6-8.東洋医学で考える2人目不妊の原因とは?
近年「1人目は自然ですぐ授かったのに2人目がなかなか妊娠できない…」という悩みを持つご夫婦が増えています。
一般的には晩婚化や加齢により2人目が妊娠しにくくなっていると考えられていますが、年齢関係なく2人目不妊になることがあります。
そこで今回は2人目不妊になる原因を東洋医学的に解説していきたいと思います。
さらに腎の精や血は出産時の出血などにより失われることが多く、出産の直後は腎虚に陥ることも少なくありません。
一般的には産後は「約3ヵ月身体を休めることで腎の機能など回復する」と考えられていますが約1か月で仕事に復帰したりすると回復しきれず、腎の機能は低下したままになってしまうことがあります。
腎は 「生殖機能」と深く関係しているので子宮や卵巣機能の老化が進行すると月経不順や排卵障害、着床障害などにつながり、2人目不妊の原因になると考えられています。
全身の血流が悪くなると骨盤内に十分な血液やエネルギーがいかなくなるため、卵子に栄養が届かなくなると卵子の質も下がってしまい、元気な卵子が育たなくなってしまうので2人目不妊の原因になることがあると考えられています。
また肝は自律神経を主るため、自律神経が乱れると女性ホルモンのバランスが崩れ、月経不順や排卵障害などの原因にもつながります。
血虚とは身体の構成要素である気血水の「血(血液)」が不足している状態をいいます。
2人目不妊の原因では一番多いと考えられています。
主な原因としては1人目の分娩の際に多量出血などによるもので産後に血を十分に補えないままでいると2人目不妊の原因になることがあると考えられています。
血虚の場合、血液が不足しているため子宮内に十分な血液や栄養が行き届かず月経周期が遅れたり、子宮内膜が薄くなる(着床障害)ことで着床しにくくなったりします。
クリニックで検査などしてもとくに原因は見当たらないが流産などを繰り返し「不育症」と診断されたことがある方は血虚傾向の可能性が高いと考えられます。
※血虚になる原因についてはより詳しく記載したコラムもございますので、ぜひあわせてご覧ください。
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