【妊活】月経血の色が薄いと着床率が下がり、不妊の原因になるかも!? - 大阪の不妊漢方鍼灸院三ツ川レディース

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漢方・鍼灸師が教える。不妊体質改善ブログ

2022年6月2日

【妊活】月経血の色が薄いと着床率が下がり、不妊の原因になるかも!?

妊活において自分の月経血の状態を把握しておくことはとても大切なことです。月経血の状態は個人差があり、“月経周期やホルモンバランス”などでも異なりますが、場合によっては自分の“体質傾向”を知ることができます。東洋医学で血は“飲食物から得られた栄養を全身に行き渡らせる”働きがあると考えられているため、女性の場合は“月経血に身体の状態が反映”されることがあります。月経血と不妊の関係性について詳しく解説した記事がございますので、ぜひあわせてご覧ください。

【妊活】着床率が下がる!?月経血量が少ない主な原因と対処法の記事のリンク貼る

月経血の色が薄い方は“着床率が下がる”原因になるかもしれませんので早めの対策が必要です。そこで今回は月経血の色が薄い主な原因と対処法についてお話していきたいと思います。

 

 

東洋医学で考える月経血の色が薄くなる主な原因

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東洋医学では人間の身体は“気血水”の3本柱によって健康を維持していると考えられており、いずれかが減ったり増えたりすると身体に不調があらわれます。月経血が薄くなる主な原因は気血水の“血”が不足する“血虚”傾向の方が多いと考えられています。

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  • めまい、たちくらみがする
  • 眼精疲労、ドライアイ
  • 手足が冷える
  • 髪に潤いがなく、抜けやすい
  • 爪が割れやすい
  • 不眠、不安感がある

などの症状がみられるのが血虚タイプの特徴です。

血の量が少ないと子宮内に血が運べなくなるため、“月経血の減少や色が薄い”などといった症状があらわれます。また体内の血が少ないと子宮内膜が十分につくられなくなるため、”着床障害や流産“などの原因になることもあると考えられています。

 

 

血虚タイプで月経血の色が薄くなる傾向がある方におすすめの養生法

体内の血が少ない血虚タイプの方は

 

ことがとても大切です。

血を補う食材を日頃から積極的に摂取する

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血を補う食材を積極的に摂るというのは”鉄分を摂る“ということで、”豚肉などの赤身肉やかつお、まぐろ、ほうれん草、小松菜、なつめ“などに多く含まれています。特に“なつめ”はプルーンの約1.5倍の鉄分が含まれており、とてもおすすめの果実です。なつめについて詳しくご紹介している記事や動画もございますので、ぜひご参考ください。

妊活中におすすめの果実「なつめ」

 妊活中に食べたいおやつとしてはコレが最強 – YouTube

女性の場合特に月経中は血の消耗が激しいため、日頃から積極的に鉄分を摂取しましょう。

食生活を見直し、胃腸の働きを整える

またはじめに少しご紹介したように血は飲食物から得られた栄養を全身に行き渡らせる働きがあり、五臓の“脾”で血がつくられていると考えられています。脾ととても密接の関係にある“胃腸”の働きを整えることで体内の血を増やすのも血虚を改善するために大切なことです。“偏った食事や油物や甘いもの食べ過ぎ”は胃腸の働きを失調させ、血不足や血流が悪くなる原因になるため、バランスの取れた消化に良い食事を心がけましょう。

血虚タイプで月経血の色が薄くなる傾向がある方に効果的な漢方薬

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血虚タイプの方は主に足りない血を補う効果がある“補血剤”を使用します。補血剤には主に“地黄(じおう)、当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、阿膠(あきょう)”などの生薬が豊富に含まれています。

代表的なものとして

 

  • 当帰芍薬散、婦人宝
  • 加味逍遙散
  • 芎帰調血飲第一加減

 

などの補血剤を使用することが多いです。補血剤の多くは血を補うだけでなく、血の巡りも良くする生薬もあわせて配合されています。

※今回ご紹介したのはあくまで血虚傾向のある方に効果的な漢方薬であり、本来漢方薬は体質に合ったものを服用する必要があります。万が一体質に合っていない漢方薬を服用し続けると症状が悪化する恐れがあるため、自己判断は避け、服用の際は東洋医学の専門家にご相談ください。

月経血の色が薄いと着床率が下がり、不妊の原因になるかも!?のまとめ

今回は月経血の色が薄くなる主な原因などをお話ししましたが、月経血の色が薄いから妊娠・出産ができないわけではありません。妊娠に至るために大切なのは”心身ともに健康“だということですので、ご紹介した養生や漢方薬を取り入れていただくことで妊娠・出産は十分に可能です。ですが体質やホルモンバランスが原因ではなく、まれに“婦人科疾患”などが隠れている恐れもあるので、心当たりのある方は一度産婦人科に相談してみましょう。

当院では鍼灸施術だけでなく、体質に合った漢方薬の処方もおこなっておりますので是非一度当院にご相談ください。
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