2023年3月10日
東洋医学で考える一番妊娠しやすい年齢とは?
妊娠しやすい年齢について1度は考えたことありませんか?
器質的(婦人科疾患)な原因によって妊娠しにくい体質の方もいらっしゃるかもしれませんが多くの方は“年齢が若いほど妊娠しやすい”イメージを持たれていると思います。
必ずしも“若い=妊娠しやすい”わけではありませんが東洋医学の根本となっている中国医学の古典に“生殖機能の成熟”について記載されています。
そこで今回は東洋医学的に考える”妊娠しやすい年齢“について考えていきたいと思います。
東洋医学的で考える一番妊娠しやすい年齢とは?
東洋医学的に一番妊娠しやすい年齢は中国医学の三大古典である”黄帝内径素問・霊枢”に記載されています。
女性の身体は7の倍数ごとに変化している
東洋医学は中国医学の三大古典の一つである“黄帝内経素問・霊枢”が元となっており、主に素問の“上古天真論(じょうこてんしんろん)”に男女の身体の変化について記載がされています。
女性の場合は年齢が“7の倍数にあたるとき節目を迎え、身体に変化が訪れる”と考えられており、黄帝内経素問には
7歳 |
永久歯に生え変わる |
14歳 |
初潮を迎える |
21歳 |
女性の身体が出来上がる |
28歳 |
女性として身体が最も充実する |
35歳 |
容姿の衰えが見え始める |
42歳 |
白髪が目立ち始める |
49歳 |
閉経 |
といった変化があると記載されています。
身体の構成要素である「気血」も年齢によって変化している
私たちの身体は生殖機能だけでなく東洋医学では身体の構成要素といわれている“気血の量も年齢によって変化する”と考えられています。
それは黄帝内経素問・霊枢の霊枢“天年篇”に記載されており “人の寿命を100年として、その間の気血の盛衰の状態”をあらわしたもので
10歳 |
五臓の機能が完全になり、気血が滑らかに全身を循環する。 足の動きが軽やかになって、よく走り回るようになる。 |
20歳 |
気血の運行がますます盛んになり、肉付きも良くなり、落ち着いて走るようになる。 |
30歳 |
五臓の働きが安定し、肉付きもしっかりし、気血の巡りも一段と盛んになり、ゆったりと歩くようになる。 |
40歳 |
五臓六腑十二経脈のすべてがみな完成し終わり、成長しなくなり、だんだん皮膚のキメも粗くなり、顔面もツヤを失い始め、髪も少し白くなる。 |
と10歳~40歳の間では記載されています。
これらの記載によって生殖機能がもっとも成熟し、身体の構成要素である気血が充実している“20代~30代前後”が東洋医学では妊娠しやすい年齢だと考えることができます。
年齢による身体の衰えを緩やかにするためにはどうすればいいのか
東洋医学では30代後半~40代にかけて生殖機能や気血は年齢とともに低下すると考えられていますが、これらは急激に機能が低下するわけではありません。
生殖機能を若いまま維持し続けることは難しいかもしれませんが日頃から養生していただくことで“衰えを緩やかにする”ことはできます。
生殖機能の衰えを緩やかにするために大切なのは“腎機能とアンチエイジング”です。
アンチエイジングや腎機能を補う食べ物や飲み物、生活習慣をこころがけていただくことで老化の防止が期待できます。
詳しくは以下の記事に記載しておりますのでぜひあわせてご覧ください。
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東洋医学で考える一番妊娠しやすい年齢とは?のまとめ
今回は東洋医学で考える一番妊娠しやすい年齢についてご紹介しましたが、この年齢に当てはまっていないと妊娠できないわけではありません。
先ほどもご紹介したように年齢による生殖機能の衰えは養生していただくことで緩やかにすることができます。
妊娠に至るために一番大切なのは”心身ともに健康“であることですのでお心当たりのある方は今一度食生活などの生活習慣を見直してみてください。