2022年9月1日
多嚢胞性卵巣症候群製(PCOS)の方は要注意!不妊の原因になる調味料3選
不妊の原因は様々ですが、原因の一つとして考えられているのが “多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)”です。当院にいらしている患者様にも多嚢胞性卵巣症候群で悩まれている方は多くいらっしゃいます。
多嚢胞性卵巣症候群を東洋医学の視点詳しく解説した記事がございますので、ぜひあわせてご覧ください。
多嚢胞性卵巣症候群が不妊の原因に?漢方と鍼灸で改善しましょう。
妊娠に至るために一番大切なのは“心身ともに健康”であることです。そのためには睡眠や運動の生活習慣だけでなく“食生活の見直し”がとても大切です。
妊活中は様々な栄養素が必要とされているため、”身体に良いもの“など積極的に摂取している方は多くいらっしゃると思いますが、大切なのは”身体に良くないもの“を抜くことです。どれだけ身体に良いものを摂取していても、良くないものを抜かなければ妊娠しやすい体質に改善するまで時間がかかってしまいます。
そこで今回は多嚢胞性卵巣症候群の方には特に注意していただきたい調味料を3つご紹介したいと思います。
【目次】
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方は糖質の摂り過ぎに要注意!
多嚢胞性卵巣症候群の方に多くみられるのが“インスリン抵抗性”です。インスリン抵抗性とは血糖値を下げるホルモン”インスリン“の作用が効きにくくなっていることです。
インスリンの感受性が低下する主な原因は”糖質の摂り過ぎ“によるものです。糖質を摂取し過ぎると急激に上がった血糖値を下げようと大量のインスリンが分泌され、血糖値を急激に下げてしまいます。血糖値の上がり下がりが激しいジェットコースターのような状態が続くと”インスリンの感受性が低下“し、作用が効きにくくなってしまいます。
このインスリン抵抗性が”排卵障害“などの原因と考えられているため、多嚢胞性卵巣症候群の方は糖質を摂り過ぎると不妊の原因になることがあるので控える必要があります。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方に気をつけてほしい調味料3選
現代では様々な種類が気軽に手に入り、日頃の料理に欠かせない調味料ですが注意していただかないと妊娠しにくい体質の原因になっているかもしれません。
特に多嚢胞性卵巣症候群の方に気をつけていただきたいのは
- 醤油
- ポン酢
- ドレッシング
の3つです。
この3つに共通するものは多嚢胞性卵巣症候群になる一番の原因である”糖質の高さ“です。
砂糖に加え、主な原料に小麦が使われている「醤油」
醤油は種類などにもよりますが主な原料として”小麦“が使われており、砂糖が含まれているものもあるため糖質が高くなっています。
大さじ1杯(18g)あたり糖質は約1.82gほどですが、100g単位で考えると”角砂糖約2~3個分“になります。特に”濃口醤油“は糖質が高いため醤油を使う際は糖質の低い”薄口醤油“を選ぶようにしましょう。
(以下の表をご参考ください。)
【醤油の種類別の糖質とカロリー(100gあたり)】
糖質(g) | カロリー(kcal) | |
濃口醤油 | 10.1g | 71kcal |
薄口醤油 | 5.8g | 60kcal |
たまり醤油 | 15.9g | 111kcal |
白醤油 | 19.2g | 87kcal |
再仕込み醤油 | 15.9 | 102kcal |
また醤油には”カラメル色素“といわれる着色料が使用されていることがあります。名前の通り”砂糖を煮詰めたときにできるカラメルを原料にした色素“のことでかなり糖質が高くなっています。醤油を購入する際はラベルの原材料をよく確認し”カラメル色素“を含まないものを購入するようにしましょう。
砂糖よりも肥満の原因になりやすい「ポン酢」
ポン酢はドレッシングやごまだれなどと比べ“油”が含まれていないためカロリーや糖質が低いイメージがありますが、実は糖質が高く砂糖よりも”肥満“の原因になる可能性があります。
市販でよく販売されているポン酢には”果糖ブドウ糖液糖“とよばれるでんぷんを原料としてつくられる”人工甘味料“です。
果糖ブドウ糖液糖は砂糖より甘みは少ないですが、砂糖などと比べ”急激に血糖値を上昇させ、中性脂肪の合成“するため多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因になります。
ポン酢の糖質は大さじ1杯あたり約1.75gの糖質が含まれており、100g単位で考えると”10g~15g“になります。醤油と同様に”角砂糖2.3個分“に相当し、醤油に比べポン酢は一度に多く摂取してしまいがちのため注意が必要です。
糖質だけでなく、トランス脂肪酸が含まれている「ドレッシング」
市販で売られているドレッシングには“砂糖”やポン酢と同様に“果糖ブドウ糖液糖”が多く含まれているだけでなく、マーガリンや菓子パンなど多くの食品に使われている “トランス脂肪酸(ショートニングなど)”が含まれています。
トランス脂肪酸は”排卵障害や受精、胚発生“に影響を及ぼすことがわかっており、アメリカでは国をあげて規制されているほどです。また免疫機能に影響も与えることが考えられており、不妊だけでなく”アレルギーやアトピー体質“にもなる恐れがあります。
日本では規制がされていないため多くの食品に含まれており、過剰に摂取している傾向があるため、サラダなどを食べる際はできるだけ”オリーブオイルや亜麻仁油、えごま油“など身体に良い油を使用するようにしましょう。
多嚢胞性卵巣症候群製(PCOS)の方は要注意!不妊の原因になる調味料3選のまとめ
今回は多嚢胞性卵巣症候群の方に特に注意していただきたい調味料を3つご紹介しましたが、注意していただきたいのはこの3つだけではありません。人工甘味料やトランス脂肪酸は調味料だけでなく、様々な食品に含まれているため日頃からラベルの”原材料“を確認することがとても大切です。できるだけ”食品添加物“が多いものや”砂糖や油類“が原材料名の一番最初に記載されているものは控えるように心がけましょう。
また最初にもお話ししたように妊娠に至るためには”心身ともに健康“であることです。食生活だけでなく”睡眠や運動“などの生活習慣も大切ですのでお心当たりのある方は今一度見直してみてください。
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