2007年12月19日
不妊の原因にもなるクラミジアについて
性感染症の1つクラミジア感染症が、思春期の若者に増えているそうです。
クラミジア感染症は特に女性に多く、放置すると、子宮頚管から
子宮内膜、卵管、腹腔や肝臓周辺にまで広がり、子宮や卵管など
に癒着が起きると、不妊や子宮外妊娠の原因となることがあります。
増加している原因には次のようなものがあげられています。
①性交経験の低年齢化
ここ10年間で16歳前後の性交経験率は上昇しているそうです。
②性感染症についての知識不足
病原自体の知識はもちろん、不妊などの原因となる可能性、母子感染の
リスクなど、性感染症の危険性が知られていないようです。
③自覚症状がほとんどない
クラミジア感染症は自覚症状に乏しいため、自分が感染していることに
気づかないまま、パートナーにもうつしてしまうことが多くあります。
④コンドームの不使用
コンドームを避妊具としてしかとらえていない人が多く、射精時だけ
使用するという、避妊のためにも間違った使い方をする人も少なく
ありません。また、快楽性を重視するあまりに、男性が使用したがら
ない場合も多くあるようです。
主な症状として
男女共通の症状
・排尿時に痛む
・排尿の回数が増えた
・血の混ざった尿が出る
・尿道や膣から黄色い膿のような分泌物がでる。
女性の症状
・下腹部痛
・不正出血
以上のようなものがありますが、自覚症状があるのは、
男性で約5割、女性で約2割です。
多くは無症状で放置してしまいがちになっています。
このように感染しても自覚症状に乏しいため、1回でも
特にコンドームを使わなかったり、誤った使い方をしたこと
がある人は、医療機関を受診して感染の有無を調べたほうが
よいでしょう。また、自分だけでなくパートナーも同時期に
検査を受けることが大事です。