2023年2月10日
妊活中の方必見!自律神経が乱れやすい「春」におすすめしたい養生法
まだまだ寒い日は続きますが暦では2月4日に“立春”を迎え”春の始まり“となります。
東洋医学には”人は天地自然(飲食物や季節、気候など)と調和することで健康が維持されている“とう考えがあり、この調和がとれなくなると様々な”不調“の原因になります。
例えば”雨の日に頭痛がする、春先になるとアトピーが悪化する“などがこの考えにあてはまります。
妊娠に至るために一番大切なのは”心身共に健康“であることです。
特に春は”自律神経“が乱れやすく女性の場合は”ホルモンバランス“なども崩れやすくなってしまいます。
女性にとってホルモンバランスは”月経周期“などにも関わってくるためとても重要です。
そのため季節に合った養生を心がけ自律神経を整えることで妊娠しやすい体質へ改善することができます。
そこで今回は”自律神経が乱れやすい春におすすめしたい養生法”をご紹介します。
なぜ春は自律神経が乱れやすくなるのか?
東洋医学で春は“植物などの新芽が生える”ように人も”活動的に目覚める季節“とも考えられており、深い関係がある”肝“の機能が他の季節と比べ活動的になります。
西洋医学の肝機能とは異なり、東洋医学では“気や血を全身に巡らせる”働きや“感情のコントロールや自律神経の調節”などもおこなっています。
春は肝の機能が活動的になっているうえに”環境の変化“などにより心にも負担がかかることが多いため、調和をとることができなくなり自律神経が乱れる原因になります。
さらに肝の機能が失調すると自律神経の乱れだけでなく”イライラや不眠、肩こり、頭痛、目の疲れやかすみ、アレルギー症状(花粉症、アトピーなど)“など様々な不調があらわれることもあります。
春におすすめしたい肝の機能を整える養生法
春は”冬の間に寒さでこもっていた大気中のエネルギーが発散される季節“です。
ストレスなどにより肝の機能が失調し、エネルギーを十分に発散できないまま過ごすと身体に熱が溜まり”夏風邪“などを引き起こす原因につながります。
そのため春は”肝の機能を補いつつ、エネルギーを発散する“ことが大切です。
そのなかでもぜひ今から取り入れていただきたいのは
- 肝の機能を補う食べ物を積極的に摂る
- 早起きをして日中はしっかり活動する
の2つです。
肝の機能を補う食べ物を積極的にとる
春は肝の機能を補う食べ物を積極的にとることで様々な症状を改善する効果が期待できます。
例えば春が旬の“春菊や菜の花、小松菜、セロリ、たけのこ、アスパラガス”などは肝の機能を補い、全身の気の巡りを良くする働きがあるので積極的にとっていただくことがおすすめです。
また肝は“血”を貯蔵し、全身に巡らせる場所でもあるため“鉄分”を多く含む“ほうれん草や豚ロース、青魚(あじやいわしなど)”も一緒にとっていただくとより効果が期待できます。
※東洋医学では“酸味は肝の機能を高める”と考えられていますが“収れん作用”もあるため、エネルギーを発散させる春に摂り過ぎると熱が体内にこもりやすくなってしまいます。
そのため適度に摂ることは必要ですが”酢や梅干し、柑橘類“の摂り過ぎは胃腸にも負担がかかってしまうので十分に注意しましょう。
早起きをして日中はしっかり活動し、エネルギーを発散させる
春は冬に蓄えたエネルギーを発散させる季節のため、日中はしっかり活動しエネルギーを発散させることがとても大切です。
東洋医学の基礎となっている医学書にも“春の三か月は万物が古い物を推し出して、新しいものを出す季節”との記載があり、春は“少し遅く寝て少し早く起き、心身ともに伸び伸びと過ごす”のが良いとされています。
肝は“怒り”の感情と深い関係にあるため、肝の機能が失調しやすい春は“イライラしやすい”など精神的も負担がかかる季節です。
そのため“朝は余裕をもって起き、ゆっくりと軽やかな気持ちで身体を動かす”ことで感情のコントロールをすることができます。
散歩に出かけて太陽の光を浴びたり、深呼吸するなどをして“ゆるく穏やかに”春を過ごしましょう。
妊活中の方必見!自律神経が乱れやすい「春」におすすめしたい養生法
今回は自律神経が乱れやすい春におすすめしたい養生法をご紹介しましたが、2つの養生法をすれば必ず妊娠に至れるわけではありません。
ですが東洋医学では”季節にあった体質を維持することが健康であり、妊娠に至りやすい状態“いう考えがあるため、日頃から養生していただくことがとても大切です。
春は夏の体調にも影響を及ぼすとても大切な季節なのでまずは”旬の野菜を普段の食事に取り入れてみる“などできることからはじめてみましょう。
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