大阪府
〒574-0026 大阪府大東市住道1丁目2-25
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〜「どんな運動が妊活に良いか」の答えのひとつ。骨盤底筋を鍛えることで骨盤内が変わる〜
「妊活中に運動した方がいいと聞くけど、どんな運動が効果的ですか?」——三ツ川レディース漢方鍼灸院(大東市)でよくいただく質問です。
妊活と運動の関係では「激しすぎる運動は逆効果」「適度な有酸素運動が有益」という情報はよく知られていますが、「骨盤底筋トレーニング」が子宮・卵巣への血流を直接改善し着床環境を整えるという視点はあまり知られていません。
三ツ川レディース漢方鍼灸院(大東市)では20年以上・延べ3,000名以上の妊活をサポートしてきました。このコラムでは骨盤底筋の役割・妊活との関係・具体的なトレーニング方法を解説します。
骨盤底筋(こつばんていきん)とは、骨盤の底部を支える筋肉群の総称です。
恥骨から尾骨にかけてハンモック状に張っており、子宮・膀胱・直腸を下から支えています。
| 骨盤底筋の主な役割 | 詳細 |
| 骨盤内臓器の支持 | 子宮・膀胱・直腸を正しい位置に支える。弛緩すると子宮脱・膀胱脱のリスク |
| 骨盤内血流の調整 | 収縮・弛緩のポンプ作用で骨盤内の静脈血・リンパの流れを促進 |
| 腹腔内圧の調整 | 横隔膜・腹横筋・多裂筋と連動して腹腔内圧を調整。骨盤内環境の安定化 |
| ホルモン受容性への関与 | 骨盤底筋の緊張状態が骨盤内神経・血管系を通じてホルモン受容体の感受性に間接的に影響 |
| 性機能・月経への影響 | 骨盤底筋の弾力性が子宮の収縮リズム・月経血の排出にも関与する |
これは下肢の静脈血を心臓に戻すふくらはぎの「第二の心臓」と同様のポンプ作用です。
骨盤底筋が「骨盤の第二の心臓」として機能することで、子宮・卵巣への新鮮な動脈血の供給が改善されます。
| 骨盤底筋の活動状態 | 骨盤内血流への影響 | 妊活への効果 |
| 骨盤底筋が弱い・緩んでいる | ポンプ作用が低下→骨盤内うっ血→子宮・卵巣への血流低下 | 卵子の成熟環境悪化・内膜薄化・着床環境の悪化 |
| 骨盤底筋が過緊張(硬直) | 血管圧迫→骨盤内血流の制限→慢性的な骨盤内血流不足 | 生理痛・骨盤の詰まり感・性交痛と関連 |
| 骨盤底筋が適切に機能している | 規則的なポンプ作用→骨盤内血流が安定→子宮・卵巣への血流が最大化 |
| 骨盤底筋の問題 | 妊活への具体的な影響 |
| 弛緩(弱い骨盤底筋) | 骨盤内うっ血→卵巣・子宮への血流低下。頻尿・尿もれ・子宮下垂を伴うことも |
| 過緊張(硬い骨盤底筋) | 骨盤内の血管・神経の圧迫→血流制限。性交痛・膣の乾燥・タイミング法への支障 |
| 左右の不均衡 | 骨盤の歪み→子宮の傾き・卵管の通過性への影響。片側の骨盤内血流が低下することも |
| 出産後の弛緩 | 経膣分娩後の骨盤底筋の弛緩が二人目妊活への影響となることがある |
【骨盤底筋の過緊張に注意】
「骨盤底筋トレーニング=締める運動」というイメージがありますが、過緊張(硬直)の方が締める運動だけをすると悪化することがあります。
まず骨盤底筋をリラックスさせる「緩める」練習も同様に重要です。
東洋医学では骨盤底筋の機能を「腎気・宗気(そうき)・帯脈(たいみゃく)」との関係で捉えます。
| 東洋医学的概念 | 骨盤底筋との対応 | 妊活への意味 |
| 腎気(じんき)の固摂作用 | 腎気が骨盤内臓器・体液・生殖エネルギーを「固め・支える」機能。骨盤底筋の支持機能に対応 | 腎気が充実することで骨盤底筋の弾力が維持される。補腎が骨盤底筋強化の根本 |
| 帯脈(たいみゃく) | 腰をぐるりと一周する経脈。骨盤内臓器を「帯のように」束ねる機能。骨盤底筋の統合機能に対応 | 帯脈が弱まると骨盤内臓器の下垂・骨盤底筋の弛緩が生じる。帯脈の強化が妊活に有益 |
| 中気下陥(ちゅうきかかん) | 気が下に落ちた状態。脾の気が弱まり臓器を持ち上げる力が失われる。骨盤底筋の弛緩に対応 | 補中益気(中焦の気を補い持ち上げる)が骨盤底筋機能の回復に必要 |
東洋医学的なアプローチ:「補腎固精(腎気を補い骨盤底筋の弾力を維持する)・升提中気(脾の気を補い骨盤内臓器を持ち上げる)・帯脈の調整(帯脈の経絡治療で骨盤内の統合機能を高める)」を組み合わせます。
最も基本的な骨盤底筋トレーニングです。
尿を止めるときに使う筋肉を意識して収縮・弛緩させます。
| ステップ | 方法・注意点 |
| 姿勢 | 仰向け・椅子に座る・立位どれでも可。腹筋・お尻・太ももには力を入れない |
| 収縮 | 骨盤底筋を「引き上げる」イメージで3〜5秒間締める。強く締めすぎない |
| 弛緩 | 完全に力を抜いて3〜5秒リラックス。「緩める」時間も同じくらい大切 |
| 繰り返し | 10回×3セット。1日2〜3回。毎日継続することが重要 |
| 確認方法 | 実施中に呼吸が止まっていないか確認。自然な呼吸で行う |
骨盤底筋が硬直・過緊張の方は、まず「緩める」ことが必要です。
●仰向けに寝て膝を立て、お腹・お尻・太ももの力をすべて抜く
●骨盤底筋を「下に落とす」「広げる」イメージでゆっくり緩める
●深呼吸(腹式呼吸)を10回。吐くときに骨盤底筋をリラックスさせる
●股関節を外旋させた「がに股」の姿勢で1〜2分リラックスする
横隔膜・腹横筋・多裂筋と骨盤底筋は連動して機能します。
呼吸と連動させることで効果が高まります。
●息を吸うとき:横隔膜が下がり骨盤底筋が軽く緩む(自然に)
●息を吐くとき:横隔膜が上がり骨盤底筋を軽く引き上げる(意識して)
●この「吸う→緩む・吐く→締める」のリズムを10〜15分継続する
●ヨガの「骨盤底バンダ」の考え方に近い。ヨガクラスでの指導も有効
スクワットは骨盤底筋だけでなく、大臀筋・内転筋・腸腰筋を同時に強化し骨盤内血流を最大化する最も効果的な運動のひとつです。
| スクワットのポイント | 詳細 |
| 足幅 | 肩幅より少し広め。つま先は外側に向ける(外旋位)。これにより内転筋・骨盤底筋が活性化 |
| 深さ | 膝がつま先より前に出ない範囲で、太ももが床と平行になるまで(できる範囲で) |
| 回数 | 10〜15回×2〜3セット。週3〜4回。過剰な運動量は骨盤内血流を逆に低下させるので注意 |
| タイミング | 月経中・採卵後・移植後は強度を落とすか中止。体の状態に合わせて調整 |
ウォーキングは最も手軽で骨盤内血流改善効果の高い有酸素運動です。
骨盤を意識した正しいウォーキングは骨盤底筋を自然に活性化させます。
●歩幅は広めに、骨盤を左右に自然に揺らすように歩く
●かかとから着地→母指球で蹴り出すフォームを意識する
●1日30分・週4〜5回が骨盤内血流改善の目標量
| 時期・状況 | 骨盤底筋トレーニングの対応 |
| 通常の妊活中 | すべてのトレーニングを継続可。骨盤底筋トレーニング+ウォーキングが基本 |
| 採卵直後(1〜3日) | 強度の高いスクワット・ジャンプ系は控える。ケーゲル体操・呼吸法は継続可 |
| 移植後〜判定日 | スクワット・ジャンプ・腹圧がかかる運動は控える。ケーゲル体操・軽いウォーキングは可 |
| 妊娠判定陽性後 | 強度の運動は担当医に確認。骨盤底筋の「緩める」練習は安産のために継続推奨 |
| 医師から安静指示がある場合 | 運動は中止し担当医の指示に従う |
【採卵後・移植後のスクワットについて】
採卵後・移植後のスクワットは「卵巣捻転のリスク・着床への影響」を懸念する声がありますが、現時点では移植後の軽い運動が有害であるという明確なエビデンスはありません。
骨盤底筋トレーニングが妊活に有益な理由は「骨盤内の第二の心臓としてのポンプ作用」にあります。
規則的な収縮・弛緩が骨盤内うっ血を解消し、子宮・卵巣への血流を改善し、卵子の成熟環境・内膜の受容性・着床環境を整えます。
毎日のケーゲル体操・骨盤底筋リリース・スクワット・ウォーキングという「骨盤内血流改善の4セット」を今日から始めてください。
三ツ川レディース漢方鍼灸院(大東市)では、骨盤底筋の状態も含めた体質診断と、補腎・帯脈の経絡治療・食養生指導で妊活をサポートします。
大阪市鶴見区・城東区・旭区・東大阪・門真・寝屋川・交野エリアの方はぜひご相談ください。
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●骨盤底筋の弱化・過緊張を改善し骨盤内血流を高めたい方
●妊活中にどんな運動をすれば良いか知りたい方
●帯脈・補腎の経絡治療で骨盤内環境を整えたい方
●刺さない経絡治療・全室個室の環境でサポートを受けたい方
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不妊専門 漢方鍼灸師
三ツ川レディース漢方鍼灸院
院長 三ツ川 友一郎
【資格】 鍼灸師・柔道整復師・医薬品登録販売者・日本刺絡学会認定鍼灸師
【学会】(一社)日本はり医学会 理事役員・日本伝統鍼灸学会会員
【役職】大東市鍼灸マッサージ協会 会長(2017年~)
【実績】1995年開業・臨床歴31年・妊娠サポート860名超
【学術発表】医道の日本(専門誌)執筆・第50回日本伝統鍼灸学会学術大会発表
【免責事項】 本コラムは医療行為の代替を目的とするものではありません。運動の実施にあたっては体調・医師の指示を確認し、不妊治療中の運動方針は担当医にご相談ください。
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