2013年1月30日
Vol.18 しょうが灸
不妊治療の一環として、当院では自宅での「しょうが灸」を指導しています。
今日はその方法をご紹介しますね。
まず用意してもらうのは「しょうが」です。
しょうがを5~6ミリの厚さにスライスしてください。 ツボの上にしょうがを置き、さらにその上に艾(もぐさ)をおいてお灸をします。
専門用語では隔物灸と言います。しょうがで皮膚と艾を隔てているということですね。
艾(もぐさ)は親指大位の物をのせます。
専門用語で隔物灸と言います。しょうがで皮膚と艾(もぐさ)を隔てているということで、直接皮膚にはしませんので、火傷を防ぎます。
さて次にこのしょうが灸をどのツボに施灸するかです。
まずお腹の「関元」というツボにしてみましょう!!
お臍(おへそ)から指4本下のところのツボです。
下腹部の血流を良くして、子宮と卵巣の機能を高め、子宮内膜を正常に戻して妊娠しやすい体質へ改善させる働きがあります。
次に「三陰交」というツボにしてみましょう!!
足の内くるぶしの高い所に小指を当て、そこから指4本のところの骨の際にあるツボです。
肝、腎、脾の3つの経絡の交わるツボで、このツボを刺激することで、ホルモンの働きを調節します。
私たち鍼灸師が使用するツボは、人それぞれ微妙に場所が違います。
生きたツボをとることはそれを生業としている人以外は難しいので お近くの鍼灸院でツボをおろしてもらうことをお勧めします。