2023年3月6日
妊活中のコーヒーは良い?悪い?身体に及ぼす影響とは
コーヒーは習慣的に飲んでいらっしゃる方も多いと思いますが一度は“妊活中にコーヒーは控えるべきだ”と耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ネットで検索すると様々な情報があり、意見もバラバラです。
コーヒーには“カフェイン”が含まれているため摂り過ぎには注意が必要ですが妊活中の方にとってマイナスな効果ばかりではありません。
コーヒーについての情報を正しく知ることで妊活中であってもコーヒーを楽しむことができます。
ですが東洋医学的にコーヒーはできるだけ控えた方がいい体質傾向の方もいらっしゃいます。
そこで今回はコーヒーが身体に及ぼす影響についてご紹介していきたいと思います。
【目次】
東洋医学でコーヒーを控えた方がいい体質傾向とは?
東洋医学では“血虚”傾向のある方は妊活中ももちろんですが日頃からコーヒーの摂取を控えたほうがいいと考えられています。
血虚とは身体の栄養素である“血”が少ない状態のことをいい、西洋医学的にいうと“貧血”傾向にある方のことをあらわします。
- 皮膚が乾燥しツヤがない
- 目がかすむ
- 髪にツヤがなく、枝毛や抜け毛になりやすい
- 爪がよく割れる
- 眠りが浅い
- 筋肉がよくつる
- 手や足の冷え
などの貧血症状に近いものがみられる場合があります。
なぜ血虚傾向にある方はコーヒーを控える必要があるのか
血虚傾向のある方で注意していただきたいコーヒーの成分は“カフェインとタンニン”です。
身体を冷やしてしまう「カフェイン」
コーヒーに限らず“カフェイン”が含まれている飲み物は”身体を冷やす作用“があります。
そのため飲みすぎると全身が冷え”血流が悪くなる“原因にもつながります。
全身の血流が悪くなると”子宮や卵巣に血液が行き届かなり、卵子の質などにも影響を及ぼす”場合があります。
カフェインはコーヒーに限らす”お茶や紅茶“などにも含まれているものがあるため過剰摂取には十分に注意しましょう。
妊活中はできるだけ控えてほしいカフェインを含む飲み物については詳しく記載した記事がございますのでぜひあわせてご覧ください。
鉄の吸収を阻害する「タンニン」
コーヒーには“タンニン”が含まれています。
タンニンとは”ポリフェノール“の1種で”抗酸化作用“が含まれているため適度に摂取すると”卵子の老化を防ぐ“効果が期待できますが”鉄の吸収を阻害する“働きもあります。
そのため血虚傾向にある方がコーヒーを摂取しすぎるとより症状が悪化し場合によっては”動悸、息切れ、疲労感、頭痛“など”鉄欠乏性貧血“の症状もあらわれる恐れがあります。
さらにコーヒーに含まれているタンニンは”鉄分を結合しやすい”性質があります。
鉄分と結合したタンニンを“タンニン鉄”といい“水分(血液)に溶けにくい”という特徴があります。
水分に溶けにくいものは“腸で吸収されずに尿や便として排出“されるため鉄分を摂取しても吸収されません。
タンニンが含まれているもの(コーヒーだけでなく紅茶、緑茶、ウーロン茶、ワインなども)を摂取する際は”鉄分と同時に摂取しない“ように気をつけましょう。
コーヒーはデメリットばかりではない!!
コーヒーはカフェインなどが含まれているためあまり良いイメージを持たれていない方もいらっしゃると思いますが、デメリットばかりではありません。
様々な意見はありますがまず“カフェイン”には”気管支を拡張する“働きがあり、呼吸器疾患など呼吸器に関する症状を改善する効果が期待できるといわれています。
またタンニンと同様ポリフェノールの1種でコーヒーの色合いや苦み、香りのもととなっている“クロロゲン酸”には嬉しい効果もあります。
クロロゲン酸には“胃の消化を助ける”働きがあり“胃酸の分泌を促す”効果や血液をサラサラにする成分も含まれていることから“心臓疾患や脳梗塞”の予防にも効果が期待できると考えられています。
さらに肝臓にも良く、肝臓癌のリスクを減らすなどの研究報告もされているためコーヒーのデメリットを知ったうえで程度に飲むと”生活習慣の予防“にもつながります。
妊活中のコーヒーは良い?悪い?身体に及ぼす影響とはのまとめ
今回は妊活中のコーヒーについてご紹介しましたが、妊活中だからといって“絶対ダメ”といわけではありません。
コーヒーのデメリットを知ったうえで“1日1杯~2杯程度”を目安に摂取する分には特に問題ありません。
貧血の原因にもあるため体質によっては控える必要はありますがタンニンは”焙煎方法”にもよって影響力が変わるといわれています。
そのため血虚傾向にある方は”浅煎りではなく、深煎りのコーヒーを選ぶ”などの工夫もすると身体への影響力も少なくコーヒーを楽しめます。
妊娠に至るために一番大切なのは”心身ともに健康”であることですので、妊活中のコーヒーはご自身の身体と相談しながら適度に摂取するように心がけましょう。