2023年3月23日
見逃し厳禁!着床しにくい体質になっているかもしれないサインとは
妊活において着床はとても大きな課題の一つです。
着床しにくい体質傾向のままでは妊娠にいたることができても“流産”などにつながる恐れがあります。
身体からのサインを見逃さずに症状の改善をしていただくことで着床率をあげる効果は十分に期待できます。
そこで今回は見逃し厳禁な着床しにくい体質になっているかもしれない身体からのサインについてご紹介していきたいと思います。
見逃し厳禁な身体からのサインとは?
身体に不調があらわれていても“仕事の疲れや冷えのせいだろう”などと見逃したりしていませんか?
普段なにげなく出ている症状が身体にとっては大きなSOSになっていることがあります。
なかでも着床しにくくなる体質傾向になっている恐れがある場合に多いのが
- 子宮ポリープや筋腫
- 痔
- かなりきつい肩こり、頭痛
- 激しい月経痛
などの症状です。
これらの症状が出る場合、東洋医学では“瘀血”傾向があると考えることができます。
瘀血とは?
瘀血とは身体の構成要素である気血水の“血”が何らかの原因でうまく巡らなくなり、全身に栄養が行き届かなくなる状態をいいます。
瘀血は主に“ストレスや偏った食生活、冷え”などが原因と考えられており、瘀血の状態が進行すると本来体外に排出しないといけない老廃物が体内に溜まりやすくなってしまいます。
体内の老廃物が子宮周囲に溜まると“子宮ポリープや筋腫”としてあらわれたり、月経時には“経血にレバー状の塊”がみられたりするようになります。
また全身の血流が悪くなっていると“きつい肩こり、頭痛“などの症状や骨盤周囲だと“痔”などの症状があらわれることがあります。
着床しやすい身体をつくるためにはどうすればいいのか?
着床しやすい体質に改善するためにはさきほどご紹介した”瘀血“を改善することが一番の近道です。
瘀血は”ストレス解消や冷え対策“をしていただくことはもちろんですが一番見直していただきたいのは”食生活“です。
東洋医学では”飲食物が脾蔵の働きによって血になる“と考えられており、普段の食事で食べているものが深く関係してきます。
特に”甘いものや脂っこいもの、食品添加物が多く含まれているもの“などは血液をドロドロにし、瘀血の原因につながるためできるだけ控えるようにしましょう。
また食生活などだけでなく”貧血“により体内の血が少ないためうまく巡らず血流が悪くなってしまうこともあります。
そのためその人にあった瘀血の改善方法を見つけていただくことがとても大切です。
瘀血の改善方法について詳しくは以下の記事に記載しておりますのでそちらをご覧ください。
瘀血を改善するためには漢方薬を併用するとより効果的に
生活習慣の改善だけでなく、漢方薬を併用していただくことでより瘀血を改善する効果が期待できます。
代表的なものとしては“桂枝茯苓丸、芎帰調血飲第一加減、桃核承気湯”などは血の巡りを良くし、瘀血を取り除く作用があるためよく使用されます。
また血不足により瘀血傾向にある方は“加味逍遙散、婦人宝、当帰芍薬散”など血を補い、巡りをよくする漢方薬がよく使用されます。
ですが漢方薬は体質によって異なるため、合わないものを服用し続けると“症状が悪化したり、下痢などの副作用”が生じる場合があります。
自己判断での漢方薬服用は避け、漢方薬を希望される場合はお近くの東洋医学の専門家に相談するようにしましょう。
見逃し厳禁!着床しにくい体質になっているかもしれないサインとはのまとめ
今回は着床しにくい体質になっているかもしれない症状についてご紹介しましたが、症状が出ているから妊娠に至れないわけではありません。
ですが妊娠に至るために一番大切なのは“心身ともに健康である”ことですので日頃から養生していただくことがとても大切です。
そのため今回は症状が当てはまっていないという方でも食生活や睡眠などの“生活習慣”を今一度見直してみてください。
当院では鍼灸だけでなく、体質にあった漢方薬の処方もおこなっておりますのでお心当たりのある方はぜひ一度当院にご相談ください。
※大阪以外の遠方の方にも、お身体の状態や不妊治療の経過に合わせて、漢方薬や自宅できるお灸などをお伝えして対応していますので、気軽にメールや電話にてご相談ください。
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