2022年11月18日
卵子の質に影響し、不妊の原因に!?身体に悪い油と良い油の見分け方
当院に来院されている患者様などによく“妊活中は何を食べるといいですか?”という質問を受けます。妊活中は様々な栄養素が必要とされているため、食生活など心がけている方は多くいらっしゃるかと思います。
ですが妊活において一番重要なのは“何を食べるか”ではなく“何を控えるか”です。そのためには身体に良いものと悪いものを見分ける必要があります。
そこで摂り過ぎると不妊の原因になる“油”の良いものと悪いものの見分け方についてご紹介していきたいと思います。
不妊の原因になるため摂り過ぎには要注意の油
摂り過ぎると不妊の原因になるため控える必要がある油で有名なのは“トランス脂肪酸”です。トランス脂肪酸とは“マーガリンやショートニング”などに含まれている脂肪酸の一種です。
※トランス脂肪酸については詳しく記載した記事がございますのでそちらをご覧ください。
またトランス脂肪酸だけではなく“オメガ6”も摂り過ぎには注意が必要です。オメガ6とは不飽和脂肪酸の一つで主に
- サラダ油
- コーン油
- 大豆油
- ごま油
などに多く含まれています。
オメガ6は“アレルギー症状の緩和やコレステロール値を下げる、生活習慣の予防”などの効果もあるため、適度な摂取は必要です。ですが摂り過ぎると“卵子の老化が進行”し不妊の原因につながるだけでなく“心臓疾患やアレルギー疾患、肥満”などのリスクも上がるため控える必要があります。
身体に良い油を積極的に摂取して卵子の質を向上
妊活中に積極的に摂取していただきたい油は“オメガ3”です。オメガ3のDHAやEPAは “青魚”などに多く含まれており、αリノレン酸は“亜麻仁(アマニ)油やえごま油”に多く含まれています。
先ほど良くない油でご紹介したオメガ6と同じ“不飽和脂肪酸”ですがオメガ3には“αリノレン酸、DHA、EPA”の栄養素が含まれています。
種類 |
効果 |
αリノレン酸 |
血栓予防、血圧安定、アレルギー予防 など |
DHA |
認知機能改善、血流改善、アレルギー予防 など |
EPA |
血流改善、生活習慣予防、精神安定 など |
これらの働きによって“卵子の質の向上により妊娠・出産率アップ”の効果が期待できるといわれています。
DHAは脳の活性化をするため不足すると”胎児の発育や発達“に影響を及ぼす恐れがあります。そのためオメガ3は妊活中だけでなく、妊娠中も積極的に摂取するように心がけましょう。
※亜麻仁油やえごま油は熱に弱いため加熱調理は避け、サラダにかけたり味噌汁に入れるなどをして摂取していただくことがおすすめです。
卵子の質に影響し、不妊の原因に!?身体に悪い油と良い油の見分け方のまとめ
脂質は三大栄養素のため身体にとって必要なものではありますが、近年食べ物の欧米化によりオメガ6ばかり取り入れ、オメガ3が不足してしまっています。
妊娠に至るために一番重要なのは”心身ともに健康“であることです。健康を維持するためには”オメガ6とオメガ3のバランス“が大切ですのでオメガ3を積極的に取り入れ、身体に良くない油は摂り過ぎないように注意しましょう。
また摂取する油さえ気をつけていればいいわけではなく”砂糖や食品添加物“などの摂りすぎも卵子の質を下げ、不妊の原因につながります。そのため日頃からコンビニやスーパーなどで加工食品を購入する際は”原材料“を確認するようにしましょう。
食品添加物と不妊について詳しく記載した記事もございますのでぜひあわせてご覧ください。
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