大阪府
6-5.東洋医学からみた甲状腺機能低下症の原因とは?
不妊の原因は様々ですが器質的なものとして考えられているのは”甲状腺機能低下症”によるものです。
一般的に甲状腺機能低下症の原因は明らかにされておらずストレスや先天的なものではないかと考えられていますがなぜ甲状腺ホルモンが低下し、不妊になってしまうのでしょうか?
そこで今回は東洋医学からみた甲状腺機能低下症の原因についてご紹介していきたいと思います。
甲状腺ホルモンは血液の流れに乗って全身の細胞にはたらきかけ、新陳代謝を活発にしたり、体温調節をするはたらきがあります。
骨や神経、精神状態にも関わり、子供の成長や発育の促進など、人間が生きていくうえで必要なホルモンです。
甲状腺機能低下症は初期症状はほとんどありませんが、全身の新陳代謝が低下するためまれに
などといった特徴的な症状としてみられることがあります。
この際に脳の視床下部からは”甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン”が分泌され、脳下垂体からは”甲状腺刺激ホルモン”が分泌されます。
この甲状腺刺激ホルモンには卵胞の成長を妨げたり、妊娠を維持する黄体の働きを下げるはたらきがあるため”卵胞が十分に成長せず、受精しても妊娠を継続することが難しい”ともいわれています。
ですが、全身を温める作用が低下すると
などの症状があらわれたり全身の代謝低下などがみられます。
そのため甲状腺機能低下症は腎機能でも腎の温煦(温める)作用の低下によるものが多いと考えられており、生殖機能とも関係があることから不妊にもつながるといわれています
そのため心と腎どちらかの機能が失調すると陰陽のバランスが崩れ、甲状腺機能低下症や不妊の原因にもつながると考えられています。
東洋医学の脾は口から取り入れた飲食物の”消化や吸収”をおこないます。
脾の機能が失調する主な原因は
などが考えられています、
脾の機能が失調すると消化器官の働きが低下するため、腸内環境の悪化につながります。
甲状腺ホルモンの約80%は肝臓で、残りの”約20~25%は腸内”でつくられています。
腸内環境が悪いと甲状腺ホルモンの産生も悪くなり甲状腺機能低下症の原因につながることから間接的に脾の機能も関係しているといわれています。
また脾は”湿気”に弱く、機能が低下すると身体の”水分代謝”にも影響を及ぼすことがあります。
全身の水分代謝が悪くなると東洋医学では“痰飲”と考えらており甲状腺機能低下症では“むくみや嗄声(かすれ声)”の症状がでてくる原因にもなると考えられています。
腸内環境が悪いと甲状腺ホルモンの産生も悪くなり甲状腺機能低下症の原因につながることから間接的に脾の機能も関係しているといわれています。
また脾は”湿気”に弱く、機能が低下すると身体の”水分代謝”にも影響を及ぼすことがあります。
全身の水分代謝が悪くなることを東洋医学では“痰飲”といわれており、甲状腺機能低下症では
などの症状がでてくる原因にもなると考えられています。
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