2008年1月9日
ノロウイルス
今年になってから、私のまわりで激しい下痢や
嘔吐などの症状がでたというのを、よく耳にします。
2006~07年の冬にも流行したノロウイルス感染症でしょうか。
ノロウイルスは感染者の便と嘔吐物に多く含まれていて、
人から人へと感染する場合と食品を介して感染する場合があります。
また一般的な食中毒とは逆に夏より冬に多く発生します。
[感染経路]
①接触感染
感染者の嘔吐物や便を処理するときに、ウイルスを含んだ汚物が
色んなところに付着します。それに触れ手を介して口へと入ります。
②飛沫感染
嘔吐物や便から、ウイルスを含む飛沫が飛び散り、その飛沫が
近くにいる人や処理する人の手に付着したり口に入ったりします。
③空気感染
乾燥した嘔吐物や便からノロウイルスを含むほこりが舞い上がり
人の口に入ります。
④手から食品へ
ウイルスが付着した手で調理や配膳を行い、食品に感染しそれを口
にして感染します。
⑤海水から二枚貝へ
生、あるいは、加熱が不十分な二枚貝を食べて感染することがあります。
[症状]
下痢、腹痛、吐き気、嘔吐。
激しい嘔吐が突然起こります。下痢は水のような便がでます。
抵抗力の弱い子どもやお年寄りは症状が長引きやすく、脱水も
起こしやすいので注意が必要です。
またお年寄りの場合、嘔吐物が気管に入り、誤嚥性肺炎を起こしたり
のどに詰まって窒息することもあります。
[予防]
基本の手洗いが大事です。
「帰宅したとき」「食事の前」「調理や配膳の前」「排便後」
「感染した人の世話をした後」「便や嘔吐物の処理をした後」
などに手をよく洗います。
[手洗い]
石けんをよく泡立て、指の間や爪の間そして手首なども丁寧に
洗います。
日頃から体調管理に努め、健康な身体づくりをしていれば、
感染しても、ウイルスも逃げ出すことでしょう。
また定期的に鍼灸治療を受け身体のバランスを整え生命力を
あげておくことも予防につながると私は思っています。
三ツ川