2023年2月28日
【体外受精】不妊専門クリニックを選ぶ際にチェックしてほしいところとは
体外受精を考えているけれど、どの不妊専門のクリニックに行けばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか?
実際当院にいらしている患者様からも「どこのクリニックを行けばいいのかわかりません。」などの相談をよくお聞きします。
そこで今回は不妊専門のクリニックを選ぶ際に必ずチェックしてほしいところを簡単にご紹介していきたいと思います。
【目次】
- 体外受精を考えている方はここを必ずチェック!
- なぜこの2つをチェックする必要があるのか?
- 不妊専門のクリニックを選ぶ際の注意点
- 体外受精を考えている方必見!不妊専門のクリニックを選ぶ際にチェックしてほしいところとは
体外受精を考えている方はここを必ずチェック!
不妊専門のクリニックの体外受精には大きく分けて
- 卵巣刺激法
- 自然周期法(無刺激法)
の2種類あります。
卵巣刺激法
卵巣刺激法とは“排卵誘発剤の注射や内服薬などを使用し、卵子の排卵を誘発することで妊娠率を高める”方法です。
体外受精の場合、刺激法では“複数の卵胞を発育し、成熟卵の数を増やすことによって採卵で数を摂ること”を目的としています。
卵巣刺激法にも様々な種類があり
- 高刺激法(ロング法、ショート法、アンタゴニスト法など)※卵巣過剰症候群(OHSS)のリスクあり
- 中刺激法(高刺激法と低刺激の間の卵巣刺激法)
- 低刺激法(クロミフェンの服用や注射など)
などやり方によって刺激量などが変わってきます。
一般的には年齢だけでなく”AMH(抗ミュラー管ホルモン)値や月経時に見える卵巣内の卵胞の状態“などを見ながらどの卵巣刺激法をおこなうか決定します。
→AMH(抗ミュラー管ホルモン)値については詳しく記載した記事がございますのであわせてご覧ください。
AMH(抗ミュラー管ホルモン)値が低い主な原因と効果的な養生法
自然周期法(無刺激法)
自然周期法とは名前のとおり“排卵誘発剤の注射や内服薬などは使わずに卵子を採取する”方法です。
卵巣刺激法と比べOHSSのリスクも低く、自分自身の身体が育てた卵子を排卵直前に採取することができます。
また卵巣刺激法より一つの卵子に栄養などを届けることができるため、卵子の質も良い場合があるといわれています。
ですが自然周期法は排卵直前に採取するため”採卵時にはすでに排卵していたり、採卵しても卵子が回収できない確率が高くなる“場合があります。
なぜこの2つをチェックする必要があるのか?
東洋医学では体力がなく疲れやすい方を“虚証”、逆に体力があり疲れにくい方を“実証”といい、わけることができます。
年齢なども考慮することは大切ですが、卵巣刺激法は“排卵誘発剤”などを使用するため、採卵の際に多くの卵子を摂ることが期待できることからよく使われていますが“身体への負担も大きい”です。
そのため疲れやすいのほか“顔が青白く、よく寝汗をかき、消化機能が弱い”など虚証の傾向がみられる場合は卵巣を刺激しすぎると子宮や卵巣の機能が低下する恐れなどもあるため“自然周期法”がおすすめです。
また実証や比較的年齢の若い方は卵巣刺激法であっても採卵などで数が摂れる傾向はありますが、虚証や年齢的にも考慮が必要な方(40歳前後)の場合は卵子一つ一つに十分な栄養が行き届かず刺激しても卵子の質や良くなく、採卵がうまくいかないこともあります。
卵子は生まれた時に数が決まっているため、数を摂るよりも”質の良い卵子を一つ“摂る方が妊娠率もあがり身体への負担も少なく済みます。
そのため体外受精をする際のクリニック選びは妊娠率にもつながってくるのでとても重要なのです。
不妊専門のクリニックを選ぶ際の注意点
先ほど“実証や比較的年齢の若い方は卵巣刺激法であっても卵子の数が摂れる”とお話ししました、年齢が若いからなどといって必ずしも卵巣刺激法が良いわけではありません。
また考慮すべき年齢であっても卵巣刺激法の方が卵子の数が摂れる方もいらっしゃいます。
ですが虚証にも関わらずあまり強い刺激法を続けると卵巣の機能が低下する恐れもあるため、体外受精をおこなう際は慎重にクリニックを選ぶようにしましょう。
自己判断では不安があり、ご自身の体質などについて詳しく知るにはお近くの東洋医学の専門家に一度相談してみましょう。
体外受精を考えている方必見!不妊専門のクリニックを選ぶ際にチェックしてほしいところとはのまとめ
今回は体外受精で不妊専門のクリニックを選ぶ際にチェックしていただきたいことをご紹介しましたが、体外受精に限らず自分にあったクリニックを選ぶことは妊娠率を上げることにつながります。
また先ほどもご紹介したように全ての方が“虚証、実証”に当てはまるわけではなく、必ずしも“虚証だから自然周期法が良い”などはございません。
体質は一人ひとり異なるため今回ご紹介したことは“クリニックを選ぶ1つの方法“として参考にしていただければ幸いです。
当院では妊活に役立つ情報をブログだけでなくYouTubeでも発信しておりますので、ぜひチャンネル登録をしてご覧ください。