2022年11月7日
妊活中は卵子の老化防止に重要な「ビタミンE」を摂取しよう!
妊活中は様々な栄養素が必要とされているため、日頃から栄養バランスなど心がけている方も多くいらっしゃると思います。そのなかでも妊活で注目されている栄養素の一つが“ビタミンE”です。
ビタミンEには妊活中の方にとって嬉しい効果が期待できるため、別名“子宝ビタミン、妊娠ビタミン”などともよばれています。
そこで今回はビタミンEの効果や摂取する際の注意点などご紹介していきたいと思います。
なぜ妊活中にビタミンEを摂取すると良いのか
ビタミンE の最大の特徴は“強い抗酸化作用”です。特に晩婚晩産化となっている近年ではとても重要な栄養素だと思います。
抗酸化作用とは老化が進行する原因といわれている”活性酵素(酸化ストレス)“を除去する働きがあり”身体の老化を防ぐ“効果が期待できます。活性酵素は”ストレス、食品添加物、たばこ、過度な運動、紫外線のほか年齢とともに増加する“傾向があります。
身体の老化が進行すると妊娠するためにとても重要な”卵子の質“も低下してしまいます。そのため妊活中は身体の老化を防止し、卵子の質を上げるためにビタミンEの摂取が推奨されています。
またビタミンEは”血行促進“の効果も期待できます。冷えや偏った食事などにより全身の血流が悪くなると子宮や卵巣に酸素や栄養が行き届かなくなります。すると”排卵障害や着床障害(子宮内膜が十分に厚くならないため)“などの原因になることがあります。
妊娠しやすい身体をつくるためには”血流の改善“もとても重要ですのでビタミンEの摂取を心がけてみましょう。
ビタミンEが多く含まれている食べ物
ビタミンEは主に“種実類、魚介類、野菜類”などに様々な種類の食べ物に多く含まれています。日常的に摂取しやすいビタミンの一つで一般的なスーパーなどの店でも入手できる食べ物が多いです。
詳しくは以下の表をご参考ください。
(100gあたりの含有量)
アーモンド |
約30mg |
落花生 |
約11mg |
ヘーゼルナッツ |
約18mg |
ツナ缶 |
約8mg |
たらこ(生) |
約7mg |
ドライトマト |
約18mg |
かぼちゃ |
約7mg |
モロヘイヤ |
約5mg |
ビタミンEを摂取する際の注意点
ビタミンには“脂溶性と水溶性”の2種類あり、ビタミンEは“脂溶性”に分類されます。脂溶性とは“油に溶けやすく、熱にも強い”とい特徴があり、摂取する際は生で食べるよりも”炒め物など油脂と一緒に摂ると吸収率がアップ“するといわれています。
ですが、脂溶性のビタミンは水溶性(ビタミンCやB群など)とは違い”過剰摂取“になる傾向があります。水溶性は万が一過剰に摂取しても余分な量は尿として排出されますが、脂溶性は”摂取後約48時間は脂肪組織や肝臓に貯蔵“されるため摂り過ぎると”過剰症状“がでる恐れがあります。
ビタミンEは脂溶性の中でも比較的体内に蓄積されにくいビタミンではありますが、過剰摂取になると”下痢や出血が止まりにくくなる“などの症状がみられるほか最近では”骨粗しょう症“の原因になるとも考えられています。
ビタミンEは普段の食事であれば過剰摂取になることはほとんどありませんが”サプリメント“など取り入れる場合は注意が必要です。日常的に取り入れやすい食べ物にビタミンEは多く含まれているのでできるだけ食べ物から摂取するようにしましょう。
※サプリメントを服用する際の注意点などを詳しく記載した記事もございますのでぜひご覧ください。
【妊活】意外と知らない妊活中にサプリメントを服用する際に気をつけること”3つ”
妊活中は卵子の老化防止に重要な「ビタミンE」を摂取しよう!のまとめ
今回はビタミンEについてご紹介しましたが、はじめにもお話ししたように妊活中は様々な栄養素が必要とされています。ビタミンEだけを積極的に摂取するのではなく“バランスよく栄養素を取り入れる”ことがとても大切です。そのためビタミンEは”卵子の質を上げる方法の一つ“としてお考え下さい。
またビタミンEは卵子の質を上げるだけでなく“動脈硬化や血栓の予防、血圧の下降、LDL(悪玉)コレステロールの減少”などにも効果が期待できます。妊娠に至るために一番大切なのは“心身ともに健康”であることですのでぜひ日頃の食生活に取り入れてみてください。
※卵子の質を上げる方法についてまとめた記事がございますのでぜひ妊娠しやすい身体づくりにお役立てください。
当院ではブログだけでなくYouTubeでも妊活に役立つ情報を発信しておりますのでぜひチャンネル登録をしてご覧ください。