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子宮内膜症で不妊治療中の方へ漢方・鍼灸で「冷え・血流・ホルモンバランス」を整える方法

〜西洋医学的な治療と並行して「体の根本」から整える東洋医学的アプローチ〜

はじめに:子宮内膜症と不妊の悩みに東洋医学が貢献できること

 

「子宮内膜症があって不妊治療中です。

手術を受けたけれど痛みが再発しています」「内膜症があると体外受精の成功率は下がるの?」「薬でホルモンを抑制しているが、妊活とどう両立すればいいかわからない」——こうした悩みを持つ患者さんが当院に多く来院されます。

子宮内膜症は日本人女性の約10%に見られる病気で、不妊女性では3050%に合併しているとされています。

卵巣・卵管・腹膜への病変が着床環境・卵子の質・卵管通過に悪影響を与えることが知られています。

しかし子宮内膜症の治療は「手術か薬か」という選択肢だけではありません。

東洋医学的なアプローチで冷え・血流・ホルモンバランス・免疫環境を整えることが、内膜症の症状緩和と妊活の両立に有効な補完的手段として活用できます。

私は大阪で20年以上、不妊専門の漢方鍼灸師として延べ3,000名以上の妊活をサポートしてきました。

このコラムでは、子宮内膜症と不妊の関係・東洋医学的な捉え方・鍼灸漢方での具体的なアプローチ・クリニックとの上手な連携方法をお伝えします。

【注意事項】 子宮内膜症の診断・治療・手術の要否はクリニックの担当医と相談のうえ判断してください。このコラムは東洋医学的な補完アプローチの情報提供を目的としており、医療行為の代替を目的とするものではありません。

子宮内膜症が不妊に影響するメカニズム

子宮内膜症がなぜ不妊につながるのか、主なメカニズムを整理します。

影響経路

詳細・妊活への具体的な影響

卵管への癒着・閉塞

内膜症病変が卵管周囲に癒着し、卵子の通過・精子との受精を妨げる

卵巣チョコレート嚢胞(卵巣子宮内膜症)

卵巣内に古い血液が溜まる。卵巣組織を破壊し、AMH低下・採卵数減少の原因に

骨盤内の炎症環境

内膜症病変が産生するプロスタグランジン・サイトカインが骨盤内炎症を慢性化。卵子・胚の質に悪影響

着床障害

子宮内膜の炎症・免疫環境の乱れが着床に不適な環境をつくる。着床不全・流産リスク上昇

卵子の質の低下

骨盤内の酸化ストレス増加が卵子の質を傷める。特に卵巣チョコレート嚢胞がある方で顕著

ホルモン環境の乱れ

エストロゲン依存性の病気のため、エストロゲン過剰・プロゲステロン相対的低下がホルモン乱れを生む

 これらの影響は複合的に重なることが多く、内膜症の程度・部位によって妊活への影響も異なります。

特に卵巣チョコレート嚢胞がある方は、AMH低値・採卵数減少への影響が大きい傾向があります。

東洋医学的な子宮内膜症の捉え方

東洋医学には「子宮内膜症」という病名はありませんが、その症状・病態は「血瘀(けつお)」「寒凝(かんぎょう)」「気滞(きたい)」の組み合わせとして捉えられます。

東洋医学的概念

子宮内膜症との関係・主な症状

血瘀(けつお)

最も核心的な病態。血が滞り、子宮・骨盤内に「よどみ」が生じる。生理痛(特に刺すような痛み)・血塊・経血の暗赤色・子宮の圧痛

寒凝(かんぎょう)

冷えが子宮に凝り固まった状態。血瘀を悪化させる。温めると痛みが和らぐ・冷えると悪化するタイプ

気滞(きたい)

気の流れが滞り血瘀を招く。ストレス・感情の抑圧が引き金。生理前のイライラ・胸の張りを伴うことが多い

腎虚+血瘀

長年の内膜症・手術既往で腎の精気も消耗。AMH低値・採卵数減少・疲労が重なるタイプ

 東洋医学的には「活血化瘀(血の流れを改善する)」と「温経散寒(子宮を温め冷えを取る)」が子宮内膜症の基本的なアプローチです。

これが「冷え・血流を整える」という本コラムのテーマに直結しています。

鍼灸が内膜症の痛み・血流・免疫に作用する仕組み

作用骨盤内血流の改善と抗炎症効果

子宮内膜症の病変は骨盤内の慢性炎症と深く関わっています。

鍼灸施術は自律神経を介して骨盤内血管を拡張させ、血流を改善するとともに、抗炎症性サイトカインの産生を促進し炎症を抑制する効果があります。

三陰交・血海・太衝・次髎などのツボへの施術は、子宮・卵巣周囲の血流を直接改善し、内膜症病変周囲の炎症環境を緩和します。

 

作用生理痛・慢性骨盤痛の緩和

子宮内膜症の最も辛い症状のひとつが生理痛・慢性骨盤痛です。

鍼灸の鎮痛効果(内因性オピオイドの放出・プロスタグランジン産生の抑制)が痛みを緩和します。

痛みが緩和されることで、精神的な消耗・ストレスが減少し、ホルモン環境の安定にも貢献します。

当院では生理痛が改善したことで妊活への前向きな取り組みが続けられるようになった患者さんを多く経験しています。

 

作用免疫調整による着床環境の改善

子宮内膜症は免疫系の異常と深く関わっており、NK細胞の過活性・炎症性サイトカインの増加が着床を妨げます。

鍼灸にはTh1/Th2バランスを調整し、過剰な免疫反応を抑制する効果が研究で示されています。

これが内膜症合併不妊での着床環境改善につながります。

 

作用ホルモンバランスの安定化

子宮内膜症はエストロゲン依存性の病気です。鍼灸が視床下部-下垂体-卵巣軸に作用し、エストロゲン過剰・プロゲステロン相対的低下というホルモン環境を改善する可能性があります。特に黄体機能不全を合併している内膜症の患者さんで、高温期の安定化が見られるケースがあります。

 

鍼灸の主なツボ

効果・内膜症への関連

三陰交(さんいんこう)

血流改善・痛み緩和・ホルモン調整の万能ツボ。内膜症の基本ツボ

血海(けっかい)

活血化瘀の代表ツボ。骨盤内の血流を改善し内膜症病変への血液の「よどみ」を解消

太衝(たいしょう)

肝気の疏泄を助ける。気滞性の内膜症・ストレス性悪化に有効

次髎(じりょう)

仙骨部のツボ。子宮・卵巣への直接的な血流改善・生理痛の即効性が高い

関元(かんげん)

温灸で子宮を温める。寒凝タイプの内膜症の冷えと痛みを和らげる

腎兪(じんゆ)

長年の内膜症で消耗した腎を補う。AMH低値・採卵数少の内膜症患者に

体質別の漢方アプローチ

子宮内膜症の体質タイプに合わせた漢方処方が、症状改善と妊活の体づくりを同時に進めます。

体質タイプ

代表的な漢方薬・効果

血瘀タイプ(生理痛・血塊・経血の黒ずみ)

桂枝茯苓丸:活血化瘀の代表薬。内膜症の血瘀を改善し生理痛・着床環境を同時に整える

寒凝+血瘀(冷えると悪化・温めると楽)

温経湯:温め+活血を同時に。冷えが強い内膜症の痛みに特に有効

気滞+血瘀(ストレス性悪化・生理前悪化)

加味逍遥散+桂枝茯苓丸の併用:気滞を解消しながら血瘀を改善

腎虚+血瘀(長年の内膜症・AMH低値・疲労)

八味地黄丸+桂枝茯苓丸の併用:腎を補いながら活血。40代の内膜症合併不妊に

湿熱+血瘀(炎症が強い・おりものが多い)

竜胆瀉肝湯加減:清熱利湿+活血。骨盤内炎症が強いタイプに

 

【漢方と西洋薬の飲み合わせ】 内膜症の治療薬(GnRHアゴニスト・ジェノゲスト・ディナゲスト・低用量ピルなど)と漢方の飲み合わせは、初診時に必ず確認します。多くの場合は問題ありませんが、必ず専門家の確認のもとで服用してください。

子宮内膜症と妊活に役立つ食養生・生活習慣

内膜症の悪化を防ぐ食事

食材・栄養素

効果・取り入れ方

青魚(EPADHA

プロスタグランジン産生抑制生理痛の緩和・骨盤内炎症の抑制。週23

生姜(加熱)・シナモン

温経散寒の代表食材。冷えによる内膜症悪化を防ぐ。毎日白湯に

ブロッコリー・キャベツ(インドール)

エストロゲン代謝を助ける。内膜症はエストロゲン依存性のため代謝改善が重要。毎日

亜麻仁油・えごま油

オメガ3の植物性摂取源。炎症抑制。毎日小さじ1杯をサラダ等に

発酵食品(みそ・納豆)

腸内環境整備エストロゲン代謝改善。毎食1

 

内膜症を悪化させる食べ物・習慣

  白砂糖・精製炭水化物:インスリンアンドロゲンエストロゲン産生促進で内膜症悪化

  アルコール:肝臓でのエストロゲン代謝阻害。エストロゲン相対的過剰

  トランス脂肪酸(マーガリン・揚げ物):炎症を促進するプロスタグランジンの産生を高める

  冷たい飲食物:寒凝を悪化させる。骨盤内冷えで痛みと血瘀が増悪

  過度なカフェイン:骨盤内血管収縮・エストロゲン代謝への悪影響

 

生活習慣でできる内膜症ケア

  毎日の湯船入浴(3840℃1520分):骨盤内血流改善・冷えの解消・痛みの緩和

  下腹部・腰の保温:腹巻き・カイロ(就寝中は除く)。寒凝タイプは特に重要

  軽〜中程度の有酸素運動(週34回):骨盤内血流改善・エストロゲン代謝促進・炎症抑制

  ストレス管理:気滞血瘀の悪化を防ぐ。鍼灸・自然散歩・深呼吸を習慣に

  十分な睡眠:夜1011時就寝。免疫調整・ホルモン分泌の回復

クリニック治療との賢い組み合わせ方

子宮内膜症の不妊治療では、クリニックの医療的治療と鍼灸漢方の補完的アプローチを賢く組み合わせることが最も効果的です。

治療ステージ

鍼灸漢方の役割・タイミング

薬物療法中(GnRHアゴニスト・ピルなど)

痛みの緩和・自律神経安定・ホルモン療法中の体力維持。骨盤内血流改善で術後の回復準備

手術前(腹腔鏡手術・嚢胞摘出など)

体力づくり・血瘀の改善で術後回復を早める準備。補腎で術後の卵巣機能低下を最小化

手術後の回復期

術後の血流回復・癒着予防の補助・補腎で卵巣機能の回復をサポート

体外受精の採卵前

卵巣血流改善・卵の質向上・抗酸化対策の集中施術。採卵24週前から週2

移植前後

子宮内環境の整備・免疫調整・着床サポートの施術。内膜症合併の着床不全に特に重要

 

【内膜症患者さんへの当院からのメッセージ】 「子宮内膜症があるから妊娠しにくい」と決めつける必要はありません。内膜症の程度・部位によって妊活への影響は大きく異なります。医療的な治療と東洋医学的な体質改善を組み合わせることで、内膜症があっても妊娠・出産された方を当院では多く経験しています。

まとめ:内膜症と向き合いながら妊活を続けるために

子宮内膜症は「治す」のに時間がかかる病気ですが、「体を整える」取り組みは今日から始められます。 

アプローチ

目的・期待できる効果

鍼灸施術(活血化瘀・温経散寒)

骨盤内血流改善・生理痛緩和・免疫調整・着床環境改善

漢方処方(体質タイプ別)

血瘀改善・ホルモンバランス安定・腎補充・炎症抑制

食養生(青魚・温め食材・インドール野菜)

内膜症悪化因子の除去・エストロゲン代謝改善・抗炎症

生活習慣(入浴・保温・運動・睡眠)

冷え解消・骨盤内血流維持・ストレス管理

クリニックとの連携

医療的治療の効果を最大化・副作用の軽減・採卵・移植の体制を整える

 大阪市鶴見区・城東区・旭区・東大阪・門真・寝屋川・交野エリアで子宮内膜症と不妊について相談したい方は、当院にご相談ください。

大阪で20年・延べ3,000名以上の妊活をサポートしてきた漢方鍼灸師が、子宮内膜症と妊活の両立を体質診断のうえサポートします。

こんな方はぜひご相談ください

●  子宮内膜症があり不妊治療中の方

●  内膜症の生理痛・慢性骨盤痛を漢方鍼灸で和らげたい方

●  チョコレート嚢胞があり採卵数・卵の質に不安がある方

●  内膜症の手術前後に体質改善を行いたい方

●  大阪市鶴見区・城東区・旭区・東大阪・門真・寝屋川・交野エリアで妊活専門院をお探しの方

監修・執筆者

不妊専門 漢方鍼灸師

三ツ川レディース漢方鍼灸院

院長 三ツ川 友一郎

国家資格 鍼灸師、登録販売士

大阪・近畿エリアでは初めての不妊専門鍼灸院を開院して20年以上、妊活サポート実績3,000件以上、全国の方に不妊漢方相談

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