2013年1月30日
Vol.25 肌は内臓の鏡
さて、今回は美肌についてのお話です。
女性なら少しでも綺麗な肌でいたいものですよね。
エステやよい化粧品を使うのも1つの手段ですが、ここでは内からの美肌づくりについてお話していきたいと思います。
寝不足が続いたときや暴飲暴食をしたときに肌色が冴えなかったことや、メイクのりが悪かった経験をしたことがありませんか?
東洋医学では「皮膚は内臓の鏡」といわれており、外気の気象条件(乾燥、湿気など)・体内の臓器や精神的な影響、内面的な心の動きなどに左右されながら息づいていると考えられています。
この考え方からしても、肌の調子を整えるためには、下地であるからだづくりから始めなければいけません。
そのからだづくりとは質の良い睡眠や質素な和食の食生活などの生活習慣の改善が第1になります。
今回はその中でも「睡眠」についてお話したいと思います。
肌細胞の生まれ変わりは睡眠時に行われており、その生まれ変わりには最低でも6時間の睡眠が必要だといわれています。
睡眠にはまず脳が休む深い眠りのノンレム睡眠が現れ、1~2時間ほどで体が休む浅い眠りのレム睡眠に移ります。
レム睡眠は20~30分続き、この約90(~150)分のノンレム睡眠+レム睡眠を1セットに繰り返しているといわれています。
その中でも最初の2セットにあたる始めの3時間は特に深く眠る時間帯で、美肌を導くためにはこの時間をいかに質の良い睡眠にするかがポイントになります。
寝る前に脳を刺激するテレビやパソコンを避け、入浴などで心身をリラックスさせて寝付きを良くしたり、できるだけ同じ時間に布団に入り体内時計を安定させたりすることで、質の良い睡眠に近づけることができると思います。
そして特に始めの3時間を暗く静かな時間にあてることが大事になり、そのためには早い就寝が望まれます。
東洋医学的にも陰陽に分けた時女性は陰に属しているため、陰の性質が強い夜中を休息にあてるべきだといわれています。
その中でも特に陰の質が強い22時~25時を睡眠にあてることが理想です。
女性もバリバリ働く今の時代。
多忙な中22時からの就寝は安易なことではありませんが、できるだけ早く布団に入ることで、
少しでも良い肌細胞の生まれ変わりに結びつけられると思います。
肌が内臓の鏡といわれているということは、逆に美しい肌は体内が充実しているサインだということです。
睡眠などの生活習慣を少しでも見つめ直すことで、肌だけでなく身体も良い状態に近づけられるでしょう。
そしてこの良い生活習慣は妊娠しやすいからだづくりにもつながります。
少しでも良い生活習慣を心掛けて身体を内側から充実させ、よい肌・からだづくりを身につけていきたいものですね。