【妊活】卵巣機能を高めFSH(卵胞刺激ホルモン)の数値を下げる食べ物を紹介! - 大阪の不妊漢方鍼灸院三ツ川レディース

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漢方・鍼灸師が教える。不妊体質改善ブログ

2022年3月31日

【妊活】卵巣機能を高めFSH(卵胞刺激ホルモン)の数値を下げる食べ物を紹介!

最近、FSH(卵胞刺激ホルモン)の数値が高く“卵胞が十分に発育せず採卵が出来なかったり、採卵ができても受精しなかった“などの悩みを抱える方が多くいらっしゃいます。当院に通われている患者さんにも“どうすればFSHの数値を下げることができるのか?”というご相談を多く受けます。

高いFSHの数値を下げる方法については、以下の記事で紹介しています。

不妊治療 – 高いFSH(卵胞刺激ホルモン)を下げて卵子の質を上げる方法

今回はその中でも“東洋医学で考えるFSHの数値が上がる原因”と養生法として普段の生活に取り入れやすい“卵巣機能を高めFSHを下げる食べ物”を体質別にお話しします。

 

卵胞の発育や卵子の質と関係が深い「FSH(卵胞刺激ホルモン)」とは?

 

FSHとは“卵胞刺激ホルモン”ともいわれており、“LH(黄体化ホルモン)”とともに脳の下垂体から分泌される“ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)”の一つで月経後から排卵にかけて多く分泌されるホルモンです。

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女性ホルモンには”エストロゲンとプロゲステロン“の2種類あり、FSHは脳の下垂体から卵巣に”エストロゲン“を分泌するよう指令を出し、”卵胞の発育や成長“を促しています。
一方、LHは発育した卵胞からの排卵を促し、“プロゲステロン”の産生を助けます。
この2つのゴナドトロピンが正常に分泌されることで女性の体内で卵胞の発育と排卵が起こり、妊娠するための基礎がつくられます。そのため、FSH が正常に分泌されないと”卵胞の発育や卵子の質“に影響を及ぼすため妊娠しにくくなると考えられています。

 

東洋医学で考えるFSH(卵胞刺激ホルモン)の数値が上がる原因

 

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東洋医学でFSHの数値が上がる原因はいくつか考えられていますが、主に”ストレスや卵巣の機能低下“によるものだと考えられています。ストレスの場合は五臓の“肝”の働きが失調し”脳の誤作動によってFSHの数値が高くなっている“と考えられています。

肝は”自律神経やホルモンの分泌“と関係が深く、過度なストレスや緊張が続くと機能が失調し自律神経を支配している脳に及ぼしてしまいます。脳に影響を及ぼすと”女性ホルモンが分泌されているにも関わらず、FSHが通常より多く分泌されてしまう“ことがあり、数値が高くなることがあります。

また西洋医学でも原因の一つとして考えられているのは”卵巣機能の低下“によるものです。先ほどもお話ししたようにFSHは“下垂体から卵巣に女性ホルモンの分泌を促すように指示を出すホルモン”です。
卵巣の機能が低下していると“排卵や月経に必要な女性ホルモンが十分に分泌されなくなってしまうため、FSHをたくさん出すことで女性ホルモンの分泌を促している”のです。そのため卵巣機能が低下している方の多くがFSHの数値が高くなっていると考えられています。

 

体質別!卵巣機能を高めFSH(卵胞刺激ホルモン)の数値を下げる食べ物

 

FSHの数値が高く、妊娠しにくい方の多くはお話しした原因から

  • 肝鬱気滞
  • 腎虚

の2つの体質傾向があることが多いと東洋医学では考えることができ、その体質を改善することでFSHの数値は下げることが十分に可能です。

 

ストレスなどにより自律神経が乱れる「肝鬱気滞」タイプ

 

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肝鬱気滞とは”過度なストレスや緊張“によって気の巡りが悪くなり”肝“の働きが失調してしいる状態をいいます。
肝には”全身の気や血を巡らせる“働きがあり、ストレスなどがかかると気の巡りが停滞してしまいます。すると肝の働きが失調し“自律神経やホルモンバランス”が乱れてしまうと“脳の誤作動を引き起こしFSHの数値が上がる”原因になります。

【肝鬱気滞の主な症状】

  • 不安感や抑うつ感、イライラ、怒りっぽい
  • のどの違和感(梅核気)
  • 肩こりや頭痛
  • 月経不順、月経前に乳房が張り痛む

 

などの症状がある場合は肝鬱気滞によってFSHの数値が高くなっている可能性があります。

 

肝鬱気滞タイプの方におすすめのFSHを下げる食べ物・飲み物

 

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肝鬱気滞傾向にある方は香りが良く、滞った気を巡らせリラックスさせるような”香味野菜や柑橘類“などの食べ物や”ハーブティー “などがおすすめです。

  • 香味野菜:しそ、春菊、パセリ、セロリ、みょうが、生姜 など
  • 柑橘類:みかん、グレープフルーツ、柚子、きんかん など
  • ハーブティー:カモミール、ローズ、ジャスミン など

 

※カモミールは子宮収縮作用があるため妊娠中は控えましょう。

 

加齢や甘いものの食べ過ぎなどにより卵巣の機能が低下している「腎虚」タイプ

 

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腎虚とは“加齢や甘いものの食べ過ぎ”などにより“腎”の働きが失調している状態をいいます。
腎は”生殖機能“に関係が深く、身体の”発育・成長“なども腎の働きが関与しているため、腎の働きが失調すると子宮や卵巣の機能が低下することがあります。

腎の機能は“年齢とともに低下”していき、“甘いものと腎の働きは関係が深いため食べ過ぎると腎の働きを直接攻撃”し失調させてしまいます。生殖機能が低下し、排卵や月経時に卵巣から女性ホルモンが十分に分泌されなくなると分泌を促そうと下垂体がFSHをたくさん出すため数値が上がる原因になります。

【腎虚の主な症状】

 

  • 頻尿、夜間尿
  • 思考力の低下、物忘れが多い
  • 耳鳴り、難聴、めまい
  • 下半身が冷える
  • 白髪、脱毛

 

などの症状がある場合は腎虚によりFSHの数値が上がっている可能性があります。

 

腎虚タイプの方におすすめのFSHを下げる食べ物・飲み物

 

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腎虚の場合は腎を補う”木の実や黒いもの、粘り気のあるもの“などの食べ物がおすすめです。

 

  • 木の実:松の実、桑の実、クコの実、くるみ など
  • 黒いもの:黒豆(茶)、黒米、黒ごま、黒きくらげ など
  • 粘り気のあるもの:山芋、オクラ、納豆、なめこ など

 

また冷えを感じる方は 鹹味(塩辛い)の”お味噌や醤油“や温性の”生姜やシナモン、ニラ“なども積極的に摂取していただくことがおすすめです。

※鹹味(塩分)は熱を逃がさない働きがあるため。摂取しすぎると“身体の水分を奪い過ぎてしまい逆に身体が熱化する”恐れもあるため摂り過ぎには注意しましょう。またFSHの数値が上がる原因は必ず肝鬱気滞か腎虚のどちらかに当てはまるわけではありません。体質は人それぞれ異なりますので自身の体質をより正確に知りたい方はまず東洋医学の専門家にご相談ください。

 

卵巣機能を高めFSH(卵胞刺激ホルモン)の数値を下げる食べ物のまとめ

 

FSHの数値が高い方に多い体質別におすすめの食べ物や飲み物をご紹介しましたが、これらだけ積極的に摂取すればいいというわけではありません。

例えば栄養豊富だからといって野菜ばかり摂取していては“甘いものなどの糖質を摂って足りないカロリーを補おう”とします。先ほどお話ししように“甘いものの食べ過ぎは腎を攻撃し生殖機能を低下させる”大きな原因になります。ある程度”肉類”も摂取しエネルギーを蓄えることは必要なので、栄養はバランスよく適度に摂ることがとても大切です。FSHの数値は体質改善をしていただくことで妊娠や出産に至ることは十分に可能です。

妊娠に至るためには“心身共に健康”であることですので食事はもちろんですが睡眠、運動などの“生活習慣”もとても重要です。お心当たりのある方はまず“食生活”から見直してみてください。

 

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