2023年2月3日
陣痛緩和、母乳の分泌促進の効果が期待できる「安産のお茶」とは
前回妊活・妊娠中に摂取を控えてほしいお茶についてお話ししましたが、ご紹介したお茶は決して身体に良くないものではありません。
なかには“生理痛の緩和や消化機能の促進、むくみ解消、免疫力向上”などうれしい効果が期待できるものもたくさんあります。
そこで今回は特に妊娠中の方におすすめしたい“陣痛緩和や母乳の分泌促進”の効果が期待できる”安産のお茶“をご紹介していきたいと思います。
※妊活・妊娠中に控えてほしいお茶については詳しく記載した記事がございますのでぜひ合わせてご覧ください。
【目次】
陣痛緩和、母乳の分泌促進の効果が期待できる「安産のお茶」とは?
“陣痛緩和や母乳の分泌促進”の効果がきたいできることから安産のお茶として知られているのは“ラズベリーリーフティー”です。
バラ科キイチゴ属の低木になる果実“ラズベリーの葉”からつくられたハーブティーのことをいい、ヨーロッパではメジャーなハーブで“妊婦のためのハーブ”として女性に人気があります。
妊娠中だけでなく女性にとってうれしい効果がたくさん期待できるため、近年では日本でも注目されつつあります。
安産のお茶に含まれる女性にとってうれしい効果とは
ラズベリーリーフには主に
- フラガリン(フラボノイド配糖体)
- エラグ酸
- ビタミンC
などが含まれており、特に注目していただきたいのは“フラガリンとエラグ酸”の2つです。
女性ホルモンに似た働きをもつ「フラガリン(フラボノイド配糖体)」
フラガリンとは女性ホルモンに似た働きを持つ成分で主に“子宮の筋肉の収縮を調節する”働きがあります。
そのため“妊娠8か月以降”の妊婦さんが飲用すると骨盤や子宮の筋肉が強化されることから“陣痛緩和などの効果が期待でき、お産がスムーズになる”といわれています。
陣痛緩和だけでなく“生理痛の緩和や母乳の分泌を促進する”効果も期待できるため月経時痛でお悩みの方や授乳中のママさんにも飲用していただくことがおすすめです。
抗酸化作用のある「エラグ酸」
エラグ酸とは”ポリフェノール“の一種でザクロやイチゴなどの”ベリー類やナッツ類“に多く含まれています。
主に“抗酸化作用”があり、老化の進行を防ぐ効果が期待できます。
抗酸化作用は”ストレスや偏って食生活“などによって体内にできる”活性酵素“を排除する働きのことで活性酵素は”卵子の質“にも影響を及ぼす恐れがあるため妊活中の方は積極的に摂取することが推奨されています。
さらに抗酸化作用だけでなく”美白効果や糖尿病の予防、抗菌・抗ウイルス効果“などが報告されています。
安産のお茶を飲用する際の注意点
ラズベリーリーフは“ノンカフェイン”のため妊娠中や授乳中なども飲むことは可能ですが“子宮の筋肉を収縮する”働きがあるため妊娠初期は”流産や早産“につながる恐れがあります。
そのため妊娠初期の飲用は控え”妊娠8か月以降“から飲用するようにしましょう。
またラズベリーリーフには”タンニン“も含まれています。
タンニンはエラグ酸と同じ”抗酸化作用“のほかに”鉄の吸収を抑制する“作用があります。
妊娠中は特に貧血の症状がみられやすく、進行すると母体や胎児に十分な栄養や酸素が行き届かなくなる恐れもあります。
そのため”1日1杯~2杯“までを目安にし、過剰摂取には十分に注意しましょう。
陣痛緩和、母乳の分泌促進の効果が期待できる「安産のお茶」のまとめ
今回は“安産のお茶”とよばれているラブベリーリーフティーについてご紹介しましたが効果に対するはっきりとした根拠があるわけではありません。
医薬品などではないため、飲んだからといって必ずしも陣痛や生理痛が和らぐわけではありません。
あくまでも飲み物ですので過度には期待しすぎず、飲みすぎには十分に注意しながら普段のティータイムなどに取り入れてみてください。
当院ではブログだけでなくYouTubeでも妊活に役立つ情報を発信しておりますのでぜひチャンネル登録をしてご覧ください。