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【妊活】サプリで栄養を摂ってはいけない理由とは?

漢方鍼灸師が教える「本当の妊娠力」の高め方

妊活中のあなたは今、葉酸・CoQ10・鉄分・ビタミンD……数え切れないほどのサプリを毎日飲んでいませんか?

「これだけ飲んでいれば大丈夫」と思いながら、それでも結果が出ない。

そんなモヤモヤを感じているなら、ぜひ最後まで読んでください。

妊活中の「サプリ信仰」はなぜ広まったのか

不妊治療に取り組む女性の多くが、真っ先に始めるのが「サプリメントの摂取」です。

葉酸は胎児の神経管閉鎖障害を予防するために厚生労働省も推奨しており、それを皮切りに「CoQ10で卵子の質を上げる」「鉄分で子宮内膜を厚くする」「ビタミンDで着床率アップ」など、SNSやブログを通じてサプリ情報が爆発的に広まりました。

確かに、これらの栄養素は妊娠において非常に重要です。

問題は「必要な栄養素=サプリで補えばよい」という単純化された思考にあります。

この記事では、漢方・鍼灸の専門家として15年以上、多くの妊活女性と向き合ってきた経験から、サプリ依存の妊活に潜む落とし穴を正直にお伝えします。

注意:この記事は「サプリを一切飲んではいけない」という主張ではありません。「サプリに頼る前に整えるべき体の状態がある」という本質をお伝えするものです。

サプリが体に「吸収されない」根本的な理由

消化・吸収力こそが栄養の入り口

サプリメントを飲んでも効果を感じない方が多い理由の一つは、消化・吸収の力が低下しているからです。

どれほど高品質なサプリを飲んでも、腸が正常に機能していなけば、栄養素は体内に取り込まれません。

 現代女性に多い「冷え・胃腸の弱さ・便秘または下痢」は、東洋医学では「脾(ひ)の弱り」として捉えます。

脾は食べ物を消化し、栄養を全身に届ける働きを担う臓腑です。

この脾が弱っていると、食事でもサプリでも、どんな良いものを入れても体が受け取れない状態になってしまいます。 

サプリ中心の妊活(よくある例)

吸収できる体づくりを先にした場合

毎日10種類以上のサプリを摂取。胃が重い・便が緩い・手足が冷えるなどの不調が続く。血液検査の数値は改善しない。

漢方・鍼灸・食養生で脾と腎を整える。消化力が上がり、少量のサプリ・食事でも栄養が届くようになる。

 

体が「冷えて」いるとサプリは機能しない

東洋医学において、冷えは万病の元と言われ、不妊との深い関係も古くから指摘されています。

子宮・卵巣は骨盤の中にあり、血流が滞ると卵子の質低下・子宮内膜の菲薄化・着床障害などに繋がります。

 サプリで摂取した栄養も、血流に乗って各臓器へ届く必要があります。

しかし、体が冷えて血液循環が悪ければ、折角摂取した栄養素も子宮・卵巣に届かない可能性があるのです。

「栄養は入れたが、届けられていない」——これがサプリだけに頼る妊活の盲点です。

 

サプリの過剰摂取がかえって体に負担をかける

妊活中に複数のサプリを組み合わせていると、知らず知らずのうちに特定の栄養素を過剰摂取するリスクがあります。

たとえばビタミンAの過剰摂取は胎児奇形のリスクが報告されており、鉄分も過剰になると酸化ストレスを増大させることが知られています。 

サプリは「少ないものを足す」道具であって、「体を根本的に変える」ものではありません。土台となる体の状態が整っていない限り、サプリの効果は限定的になります。

漢方・東洋医学が教える「吸収できる体」の条件

「腎(じん)」——生命エネルギーと生殖力の源

東洋医学では、生殖機能は「腎(じん)」という臓腑と深く関わっていると考えます。

腎は生まれ持った生命エネルギー(先天の精)と、食事・睡眠・休息によって補われるエネルギー(後天の精)を蓄える場所です。

現代では、過度なストレス・夜型生活・食生活の乱れによって腎が消耗しやすくなっています。

 腎が弱ると卵子の質低下・月経不順・基礎体温の不安定といった症状が現れやすくなります。

漢方では「腎を補う」生薬(熟地黄・山薬・枸杞子など)を使って、体の根本から生殖力を高めていきます。

 

「血(けつ)」——子宮・卵巣を養う栄養源

東洋医学の「血(けつ)」は西洋医学の「血液」とほぼ重なる概念ですが、より広く「全身を潤し養う物質」として捉えられています。

血が充実していると、子宮内膜が適切に育ち、卵子・胚に栄養が届き、着床しやすい環境が整います。

 血を補う食材として、なつめ・黒豆・レバー・ひじき・ほうれん草などが挙げられます。

こうした食材を日々の食事に取り入れることが、サプリよりも体に馴染みやすい栄養補給の第一歩です。

東洋医学的・食養生チェックリスト

✓   腎を補う:黒ごま・クルミ・山芋・えび・羊肉・黒豆

✓   血を補う:なつめ・レバー・ほうれん草・黒きくらげ・ひじき

✓   脾(消化力)を整える:かぼちゃ・さつまいも・米・豆腐・鶏肉

✓   冷えを取る:生姜・ねぎ・にら・シナモン・羊肉

サプリより先にやるべき3つのこと

消化力を整える食生活に変える

冷たいもの・甘いもの・生ものの摂りすぎは脾を弱らせます。

温かい食事・よく噛むこと・腹八分目を意識するだけで、消化吸収力は大きく変わります。

まずは「入れた栄養が吸収できる体」にすることが最優先です。

 

睡眠・休息で腎のエネルギーを蓄える

腎のエネルギーは睡眠中に補われます。

妊活中は特に、23時前には就寝し、78時間の睡眠を確保することが重要です。

スマートフォンの使いすぎ・夜更かし・過労は腎を消耗させ、卵子の質に直接影響します。

 

鍼灸で血流と自律神経を整える

鍼灸治療は、自律神経を整え骨盤内の血流を改善する効果が複数の研究でも示されています。

特に三陰交・関元・子宮(奇穴)などのツボへのアプローチは、子宮・卵巣への血流を促し、着床しやすい子宮環境を整えるために広く用いられています。 

当院の臨床経験上、鍼灸を23ヶ月継続された方の多くで、基礎体温が安定し、月経血の色・量・痛みが改善するなど、子宮環境の変化が見られます。

食事・サプリ・漢方——正しい優先順位とは

 

サプリを完全に否定しているわけではありません。

ただし、正しい優先順位があります。

✓   1優先:食事 旬の食材・温かい調理・東洋医学的な食養生

✓   2優先:生活習慣 睡眠・運動・ストレスケア・冷え対策

✓   3優先:漢方・鍼灸 体質改善・消化力向上・血流改善・ホルモンバランス調整

✓   4優先:サプリメント 食事で補いきれない栄養素を必要最小限に

 サプリは「第4優先」です。土台なき上に積み木を重ねても倒れてしまうように、体の根本が整っていない状態でサプリだけを積み重ねても、期待する効果は得られにくいのです。 

葉酸サプリについて

葉酸については、妊娠前〜妊娠初期の神経管閉鎖障害予防として厚生労働省が摂取を推奨しています。これについては医師の指示に従い、継続することをお勧めします。

当院での実例:体を整えたら妊娠できた

Aさん(42歳)は、来院時に毎日12種類のサプリを飲んでいました。

 

手足の冷え・胃もたれ・便秘が慢性的にあり、基礎体温は低温期と高温期の差がほとんどない状態でした。

 まず漢方薬と週1回の鍼灸を2ヶ月続けたところ、冷えが改善し、基礎体温に明確な二相性が現れ始めました。

その後、初めての体外受精で妊娠に至り、現在第一子を出産されています。

この方はサプリメントの過剰摂取が血のめぐりをさらに悪くさせていました。

Bさん(34歳・原因不明不妊)は、食事改善と漢方・鍼灸を組み合わせ、サプリを葉酸のみに絞りました。

3ヶ月後に自然妊娠。「サプリをやめてから逆に体が楽になった」とおっしゃっていたのが印象的でした。 

個人の体質・治療経過によって結果は異なります。上記は一例であり、すべての方に同様の結果をお約束するものではありません。

まとめ:妊娠力は「入れる」より「吸収できる体」から

✓   サプリは必要な栄養素でも、吸収できる体がなければ効果は限定的

✓   東洋医学の「腎・脾・血」を整えることが妊娠力の土台

   冷え・消化力の弱さ・睡眠不足を先に解決することが重要

✓   漢方・鍼灸は体質を根本から整え、着床環境を改善する

   サプリは「第4優先」。食事・生活習慣・漢方鍼灸を整えた上で活用する

 

妊活とは、「良いものを入れ続けること」ではなく、「体がちゃんと受け取れる状態にすること」です。

サプリに頼るだけの妊活から、体の根本を整える妊活へ。その転換が、あなたの赤ちゃんへの道を開くかもしれません。  

「サプリに頼る妊活」から卒業しませんか?

体質・冷え・消化力・基礎体温あなたの状態を丁寧に診て、漢方・鍼灸で「妊娠できる体」を一緒に作りましょう。

監修・執筆者

不妊専門 漢方鍼灸師

三ツ川レディース漢方鍼灸院

院長 三ツ川 友一郎

国家資格 鍼灸師、登録販売士、

妊活サポート実績多数

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