2013年1月30日
Vol.7 睡眠について
日本では成人の約5人に1人が不眠に悩んでいるといわれます。
{不眠の内訳}
● 夜中に何度も目が覚める。 約15%
● 寝つきが悪い。 約 8%
● 目覚めが早すぎる。 約 8%
最近、当院でもストレスで不眠になられ来院される方が多いように思います。
ストレスを受けると、交感神経の働きが活発になり、脳が緊張状態になります。
その為、睡眠のリズムに乱れが生じて不眠が起こりやすくなるのです。
睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があることが解っています。この2つが睡眠時は交互におとずれて睡眠のリズムを作ります。 通常はこの2つの睡眠を90分周期で繰り返します。
レム睡眠→体の力は抜けているが、脳の一部は活動している。夢を見る。
ノンレム睡眠→脳は完全に休んだ状態。
ストレスが加わると、睡眠のリズムが乱れ「ノンレム睡眠」が減り、「レム睡眠」が増えます。そうすると、寝つきが悪いだけでなく、熟睡できないことのもつながってきます。 次のようなことを心がけてください。
眠くなってから床につく 「眠らなくては」という気持ちがストレスを高め、さらに眠れなくなることもあります。眠くなってから床につきましょう
昼間に太陽の光を浴びる 昼間に積極的に太陽の光を浴びることで、体内時計が調整され、生活リズムが整ってきます。
刺激物を避ける コーヒー、紅茶、日本茶などに含まれるカフェインには、覚醒作用と利尿作用があります。眠る前に飲むと寝つきが悪くなり、夜中にトイレに行きたくなったりして、眠りが妨げられます。
睡眠準備の体づくり 眠る4~5時間前までに軽く運動をすると、床につくころに体温がさがり眠気が生じます。
心と体をリラックスさせるのにツボ療法も有効です。
耳の先端と先端を結んだ線と身体の正中線の交わるところに「百会」というツボがあります。頭のてっぺんですね^^
このツボを中心に5本の指を使ってやさしくマッサージします。 指の腹を使いますが、時々爪の先で軽く刺激しても良いです。
また、これは不妊治療に来られている患者さんにも指導していますが、複式呼吸も心と身体をリラックスさせるのに効果的ですので、是非、試してください。