2022年2月17日
【妊活】不妊の原因になる卵子の質を下げる飲み物3選
妊娠に至るためには”卵子の質を上げる“ことがとても重要です。
以前“卵子の質を下げる食べ物”をご紹介しましたが、卵子の質を下げるのは食べ物だけではありません。
普段何気なく口にしている飲み物にも卵子の質を下げてしまうものがあります。
そこで今回は“卵子の質を下げる飲み物を3つ”ご紹介していきたいと思います。
卵子の質を下げる飲み物3選
卵子の質を下げる飲み物はジュースなど砂糖が含まれているものはもちろんですが“身体に良いと思って飲んでいる飲み物が卵子の質を下げてしまう”ことがあります。
特に注意していただきたいのが
- 野菜ジュース
- スポーツドリンク
- コーヒー
の3種類です。
それぞれ詳しく解説していきます。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因になる野菜ジュース
お弁当などを購入した際に野菜不足を補うためについつい野菜ジュースを手に取ってしまう方が多いと思いますが、多くの野菜ジュースは飲みやすくするために”果糖液糖“とよばれる”糖質“が含まれています。
小さい紙パック(200ml)1本あたり13~17gの糖質が含まれておりそれはおよそ“角砂糖3~4個分”にあたるといわれています。
野菜ジュースに含まれている“果糖液糖”は果物や野菜の自然な甘みではなく、“人工的に作られた甘み(人工甘味料)”が多く含まれています。
果糖液糖などの人工甘味料は“果物などの自然な甘みより甘く安価”のため多くの加工食品に使われていますが、これらは“白砂糖よりも血糖値が上昇や肥満の原因になり危険“だといわれています。
そのため野菜ジュースと摂取しすぎると“急激な血糖値の上昇・下降を繰り替えし、血糖値を下げるインスリンの感受性が低下“や”肥満“の原因になります。
“インスリンの感受性が低下(インスリン抵抗性)した状態や肥満”は不妊の原因になる“多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)”を引き起こす恐れがあります。
すると卵胞の発育に影響を及ぼすため、”排卵障害や卵子の質が下がる“原因になるため野菜ジュースは注意が必要です。
卵子の老化につながるスポーツドリンク
夏や風邪を引いたとき、運動時などによく口にすることが多いスポーツドリンクですが実は“野菜ジュースと同様とても糖質が高く卵子を老化させる”恐れがあります。
スポーツドリンクには ペットボトル1本(500ml)あたり“ステックシュガー約11本分”の糖分が含まれているといわれています。
スポーツドリンクは“エネルギー補給”を目的とした飲料水のため”糖が身体に吸収されやすいように調合“されています。
そのため果物の果汁などに比べ”血液中に糖が早く吸収され、血糖値が急激に上昇“します。
血糖値が急上昇すると食事などから摂った糖質がタンパク質と結合し、身体の“糖化”がすすみます。
糖化は”身体の老化“を意味し、卵子はタンパク質でできているため”卵子の老化や卵巣機能の低下“の原因に直結するため妊活中にスポーツドリンクは控える必要があります。
生殖機能の低下につながるコーヒー
朝の習慣や少し一息をつきたいときなどにコーヒーを飲んでいる方が多いと思いますが、コーヒーは”妊活に必要な様々な栄養素の吸収を阻害”してしまいます。
例えば”亜鉛やカルシウム、マグネシウム、鉄分“などのミネラル吸収を阻害してしまいます。
特に”亜鉛“は生殖機能と関係が深く、”排卵や着床に関係するホルモン(エストロゲンやプロゲステロンなど)の合成や作用発現“に亜鉛が必要不可欠といわれています。
亜鉛はミネラルの一種で他のカルシウムやマグネシウムと比べ不足しやすいミネラルのため、コーヒーを飲み過ぎてしまうと亜鉛を積極的に摂取していても不足しやすくなり、生殖機能が低下する恐れがあります。
またコーヒーの飲みすぎは妊活において欠かせない栄養素 “鉄分“の吸収も阻害してしまいます。
鉄分が不足してしまうと着床に必要な“子宮内膜”がつくられなくなったり、子宮や卵巣に十分な血液や栄養が行き届かなくなるため”卵胞の発育“などにも影響を及ぼします。
さらにコーヒーは妊活に必要な栄養素の吸収を阻害するだけでなくコーヒーに含まれている“カフェイン”は“交感神経を興奮させ、脳を覚醒させる作用や身体を冷やす作用”があります。
夕方以降にカフェインを摂取すると“睡眠の質が低下”してしまい、“卵子のアンチエイジングをする働きがあるメラトニンの分泌が抑制“されてしまうためコーヒーに限らずカフェインを含む飲み物は夕方以降は控えましょう。
不妊の原因になる卵子の質を下げる飲み物3選のまとめ
卵子の質を下げる飲み物は今回ご紹介した3つだけではありません。
“糖分を多く含むジュースやカフェインが多いエナジードリンク”なども卵子の質に影響を及ぼすため良くありません。
妊活中の飲み物はできるだけ”お水やノンカフェインのお茶“などにし、コーヒーなどを飲む際は “カフェインレスのものや飲む量と時間”に配慮して飲むようにしましょう。
そのほか糖分やカフェインだけでなく“人工甘味料”などの添加物は身体に良くありません。
妊娠に至るためには”心身ともに健康“だということがとても重要ですので、日頃から飲み物をコンビニやスーパーで購入する際はラベルに記載されている”原材料“を見るように心がけましょう。
また飲み物の改善だけでなく同時に”食事や睡眠、運動“などの見直しも行うことが妊娠への近道です。
飲み物の改善は”卵子の質を上げる一つの方法“としてお考え下さい。
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