2013年1月30日
Vol.1 ストレスについて
よくお医者さんにあなたの症状はストレスからくるものです。と言われたことがある方っていらっしゃると思いますが、ストレスってなんでしょうか?
実は私たち動物は生きていくうえで、ストレスというものが必要なんです。
例えば、アフリカに生息するシマウマが水を飲んでいるとき、ライオンがそれを狙い近づいているとします。
この時、シマウマはライオンが近づいていることを察知し危険に晒されていると認識しストレスを感じます。
そうするとシマウマの心拍数は上昇し骨格筋にいく血管が拡張して大量の血液が筋肉に流れ、すぐに走って逃げれるように準備します。 このような機能が無くのんびりしていれば、いとも簡単にライオンの餌食になり、シマウマという種の存続にかかわる事態になってしまいます。
そういう訳で、私たち人間も生きていくうえで、ストレスが必要なんですね。
自律神経というのは字のとうり私たちが使おうとして使っているのでは無く、自律的に勝手に機能している神経です。
交感神経と副交感神経の2つがあり、それぞれストレスを感じた時とリラックスした時に働きます。
この2つの神経はお互いシーソーのように働き、交感神経が優位になれば副交感神経が下がり、副交感神経が優位になれば交感神経が下がります。
だから緊張しながらリラックスする人っていう方はいませんよね。
(竹中直人さんの芸の中に笑ながら怒る人というのがありますが、芸なので・・)
このように、緊張したりリラックスしたりバランスを上手く取ることが大事なんですね。
ところが、ストレスがかかり過ぎたり長期にわたると身体に多様な不定愁訴(検査をしてもどこも異常がないのに表れる症状)として表れてきます。
これは本当に辛い症状なのですが、検査等で目に見えないので第三者に理解してもらいにくいものでした。
以前にNHKのサイエンスZEROという番組で、このストレスというものが数値として目に見えるようになってきたというのを見ました。
どういう事かというと、人間がストレスを感じた時に、ある変化が見られる事に着眼したということでした。
実は人間がストレスを感じると唾液の中のアミラーゼという酵素が上昇することが解ったのです。
そこで簡単にアミラーゼを検出する装置を作り、実際にストレスの度合いを測定するという試みが始まっています。
大阪の狭山市にある近畿大学医学部付属病院では診療内科でこの検査法を取り入れているとのことでした。
正常では10~25位の数値が、その番組内で真鍋かおりさんにストレスを与えてみたところ40代になっていました。
その診療内科に通院されている患者さんは当初140代の数値を出していました。
ところが、ある試みによって約1年位でその数値が30代になりました。
その方法は私も以前から行なっていたのですが、実は腹式呼吸なんです。
複式呼吸の方法はこちら