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移植前後の鍼灸はなぜ効果的?着床率を上げる仕組みと施術内容

〜移植日前後の「最後の一押し」として経絡治療が着床環境に働きかける仕組みを解説〜

はじめに:移植前後の鍼灸が注目されている理由

 

「移植の前後に鍼灸を受けると着床率が上がると聞きました。本当ですか?」——三ツ川レディース漢方鍼灸院(大東市)にこうした質問をいただくことが増えています。

移植前後の鍼灸と着床率の関係については、2000年代初頭からドイツや中国・米国で複数の研究が行われています。

結果は研究によって差があるものの、「移植前後に鍼灸を行うことで着床率・臨床妊娠率が改善する可能性がある」とする報告が複数存在します。

三ツ川レディース漢方鍼灸院では、日本はり医学会理事・指導講師の院長が刺さない経絡治療(接触鍼・熱くないお灸)を用い、全室個室の安心できる環境で移植前後のサポートを行っています。

20年以上・延べ3,000名以上の妊活サポートの中で、移植前後の経絡治療が着床につながったケースを多く経験しています。

このコラムでは、移植前後の鍼灸がなぜ着床に有効と考えられるのか・その仕組み・当院の具体的な施術内容・タイミングをお伝えします。

移植前後の鍼灸に関する研究の概要

移植前後の鍼灸研究で最も有名なのは、2002年にドイツで発表されたPaulus et al.による研究です。

体外受精の移植前後に鍼灸を行ったグループで臨床妊娠率が42.5%に達し、対照群の26.3%と比べて有意に高かったという報告がなされました。

その後、世界各国で追試・メタ分析が行われ、結果はさまざまですが「移植前後の鍼灸が有益である可能性がある」という方向性は多くの研究で支持されています。

研究の傾向

内容

効果が示された研究

移植前後の鍼灸で着床率・臨床妊娠率の改善を報告。特に着床不全を繰り返す症例や、子宮血流が不良な例で効果が顕著

効果が限定的だった研究

対照群との差が有意でなかったケースも。鍼灸の質・施術者のスキル・施術内容のばらつきが影響している可能性

メタ分析の傾向

複数の研究をまとめた分析では、鍼灸群で着床率・妊娠率が改善する傾向が見られることが多い

当院の経験

着床不全を繰り返していた患者さんが移植前後の集中施術後に着床した事例を多く経験。個人差は大きい

 【研究の解釈について】 

研究結果は「鍼灸で必ず着床率が上がる」を保証するものではありません。

しかし「体への負担が少ない方法で着床環境を整える可能性がある」という点で、体外受精との組み合わせに意義があると考えています。 

着床率を上げる4つの仕組み

仕組み子宮内膜への血流改善

着床に必要な子宮内膜の「受容性(レセプティビティ)」は、内膜への十分な血流に依存します。

内膜が薄い・内膜血流が不良な方は着床率が低下しやすいことが知られています。

鍼灸刺激は自律神経を介して骨盤内血管を拡張し、子宮内膜への血流を増加させます。

三陰交・帰来・関元などのツボへの刺激が子宮血流を改善することは複数の研究で報告されています。内膜の

「ふかふかのベッド」を整えることが、着床率向上の第一歩です。

 

仕組み子宮収縮の抑制

移植直後に子宮が収縮すると、移植された受精卵が子宮外に押し出されてしまう可能性があります。

特に体外受精の移植では、子宮鏡やカテーテルの刺激による収縮が起きやすいとされています。

鍼灸は子宮収縮を抑制し、子宮筋の弛緩を促進する効果があることが研究で示されています。

移植当日・前後の施術が子宮を落ち着いた状態に保つことで、受精卵の着床が促されます。

 

仕組み免疫調整による着床環境の改善

着床には「免疫寛容」——母体の免疫系が受精卵を異物として攻撃しないようにする仕組み——が必要です。

NK細胞の過活性・Th1/Th2バランスの乱れが着床不全・流産に関与することが知られています。

鍼灸はTh1/Th2バランスを調整し、NK細胞活性を適切なレベルに保つ免疫調整効果が報告されています。

これが繰り返す着床不全への鍼灸アプローチが注目される理由のひとつです。

 

仕組みストレス・コルチゾールの低下

体外受精の移植前後は、精神的なストレスが最も高まる時期のひとつです。

コルチゾールの上昇はプロゲステロンの作用を妨げ、子宮内膜の着床への準備を損なう可能性があります。

鍼灸の副交感神経優位化・リラクゼーション効果がコルチゾールを低下させ、ホルモン環境を安定させます。

当院では刺さない接触鍼を使用しているため、痛みによる緊張がなく、深いリラクゼーションが得やすいという特徴があります。 

着床率向上の仕組み

作用するポイント・関連するツボ

子宮内膜への血流改善

内膜の受容性向上・内膜の厚みの維持。三陰交・帰来・関元・血海

子宮収縮の抑制

移植後の受精卵の安定・子宮筋の弛緩促進。三陰交・中極・関元

免疫調整

Th1/Th2バランス・NK細胞活性の適正化。足三里・合谷・大椎(免疫調整)

ストレス・コルチゾールの低下

プロゲステロン機能の保護・ホルモン環境の安定。内関・百会・神門

東洋医学的な「着床環境」の整え方

東洋医学では着床を「胞宮(子宮)に気血が充実し、温かく潤った状態で受精卵を迎える」プロセスと捉えます。

東洋医学的な着床環境

意味・アプローチ

気血の充実

内膜を育てる材料。移植前に気血を充実させることが内膜受容性の土台

腎精の充実

着床・妊娠継続のエネルギー。補腎漢方・食養生で腎精を補充

子宮の温かさ(胞宮の温煦)

冷えた子宮は着床環境を悪化させる。関元・腎兪への温灸で内側から温める

血瘀の解消

血の流れの滞りが着床を妨げる。活血の経絡治療で内膜への血流を改善

肝気の安定

移植前後のストレスによる気滞が子宮環境を乱す。疏肝の施術で気の流れを整える

移植前後の最適な施術タイミング

「いつ受ければいいの?」という疑問に、当院の考え方をお伝えします。

施術のタイミング

目的・内容

移植714日前(内膜整備期)

子宮内膜への血流改善・内膜受容性の準備。週12回が目安。補血・活血の経絡治療

移植前日または当日前(最終調整)

子宮収縮の抑制・血流の最大化・精神的リラクゼーション。移植の24時間前が理想

移植当日後(着床サポート)

子宮収縮抑制の継続・免疫環境の安定。移植から26時間後が目安

移植後27日間(着床維持期)

着床した受精卵を守る施術。プロゲステロン環境の維持・免疫調整。週12

判定日前後(継続サポート)

着床後の妊娠継続サポート。判定が陽性の場合は安産ケアへ移行

 【施術タイミングについての重要なお願い】 

移植日・移植前後のスケジュールを事前にお知らせください。

移植日に合わせた最適な施術タイミングをご提案します。

また移植日当日の施術については、クリニックから「安静に」という指示がある場合は従ってください。

当日の施術が難しい場合は前日・翌日での対応も可能です。

当院(三ツ川レディース漢方鍼灸院)の移植前後の経絡治療

刺さない鍼(接触鍼)を使う理由

移植前後は体がデリケートな状態にあります。

当院の経絡治療では「刺さない鍼(接触鍼)」を主体に使用するため、体への物理的な負担が最小限です。

痛みがないためリラクゼーション効果が得やすく、副交感神経の優位化が起きやすいという特徴があります。

「刺す鍼は怖い」という方でも安心して受けていただけます。

また熱くないお灸(艾柱の熱を感じさせない温和な温灸)で子宮・下腹部を温める施術も、移植前後の体への負担を最小化した形で行います。

 

移植前後の標準的な施術の流れ

施術の段階

内容・使用するツボ・目的

脈診・舌診・腹診(10分)

今日の体の状態を確認。前回からの変化・緊張の程度・冷えの状態を把握し当日の施術内容を調整

全身の気の流れを整える(10分)

経絡全体の調整。全身の気血の巡りを整え体をリラクゼーション状態に導く

子宮・骨盤内への集中施術(15分)

三陰交・帰来・関元・中極への接触鍼・温灸。子宮内膜血流改善・子宮収縮抑制

免疫調整・精神的安定(10分)

足三里・内関・百会への施術。免疫環境の調整・コルチゾール低下・着床への体の準備

施術後のアドバイス(5分)

移植後〜判定日までのセルフケア・食養生・禁忌事項をお伝えする

 

全室個室・自然素材の環境について

当院の施術室はすべて個室です。

無垢の杉板・漆喰の壁という自然素材の温かみある空間が、移植前後の不安・緊張を和らげる環境を提供します。

移植前後は特に精神的なデリケートさが高まる時期です。

他の患者さんと顔を合わせることなく、リラックスして施術を受けていただける環境が、経絡治療の効果を高めます。

移植前後に鍼灸と一緒に行うと効果的なセルフケア

 

セルフケア

目的・ポイント

下腹部・腰の保温(腹巻き・カイロ)

子宮の温かさを維持。移植前後2週間は特に徹底する。カイロは就寝中は外す

関元・三陰交へのセルフお灸

自宅での血流維持。移植前は毎日・移植後は院長のアドバイスに従う

白湯・温かい飲み物を中心に

内側から体を温め骨盤内血流を維持。冷たい飲み物は移植前後2週間避ける

十分な睡眠(夜1011時就寝)

プロゲステロン・成長ホルモン分泌の最大化。睡眠不足はコルチゾール上昇を招く

激しい運動の回避

移植後2週間は激しい運動・重い荷物を避ける。軽い散歩程度は可

SNS・妊活情報の制限

判定日前の不安を増大させる情報を遮断。メンタルの安定が着床環境を守る

まとめ:移植前後の経絡治療で「着床できる体の環境」を整える

移植前後の鍼灸(経絡治療)が着床率向上に貢献できる理由は「子宮内膜血流の改善・子宮収縮の抑制・免疫調整・ストレス低下」という複合的なメカニズムにあります。

特に刺さない接触鍼は、デリケートな移植前後の体への負担を最小化しながら、これらの効果を発揮できるという特徴があります。

「良質な胚を移植しているのに着床しない」「移植で何か他にできることがないか」——そう感じている方に、移植前後の経絡治療は有力な選択肢のひとつです。 

移植前後の経絡治療がおすすめな方

理由

着床不全を繰り返している方

免疫調整・血流改善・子宮収縮抑制の複合効果が着床環境を整える

内膜が薄い・血流が不良と言われた方

三陰交・帰来への集中施術で内膜血流を改善

移植前後の緊張・不安が強い方

刺さない施術のリラクゼーション効果でコルチゾールを低下

体外受精を初めて受ける方

最初から最善の着床環境で臨むために移植前から準備

子宮冷えがある方

温灸で子宮を内側から温め着床環境を整える

 三ツ川レディース漢方鍼灸院(大東市)では、移植スケジュールに合わせた経絡治療プランをご提案します。

大阪市鶴見区・城東区・旭区・東大阪・門真・寝屋川・交野エリアの方はぜひご相談ください。

三ツ川レディース漢方鍼灸院(大東市)では、移植スケジュールに合わせた経絡治療(刺さない鍼・全室個室)で着床環境の改善をサポートします。

こんな方はぜひご相談ください

●  体外受精の移植前後に経絡治療を受けたい方

●  着床不全を繰り返しており次の移植に向けて体を整えたい方

●  内膜が薄い・子宮血流が不良と言われた方

●  刺さない鍼・熱くないお灸の施術を希望する方

監修・執筆者

不妊専門 漢方鍼灸師

三ツ川レディース漢方鍼灸院

院長 三ツ川 友一郎

国家資格 鍼灸師、漢方薬登録販売士

大阪・近畿エリアでは初めての不妊専門鍼灸院を開院して20年以上、妊活サポート実績3,000件以上、全国の方に不妊漢方相談

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