2013年1月30日
Vol.23 梅雨の体調管理
湿度が高いと身体が重いですね。
こういった気候の時に東洋医学でいう「脾」が弱いタイプの人は、気をつけなければなりません。私たち経絡治療家が言う「脾虚証」というタイプの方です。
東洋医学には「脾は燥を喜(この)み湿を悪(にく)む」という言葉があります。
「脾」は体内にある余分な水分(内湿)や雨天時や梅雨時期の湿気(外湿)を嫌います。
また「内湿は外湿をよぶ」とも言われ、内湿のある人は外湿のある時、特に体調が悪くなると言われています。
ですから、天候が悪化すると頭痛がある、梅雨がくると胃腸が悪くなるという人は、内湿がある為、外湿に刺激され、より体調を崩していることになります。
鍼灸での治療は「脾」を充分に補ってあげることがポイントになります。
そして普段の養生も大切で、特に口養生が大事になってきます。
食事を腹8分目にする。
よく噛んで食べる。
甘いものを控える。
過度の水分摂取を控える。
適度な運動をする。
半身浴 などで適度な汗をかく。
鍼灸治療と併用して、以上のような養生を心がけることで「脾」が弱いタイプの方は梅雨時期のみならず一年中健康を維持できると思います。