2022年12月8日
子宮ポリープを指摘された方はコレを改善すると妊娠しやすくなる!?
不妊の原因は器質的なものでも様々ですが妊娠しにくくなる原因の一つと考えられているのは“子宮ポリープ”です。当院にいらしている患者様にも手術でとるほどでもないが指摘をされた方や実際に手術された方もいらっしゃいます。
子宮ポリープとは“きのこ状のイボが子宮内膜や子宮頚管にできる”ことです。不正出血や重い生理痛、貧血などが伴うこともありますが、症状が出ない方もいらっしゃいます。
子宮ポリープがあるからといって妊娠や出産ができないわけではありませんが、大きさやポリープができる場所によっては“受精卵の着床などを妨げる”ことがあるため不妊の原因になると考えられています。
そこで今回は東洋医学的に考える子宮ポリープができる原因や改善の仕方などをご紹介していきたいと思います。
東洋医学で考える子宮ポリープができる原因とは?
東洋医学では主に“血虚や瘀血”によるものだと考えられています。
血虚とは“血が不足”している状態いい、血虚傾向のある方は“貧血や不眠、爪が割れやすい、抜け毛、皮膚の乾燥、目のかすみ”などの症状がみあれることがあります。
血虚傾向になると“全身に十分な血液や栄養が行き届かなくなってしまうため、全身の血流も悪くなってしまう”ことがあります。このような体質傾向を“瘀血”といいます。
瘀血傾向になると主に“肩こりや頭痛、シミ、そばかす、肌荒れ、冷えのぼせ”などの症状があらわれることがあります。
瘀血は全身の血流が悪くなるため、古くなった血液を排出することができなくなり体内に蓄積されてしまうことがあります。古い血液が子宮内に溜まると“子宮ポリープ”などといった形としてあらわれることがあるため血虚や瘀血が原因になると考えられています。
血虚や瘀血による子宮ポリープを改善する方法
子宮ポリープができやすい方は血虚により瘀血になる傾向の方が多いため、血虚を改善していただくことがとても重要になってきます。
血虚を改善するためには
- 血を補う食材をしっかり摂取する
- 目を酷使しすぎない
- 発汗しすぎないようにする
などを心がけていいただくことが大切です。
血を補う食材をしっかり摂取する
漢方では血液に似た“赤黒い色”をした食材は“血を補う”働きがあると考えられており“赤身肉や赤身の魚(特に血合い)”などはもちろんですが、いちごやプルーン、レーズン、ブルーベリーなどの“ベリー類”や“桑の実、クコの実、なつめ”などもおすすめです。
さらに“黒豆、黒ごまや黒きくらげ、黒米”など”黒色“の食材は血を補うだけでなく、生殖機能と関係の深い”腎機能“を補う食材でもあります。
そのため黒色のものは血虚傾向のある方だけでなく、妊活中の方にはぜひ積極的に摂っていただきたい食材です。
※鉄分が多く含まれているため”レバー“を摂取されている方もいらっしゃると思いますがレバーは動物の”肝臓(解毒作用のある臓器で身体の毒素が溜まりやすい)“のため、あまり推奨はできません。
またレバーには”ビタミンA“が多く含まれており、食べ過ぎると”奇形児“の原因になる恐れもあるため十分に注意しましょう。
血が消耗するため、目を酷使しすぎないようにする
血と目はとても深い関係があり、電子機器などで様々な情報を取り入れようと目を酷使しすぎると血が消耗してしまいます。
特に夜は“血を補う時間”と東洋医学では考えられているため夜に目を酷使しすぎると睡眠が浅くなり、十分に血を補うことができなくなってしまいます。
就寝する“30分前”には電子機器などは控え、目を休ませる時間をつくるように心がけましょう。
発汗しすぎないように激しい運動などは控える
東洋医学で汗は身体の体液などが体外に排出されることから“血の一部”とも考えられています。
そのため“過度な運動やサウナ、ホットヨガ”などで発汗しすぎると血が消耗し、症状が悪化してしまう恐れがあるためできるだけ控えましょう。
妊活中の運動は“冷えや血流の改善、ミトコンドリアの活性化”などの効果が期待できるため必要なものではありますので血虚傾向にある方は“ウォーキング”などから始めてみましょう。
今妊活で注目されているミトコンドリアについては詳しく記載した記事がございますのでそちらをご覧ください。
ミトコンドリアを活性化して、妊活に大切な卵子の質を改善する方法
子宮ポリープを指摘された方はコレを改善すると妊娠しやすくなるのまとめ
今回は東洋医学的に子宮ポリープの原因や改善方法についてご紹介しましたが血虚や瘀血などの体質を改善するためには”漢方薬“も併用していただくとより効果が期待できます。
漢方薬は体質にあったものを服用する必要があり、あっていないものを服用し続けると症状が悪化したり”下痢“などの副作用がでる場合もあります。
そのため漢方薬を服用する際は自己判断を避け、東洋医学の専門家に相談するようにしましょう。
当院は鍼灸施術だけでなく、体質にあった漢方薬の処方もおこなっておりますのでお心当たりのある方はぜひ一度ご相談ください。
※大阪以外の遠方の方にも、お身体の状態や不妊治療の経過に合わせて、漢方薬や自宅できるお灸などをお伝えして対応していますので、気軽にメールや電話にてご相談ください。
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