大阪府
当院には流産を繰り返すという方が少なからず来院されます。
流産から立ち直るのに数カ月以上かかることすらあります。
それだけ女性にとって身体的、精神的に負担をかけているということです。
流産をどのように捉え、どうすれば赤ちゃんという目的にたどり着けるのか、当院でおこなっている鍼灸や漢方薬、養生法などを症例も含めてお伝えしたいと思います。
妊婦が流産する確率について、さまざまな研究やデータから得られていて、一般的に、妊娠が確認された場合、流産の確率は約15%前後とされています。
これは、妊娠した女性の約6〜7人に1人が流産を経験することを意味します。
母体の年齢も流産の確率に大きく影響します。
30代前半(30~34歳): 約17.7%
30代後半(35~39歳): 約24.5%
40歳から44歳の場合: 約40%から50%
45歳以上の場合: 約80%から90%
これは、年齢が上がるにつれて胎児の染色体異常のリスクが増加するためです。
流産の原因としては、胎児の染色体異常が約70%を占めており、残りの30%は母体側の要因によるものとされていて、妊娠を希望する女性にとって、流産は非常に一般的な現象とされています。
流産しにくい体を作るためにできることは次のようなことです。
禁煙: 喫煙は血流を悪化させ、胎児に必要な酸素を供給できなくなるため、流産のリスクを高めます。
アルコールの摂取を控える: 妊娠中のアルーコール摂取は胎児の発育に悪影響を及ぼし、流産や先天性疾患のリクを増加させるため、妊娠前から控えることが重要です。
カフェインの摂取を制限する: カフェインの過剰摂取は流産リスクを高める可能性があるため、1日2杯程度に抑えることが推奨されます。
栄養バランスの取れた食事: 和食を基本にした上で、次のような食品の摂取を控えること。
1精製された糖質 2小麦 3乳製品 4植物油 5添加物の多い加工食品
米は雑穀か玄米、塩は天然の塩、みそは発酵したものを選びましょう。
適度な運動: 軽い運動を取り入れることで、血流が改善され、ストレスの軽減にもつながります。
ただし、過度な運動は避けてください。
十分な睡眠: 睡眠不足はホルモンバランスに影響を与え、流産のリスクを高める可能性があるため、規則正しい生活を心がけることが重要です。