2022年5月6日
【妊活】意外と知らない妊活中にサプリメントを服用する際に気をつけること”3つ”
妊活中は”ビタミン類や葉酸、亜鉛、鉄分“など様々な栄養素が必要とされています。サプリメントは気軽に栄養素を摂取することができるため、服用されている方が多いと思います。実際、当院に来院されている患者さんのほとんどが何かしらのサプリメントを一度試してみたり、服用されています。ですが、サプリメントは正しく服用しなければ“健康被害が出る原因”になることがあります。特に“複数の栄養素が含まれているサプリメント(マルチビタミンなど)”を何種類か併用されている場合は注意が必要です。
そこで今回はサプリメントを服用する際に注意すべきことをご紹介していきたいと思います。
妊活中にサプリメントを服用する際に気をつけること”3つ”
栄養素を過剰に摂取しすぎると健康被害が出ることがある
サプリメントは過剰摂取すると健康被害が出てしまう栄養素が含まれていることがあります。例えば妊活中に摂取している方が多い“亜鉛”を過剰に摂り過ぎてしまった場合、”吐き気や嘔吐、食欲不振、胃痙攣、下痢“などの症状がみられ、長期にわたると”銅の減少、免疫の低下、HDL(善玉)コレステロールの低下“などの問題がみられることもあります。
またビタミン類のサプリメントを摂取した際に尿が黄色くなる経験したことがある方がほとんどだと思いますが、それは”肝蔵や腎臓に負担をかけている“証拠です。あれもこれもとたくさんの種類のサプリメントを摂っていると身体にとって毒になってしまうこともあります。そのためサプリメントは飲み合わせや一日の摂取量には十分に注意しましょう。
添加物が多く含まれているサプリメントの服用は控える
市販で売られているサプリメントのほとんどは着色料、甘味料、香料、保存料などの“添加物”が多く含まれています。これらの添加物は人工的に造られているものであり、摂取しすぎると人の“腸内環境”に影響を及ぼす可能性があります。腸内環境が悪いと“子宮内のフローラルも悪化”してしまい、“卵巣機能が低下”する恐れがあります。
また幸せホルモンといわれているセロトニンの“約90%”は腸内でつくられており、セロトニンは“抗酸化作用をもつメラトニン(睡眠ホルモン)の材料”でもあります。腸内環境が悪化し、メラトニンの分泌が抑制されると睡眠の質が落ちると同時に抗酸化作用低下し、身体の老化が進んでしまいます。身体の老化が進むと卵巣機能が低下するため、FSHの数値が上がる原因にもなります。そのためサプリメントを服用する際はできるだけ”無添加“のものを選ぶようにしましょう。
サプリメントはあくまでも補助的なものとして考える
サプリメントは栄養素を錠形やカプセル、顆粒などに濃縮された“健康食品”のため、解熱鎮痛剤を飲めば熱が下がるなどといった“医薬品”とは異なります。簡単にいうと“サプリメントを服用すれば必ず気になる症状などが改善されたりするわけではない”ということです。サプリメントは日常生活で不足しがちな栄養素を補う、あくまでも”補助的なもの“だということを忘れてはいけません。基本的な栄養素は”バランスの良い食事から摂る“ことが大前提で、栄養補給をサプリメントに頼り過ぎてはいけません。まずは自分の食生活を一度見直してみましょう。“バランスのよい食事を意識したうえで、足りない部分はサプリメントなどで補う”などをしてうまく活用しましょう。
意外と知らない妊活中にサプリメントを服用する際に気をつけること”3つ”のまとめ
今回は妊活中にサプリメントを服用する際に気をつけることを3つご紹介しましたが、決してサプリメントを否定しているわけではありません。先ほどご紹介したように栄養素の補給にサプリメントを頼り過ぎては過剰摂取になる恐れがあるため控える必要があります。“自分に必要な栄養素は何か”服用する目的をはっきりさせることがサプリメントをうまく活用するためには大切です。
ですが、どれだけサプリメントで様々な栄養素を入り入れていても、甘いものや油物など偏った食生活を送っていて妊娠しやすい体質に改善するためには時間がかかってしまいます。栄養素は“食事などで自然なものから取り入れる”ことが一番ですのでまずは自分の食生活を見直してみてください。
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