2022年7月1日
妊娠しにくくなる!?夏にやってしまいがちな生活習慣3選
妊娠に至るために大切なのは”心身ともに健康“であることです。そのためには食生活や睡眠だけでなく日頃の”生活習慣“もとても重要です。これからの季節特に気をつけていただきたいのは”夏冷え“です。年々猛暑日が続くため、やってしまいがちな生活習慣が妊娠しにくい原因になっているかもしれません。実際、当院にいらしている患者さんにも間違った夏の養生をされている方は多くいらっしゃいます。暑いから良かれと思っておこなっている養生が逆に身体を冷やしてしまっている可能性があります。
そこで今回は”夏にやってしまいがちな間違った生活習慣3選”をご紹介していきたいと思います。
夏にやってしまいがちな間違った生活習慣3選
多くの方が夏にやってしまいがちな生活習慣は
・水分の摂り過ぎ
・足首を出す
・お風呂はシャワーだけで済ます
の3つです。
それぞれ詳しく解説していきます。
水分の摂り過ぎによって余分な水分や老廃物が溜まり、冷えの原因になる
東洋医学で身体は”気血水3つの構成要素で健康が維持されている”と考えられています。これら気血水のバランスが何らかの原因で崩れると様々な不調があらわれます。
夏は熱中症などの対策に意識的に水分をよく摂っている方は多くいらっしゃると思いますが、水分を摂り過ぎてしまうと“水滞(すいたい)体質”になり、妊娠しにくくなる可能性があります。
水滞とは“身体の水の巡りが悪くなり、余分な水分や老廃物が身体に溜まっている”状態をいいます。
水滞の主な症状は
・浮腫む(特に下半身)
・身体が重だるい、頭重感
・めまい
・汗をかきやすい
などの症状がみられることがあります。
水滞になると身体が冷えるため、子宮内の血流が悪くなってしまいます。すると“卵子に十分な栄養が行き届かなくなり、受精率や着床率の低下”につながることがあります。熱中症対策などのため、夏場は多く水分を摂りがちですが、摂り過ぎると身体を冷やす原因になります。屋外などで活動する際は水分補給が必要かもしれませんが、日頃は“のどが乾いたら少し水分を摂る”感覚で十“1日1ℓ前後”を目安にしましょう。
足首を出すと子宮が冷える原因になる
夏になると“素足にサンダルや、ショート丈のボトムにくるぶしソックス”など足首が出るような服装をされている方が多くみられます。足首には子宮の働きに関係するツボが多数存在しており、足首を出す服装を続けていると“血流が悪くなり、子宮内が冷える”原因になることがあります。
なかでも“三陰交(さんいんこう)”と呼ばれるツボは”肝、脾、腎“の機能に関係しているため、子宮内の冷えでなく”自律神経や消化器系”にも影響を及ぼす可能性があります。そのため夏場でもできるだけ足首周りを冷やさない服装を心がけましょう。
※三陰交は内くるぶしの一番高いところから指4本分上で骨の際にあります。このあたりはできるだけ冷やさないように気をつけましょう。
子宮内の冷え改善などに効果的なツボを体質別にご紹介している記事もございますので、ぜひあわせてご覧ください。
夏でもお風呂はシャワーだけでなく、湯船に浸かる
夏場だけでなく、年中お風呂はシャワーだけで済まされている方もいらっしゃいますができるだけ湯船に浸かるようにしましょう。夏場でも”冷房や冷たい食べ物や飲み物”で身体は冷えてしまいがちです。シャワーだけでは身体を芯から温めることは難しいため、湯船に勝浸かって冷えた身体を温めましょう。湯船で温まることで”血流改善効果が期待できるだけでなく、リラックス効果よりストレスの解消”にもなります。
ですが注意していただきたいのは”長風呂しすぎない”ことです。東洋医学では”発汗しすぎると体内の水分が消耗し、血流が悪くなってしまう”と考えられています。そのため個人差はいますが、湯船に浸かる際は”じんわり汗をかく”程度にしましょう。
妊娠しにくくなる!?夏にやってしまいがちな生活習慣3選のまとめ
今回は妊娠しにくくなっている原因もしれない夏にやってしまいがちな生活習慣をご紹介しましたが、全てに共通しているのは”冷え”です。夏場でも冷房や汗などで身体が冷え、子宮内の血流が悪くなってしまうと妊娠いにくくなる原因につながります。そのため夏でも”冷たい食べ物や飲み物を過剰に摂取する”ことは控え、身体を冷やしすぎないように心がけましょう。
ですが、これらの生活習慣を改善すれば必ず妊娠に至るわけではありません。最初にお話ししたように妊娠に至るために大切なのは”心身ともに健康”であることですので生活習慣だけでなく、”食生活”なども見直してみてください。