴で骨盤内の免疫環境を改善

まとめ:慢性子宮内膜炎に気づき・治し・整える

慢性子宮内膜炎は「気づきにくい・症状がない・でも着床を妨げている」という厄介な問題です。

しかし適切に診断し治療・体質改善を組み合わせることで、着床環境を確実に改善できます。 

ステップ

具体的なアクション

気づく

反復着床不全・化学流産の繰り返しがある方はCD138EMMA検査を担当医に相談

治す(医療)

抗生物質による除菌。再検査でCD138陰性を確認

腸内環境を回復する

抗生物質後に発酵食品・食物繊維・補脾漢方で腸内フローラを回復

体質から整える(鍼灸漢方)

清熱利湿・活血・免疫調整の経絡治療と漢方処方で再発を防ぐ体質改善

移植準備を整える

内膜血流改善・着床サポートの集中経絡治療で次の移植に向けた環境づくり

 三ツ川レディース漢方鍼灸院(大東市)では、初診120分の体質診断と刺さない経絡治療・全室個室の環境で、慢性子宮内膜炎の体質的な背景に向き合います。

大阪市鶴見区・城東区・旭区・東大阪・門真・寝屋川・交野エリアの方はぜひご相談ください。

三ツ川レディース漢方鍼灸院(大東市)では、慢性子宮内膜炎の体質改善・免疫調整・着床環境の整備を経絡治療と漢方処方でサポートします。

こんな方はご相談ください

●  慢性子宮内膜炎と診断され体質改善・免疫調整に取り組みたい方

●  抗生物質治療後の腸内環境・子宮内フローラの回復をサポートしてほしい方

●  着床不全を繰り返しており免疫調整・活血の経絡治療を受けたい方

●  EMMA・ALICE・CD138検査と並行して東洋医学的な体質改善を始めたい方

●  大阪市鶴見区・城東区・旭区・東大阪・門真・寝屋川・交野エリアで妊活専門院をお探しの方

監修・執筆者

不妊専門 漢方鍼灸師

三ツ川レディース漢方鍼灸院

院長 三ツ川 友一郎

国家資格 鍼灸師、漢方薬登録販売士

大阪・近畿エリアでは初めての不妊専門鍼灸院を開院して20年以上、妊活サポート実績3,000件以上、全国の方に不妊漢方相談

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