雨が降る前の頭痛は要注意!妊娠しにくい原因になっているかも!? - 大阪の不妊漢方鍼灸院三ツ川レディース

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2022年8月26日

雨が降る前の頭痛は要注意!妊娠しにくい原因になっているかも!?

皆さんの中には”天気が悪くなると体調が優れない”方もおられると思います。このような天候による体調不良を一般的には“気象病”とよばれています。気象病の中でも一番多い症状が“頭痛”です。雨が降る前に頭痛などの症状が出るのは決して健康なであるとは言い切れません。それらの症状は”妊娠しにくい体質になっているサイン“かもしれないため、注意が必要です。
そこで今回は東洋医学の視点で考える”雨が降る前の頭痛の主な原因と対策方法”についてご紹介したいと思います。

 

東洋医学で考える雨が降る前に頭痛がでる主な原因

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東洋医学で人は自然界の一部であり、“季節や天候など様々な環境の変化と調和がとれていることで生命を維持している”という考えがあります。

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主に季節の変化である“風・寒・湿・燥・火”の影響を受け、調和をとっています。ですが何らかの原因でこの6つのいずれかが身体の適応力を超えるほど激しく変化を起こすと調和できなくなり、様々な症状がでると考えられています。
雨が降る前に頭痛がでるのは主に“湿”が関係しており、身体の水分の巡りが悪くなる“水滞(水毒)”が原因だと東洋医学では考えられています。

水滞になると身体が冷え、全身の血流が悪くなります。すると子宮内の血流も悪くなり十分な酸素や栄養が行き届かなくなるので“子宮内膜が薄くなったり、着床障害や流産”の原因になることがあります。

水滞は雨が降る前の頭痛以外にも“頭重感、めまい、頻尿、膀胱炎、手足の冷えやむくみ、重だるさ”などの症状がみられることがあり、さらに消化器系(胃腸など)に湿が溜まってしまった場合は”胃もたれや食欲不振、下痢、吐き気“などの症状があらわれることがあります。

 

身体の水分が滞ってしまう水滞(水毒)になる主な原因3つ

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身体の水分が滞る主な原因は

  • 水分の摂り過ぎ
  • 腎機能の低下
  • 自律神経の乱れ

の3つです。

一番多いと考えられているのは”水分の摂り過ぎ“です。特に夏は”脱水症状を予防“するためや”美容に良いと聞いた“からとよく水分を摂れている方も多くおられると思いますが、のどが渇いていないのに必要以上に水分を摂ると排出が追い付かなくなり、水滞の原因になってしまいます。
水分は”1日約1~1.5ℓ“を目安とし、夏場も”炎天下“などにいない限りは過剰に摂り過ぎないように心がけましょう。

また水分の摂り過ぎだけでなく、”腎機能の低下や自律神経の乱れ“でも水滞の原因になることがあります。
腎には”水の流れを調節する”働きがあり、体内の水分代謝などを主ります。そのため腎の機能が失調していると“不要になった水分を尿として対外に排出できなくなる”ため、水滞の原因になることがあります。腎機能はもちろん、私たちの内臓は”自律神経“よって働いているため自律神経の乱れも原因になることがあります。

 

身体の水分が滞ってしまう水滞(水毒)に対する養生法3つ

 

先ほどご紹介したように水滞はさまざまな症状を引き起こすことがあるため、水分が滞らないように巡りをよくすることが大切です。

水滞傾向にある方にしていただきたい養生法は

  • 適度な運動
  • 質の良い睡眠
  • 食生活の見直し

の3つです。

 

適度な運動で発汗を促し、冷えや血流を改善する

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水滞傾向にある方は適度に運動をすることがとても大切です。筋肉は身体の血液や水分を循環させる”ポンプ“のような役割があるため、筋肉量が少ないと(特に下半身)血液や水分の循環が滞り、水滞の原因になります。
また夏場は外に出て適度に発汗させることも大切です。発汗は“余分な水分や熱などを発散”させるため、暑いからといって冷房の効いた部屋にい続けると体内に余分な水分や熱がこもり、水滞だけでなく“熱中症”などの原因になることがあります。
そのため、運動が苦手な方や忙しく時間がない方も”日頃から階段を使ったり、1つ前の駅で下車して歩く“など工夫をし、外に出て身体を動かすことを意識しましょう。

 

質の良い睡眠をとって腎機能を高める

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東洋医学で夜は“腎機能を補う時間”とも考えられており、夜更かしや不規則な生活を続けると腎機能の低下につながることがあります。腎機能が低下すると水滞の原因になります。
そのため夜はできるだけ早く就寝し(22時頃を目標に)、質のよい睡眠を心がけるようにしましょう
寝る直前までのスマホやテレビなどの電子機器は睡眠の質を下げてしまうため、就寝30分前には控えるようにしましょう。

睡眠の質について詳しく解説した記事がございますのでぜひあわせてご覧ください。

【妊活】子宮や卵巣の老化が進み、卵子の質を下げてしまう”3つ”の習慣

 

暴飲暴食は控え、甘いものや冷たいものには要注意

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暴飲暴食や冷たいものは“胃腸の機能を低下”させ、脾や胃に水分が滞りやすくなってしまいます。身体を動かした際に“胃がチャポチャポと音がする”場合は胃腸に水分が溜まっている可能性があるため注意が必要です。胃腸の機能が低下すると“自律神経が乱れる”原因になり、ほかの臓器の機能も低下する恐れがあるため、特に湿気の多い”梅雨”の時期などは暴飲暴食や冷たいものはできるだけ控えましょう。

また甘いものは“腎”を直接攻撃し、機能を低下させることがあります。甘いものの摂り過ぎは水滞だけでなく、腎は“生殖機能”と関係が深いため生殖機能も低下させる原因になることがあります。妊娠に大きな影響を与えるため、できるだけ控えましょう。

 

雨が降る前の頭痛は要注意!妊娠しにくい原因になっているかも!?のまとめ

 

今回は東洋医学の視点で考える雨が降る前の頭痛の原因と対策についてご紹介しましたが、水滞傾向があるからといって妊娠に至れないわけではありません。ですが妊娠に至るために大切なのは“心身共に健康”であることです。ご紹介した養生などを心がけ、体質を改善していただくことで妊娠・出産は十分に可能です。お心当たりのある方は今一度見直してみてください。

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