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AMHが高い=安心ではない?多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)との関係

〜「卵の数が多い=妊娠しやすい」は誤解。PCOSと体質改善の本質を理解する〜

はじめに:「AMHが高いから大丈夫」という誤解

AMH値が高いと言われました。卵の数が多いから妊娠しやすいですよね?」——こうした言葉を当院でお聞きすることがあります。

しかし、この認識には重要な誤解が含まれています。

AMH(抗ミュラー管ホルモン)は「卵巣内の残存卵胞数」を反映するホルモンです。

値が高いほど卵の数は多いですが、「卵の質が高い」「妊娠しやすい」を意味するわけではありません。

むしろAMHが高すぎる場合、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の可能性があり、排卵障害による不妊につながることがあります。

三ツ川レディース漢方鍼灸院(大東市)では20年以上・延べ3,000名以上の妊活をサポートしてきました。

PCOSは当院で最も多い不妊の体質タイプのひとつです。

このコラムでは、AMH高値とPCOSの関係・PCOSが不妊につながる仕組み・東洋医学的な捉え方・鍼灸漢方での改善アプローチを体系的にお伝えします。

AMHとは何か・高値が意味すること

AMH値の基準(目安)

意味・卵巣の状態

7.0ng/mL以上

高値。卵胞数は多いが、PCOSの可能性を考慮する必要がある

3.06.9ng/mL

やや高め〜良好。卵巣予備能は十分

1.02.9ng/mL

標準〜やや低め

0.50.9ng/mL

低値。卵巣予備能が低下傾向

0.5ng/mL未満

著しく低値。早発卵巣不全・採卵数減少リスク

 AMHは「卵の数の目安」であり「卵の質」や「妊娠しやすさ」の指標ではありません。

AMHが高くても排卵が起きなければ自然妊娠は難しく、AMHが低くても卵の環境を整えれば妊娠できるケースが多くあります。

【重要な視点】 「AMHが高い=妊娠しやすい」は誤りです。高AMHの場合むしろ「なぜ高いのか」の原因を確認することが重要です。特に3〜4ng/mL以上の高値かつ排卵が不規則な方はPCOSの検査を受けることをお勧めします。

PCOSAMH高値の関係

PCOSとは何か

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、卵巣内に小さな卵胞が多数存在するものの、成熟した卵胞が育ちにくく排卵が起きにくい状態です。

日本人女性の約510%に見られ、不妊女性ではさらに高い割合で合併しています。

PCOSの主な特徴として、月経不順・無排卵・アンドロゲン(男性ホルモン)の上昇・インスリン抵抗性・超音波検査での多嚢胞卵巣(ネックレスサイン)が挙げられます。

 

なぜPCOSAMHが高くなるのか

PCOSでは卵胞が成熟せずに多数蓄積されます。

AMHは発育途中の小卵胞から分泌されるため、卵胞が多数蓄積されたPCOSの卵巣ではAMH値が高くなります。

つまり「高AMH=卵胞がたくさんある」であり「高AMHPCOSの可能性がある」という関係です。

比較項目

通常の高AMH

PCOSによる高AMH

卵胞の状態

数が多く正常に発育する

数は多いが成熟・排卵しにくい

排卵

規則的に起きる

不規則・無排卵になりやすい

月経周期

ほぼ規則正しい

不規則・希発月経・無月経

インスリン感受性

正常

インスリン抵抗性がある場合が多い

アンドロゲン

正常範囲

高値になることが多い

妊活への影響

採卵数が多く有利

排卵障害・卵の質低下が問題になりやすい

PCOSが不妊につながる3つの仕組み

仕組み排卵障害

PCOSでは卵胞が成熟途中で止まり、排卵が起きにくくなります。

LHサージが乱れ、排卵がない(無排卵月経)または排卵が不規則になる(希発排卵)ことで、受精のチャンス自体が減少します。

生理が来ていても排卵が起きていないケースもあるため、基礎体温での確認が重要です。

 

仕組み卵子の質の低下

PCOSでは卵巣内の慢性的な炎症環境・酸化ストレスの増加・インスリン過剰によるアンドロゲン上昇が、卵子の質に悪影響を与えます。

「採卵数は多いのに受精率が低い・空胞が多い・胚盤胞まで育たない」という問題はPCOSに特有のパターンです。

 

仕組みインスリン抵抗性によるホルモン連鎖

PCOSの多くにインスリン抵抗性が関与しています。

インスリン過剰卵巣でのアンドロゲン産生増加→LHサージの乱れ排卵障害という悪循環が生まれます。

また高インスリン状態はIGF-1(インスリン様成長因子)を介して卵子の成熟を妨げます。

この「インスリンアンドロゲン排卵障害」の連鎖を断ち切ることがPCOS改善の核心です。

血糖値コントロール・食養生が特に重要な理由はここにあります。

東洋医学的なPCOSの捉え方

東洋医学には「PCOS」という病名はありませんが、その病態は「痰湿(たんしつ)」「腎虚(じんきょ)」「気滞(きたい)」の組み合わせとして捉えられます。

東洋医学的体質

PCOSとの関係・主な症状

痰湿(たんしつ)

最も核心的な体質。体内に余分な湿と痰が溜まり、卵胞の成熟を妨げる。むくみ・体重増加・にきび・油性肌・多毛を伴うことが多い。インスリン抵抗性と強く対応

腎虚(じんきょ)

生殖の根源エネルギー不足。卵胞発育の推進力が弱い。月経不順・疲労感・腰だるさを伴う。先天的な体質因子

気滞(きたい)

ストレスによる気の流れの停滞。肝気鬱結がLHサージのリズムを乱す。生理前のイライラ・胸の張り・周期の不安定を伴う

痰湿+腎虚(複合型)

PCOSに最も多い複合体質。体重超過・疲れやすい・月経不順・排卵が不安定。適切な体質診断が重要

 東洋医学的には「痰を化して(化痰)・腎を補い(補腎)・気の流れを整える(疏肝)」という複合的なアプローチがPCOS改善の基本です。

鍼灸漢方でPCOSを改善できる理由

経絡治療のアプローチ

 

当院では刺さない経絡治療(接触鍼・熱くないお灸)でPCOSの体質改善にアプローチします。

●  三陰交・関元・中極:骨盤内血流改善・卵巣への栄養供給促進・排卵誘発のサポート

●  足三里・脾兪・豊隆:脾の運化機能強化→痰湿の解消→卵胞発育環境の改善

●  太衝・期門・内関:肝気の疏泄→気滞の解消→LHサージのリズム正常化

●  腎兪・命門:腎精の補充→卵胞発育の推進力回復

 

漢方薬のアプローチ

 

体質タイプ

代表的な漢方薬・効果

痰湿タイプ(むくみ・体重増加・インスリン抵抗性)

温胆湯・二陳湯・桂枝茯苓丸加薏苡仁:化痰利湿で余分な湿を除去。インスリン感受性改善にも

腎虚+痰湿(最多)

八味地黄丸+二陳湯または桂枝茯苓丸:補腎+化痰の組み合わせ。卵胞発育の推進力と環境の両方を改善

気滞+痰湿(ストレス性)

加味逍遥散+二陳湯:疏肝+化痰でLHサージのリズムを整え痰湿を解消

血瘀を伴う場合

桂枝茯苓丸:活血化瘀で卵巣への血流改善。PCOSに生理痛・血塊が合併する場合

 PCOSへの鍼灸漢方のアプローチには一定のエビデンスがあります。

特にPCOSのインスリン感受性改善・排卵促進・アンドロゲン低下に対する鍼灸の効果は複数の研究で示されています。

PCOSの方への食養生・生活習慣アドバイス

特に重要な食事の原則

 

食事のポイント

理由・具体的な方法

血糖値スパイクを防ぐ食べ方

野菜タンパク炭水化物の順で食べる。白米玄米・雑穀米に切り替え。清涼飲料水・白砂糖を控える

GI値の低い食品を選ぶ

玄米・全粒粉パン・豆類・野菜中心の食事。精製炭水化物を減らすことがインスリン抵抗性改善に直結

良質なタンパク質を毎食摂る

魚・豆腐・卵・鶏ささみ。タンパク質が血糖値の急上昇を抑制し、卵胞発育の材料にもなる

化痰食材を積極的に摂る

はとむぎ・冬瓜・とうもろこし・海藻類。東洋医学的に痰湿を解消する食材

補腎食材を毎日

黒豆・黒ごま・クルミ・山芋。腎を補い卵胞発育の推進力を高める

 

生活習慣での改善

 

  適度な有酸素運動(週34回・30分):インスリン感受性を高める。激しすぎる運動は逆効果

 

●  体重の510%の減量(過体重の方):体重減少がインスリン抵抗性・排卵機能を改善することが研究で示されている

 

  1011時就寝:睡眠不足がインスリン抵抗性を悪化させる。コルチゾール低下ホルモン環境改善

 

  ストレス管理:コルチゾールアンドロゲン産生促進の連鎖を断つ。経絡治療・散歩・深呼吸

 

  冷え対策:骨盤内冷えが卵巣の血流を低下させ、卵胞成熟を妨げる。腹巻き・湯船入浴を習慣に

まとめ:AMH高値・PCOSと向き合う妊活の考え方

AMHが高いことは「卵の数が多い」という事実を示しますが「妊娠しやすい」を意味しません。

PCOSによるAMH高値の場合、問題は「卵の質」と「排卵のしにくさ」です。

PCOSは適切なアプローチで改善できる体質です。

インスリン抵抗性への食事・運動改善と、東洋医学的な「化痰・補腎・疏肝」の体質改善を組み合わせることで、排卵機能の回復・卵子の質の改善・妊娠率の向上が期待できます。 

AMH高値+PCOSの方の優先事項

具体的なアクション

血糖値コントロール

食べる順番・白米玄米・清涼飲料水を水・お茶に変える

適度な運動習慣

34回のウォーキング・水泳・ヨガを今月から始める

化痰・補腎の食養生

はとむぎ・黒豆・山芋・クルミを毎日の食事に

経絡治療で排卵サポート

三陰交・豊隆・腎兪への施術で卵胞成熟と排卵を促進

体質に合った漢方処方

痰湿・腎虚・気滞のタイプを診断したうえで専門家が処方

 三ツ川レディース漢方鍼灸院(大東市)では、初診120分の体質診断でPCOSのタイプを正確に把握し、刺さない経絡治療・全室個室の環境で体質改善をサポートします。

大阪市鶴見区・城東区・旭区・東大阪・門真・寝屋川・交野エリアでPCOS・AMH高値でお悩みの方はぜひご相談ください。

三ツ川レディース漢方鍼灸院(大東市)では、PCOSの体質タイプを初診120分で診断し、経絡治療と漢方処方で排卵機能の改善をサポートします。

こんな方はぜひご相談ください

●  AMHが高値で排卵が不規則・月経不順の方

●  PCOSと診断され不妊治療中の方

●  採卵数は多いが卵の質・受精率が低いと言われた方

●  東洋医学的な体質改善(化痰・補腎)でPCOSを改善したい方

●  大阪市鶴見区・城東区・旭区・東大阪・門真・寝屋川・交野エリアで妊活専門院をお探しの方

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監修・執筆者

不妊専門 漢方鍼灸師

三ツ川レディース漢方鍼灸院

院長 三ツ川 友一郎

【資格】  鍼灸師・柔道整復師・医薬品登録販売者・日本刺絡学会認定鍼灸師 

【学会】(一社)日本はり医学会 理事役員・日本伝統鍼灸学会会員

【役職】大東市鍼灸マッサージ協会 会長(2017年~)

【実績】1995年開業・臨床歴31年・妊娠サポート860名超

【学術発表】医道の日本(専門誌)執筆・第50回日本伝統鍼灸学会学術大会発表

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