妊活で行うべき基礎体温の基礎と正しい測り方 - 大阪の不妊漢方鍼灸院三ツ川レディース

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2021年12月7日

妊活で行うべき基礎体温の基礎と正しい測り方

 

 

妊活中に”基礎体温“を測っている方も多いと思います。

 

ですが“基礎体温とはどういうものなのか、なぜ妊活中は基礎体温を測る必要があるのか”、正しい知識を知らず、なんとなく測っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そこで今回はまず“基礎体温についての基本的な知識と測り方”をご紹介していきたいと思います。

 

 
 

 

 

基礎体温とは?

 

 

基礎体温とは”生命維持をするのに必要最小限のエネルギーしか消費していない安静時の体温“のことをいいます。

 

つまり”寝ている間の体温“を指します。

 

寝ている間に体温は自分で測定できないため、基礎体温は“睡眠をとって目覚めたときに体温を測る”のが一般的です。

 

 

 

なぜ妊活中に基礎体温を測るのか?

 

 

妊活中に大切なのは“妊娠に必要な身体の変化やリズム”を知ることです。

 

女性の場合は月経に向けて排卵後に“プロゲステロン(黄体ホルモン)”とよばれるホルモンが分泌されます。

 

プロゲステロンは“受精卵が着床しやすいように子宮内膜の環境を整え、体温を上げる”働きをします。

 

そのため女性は“排卵前と排卵後で体温が少し異なるため、基礎体温が”低温期と高温期“に分かれます。

 

基礎体温を継続的に測り、”低温期から高温期への移行”を見ることでおおまかな”月経周期や排卵日“などが予測できるため、妊活をはじめたらまず基礎体温を測ります。

 

 

 

月経周期のカギを握る低温期と高温期

 

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先ほどご紹介したように女性は排卵後、体温が上がるため基礎体温に”低温期と高温期“が存在します。

 

健康な女性では基礎体温が低温期と高温期の“2相”に分かれ、それが一定のサイクルで繰り返されていきます。

 

例えば月経周期が28日だった場合、“月経の1日目~排卵までの約2週間””低温期“といいます。

 

この低温期には女性ホルモンの“エストロゲン”が分泌し、受精卵の着床を助ける“子宮内膜を増殖”させます。

 

エストロゲンの分泌がピークになると脳の視床下部、下垂体から”排卵を促すホルモン“が分泌されることで排卵が起きます。

 

排卵が起こると“プロゲステロン(黄体ホルモン)”の分泌が始まるため、体温が低温期より“+0.3~0.5℃”上昇する”高温期“になります。

 

高温期は“12~14日”続き、妊娠している場合は“16日以上”続きます。

 

よって排卵日は“低温期から高温期へ移行する日”になります。

 

もし体温が上がらず、低温期が続く場合は”無排卵“の可能性がありますのでその際は早めに不妊治療専門のクリニックなどに相談しましょう。

 

 

 

正しい基礎体温の計測方法

 

 

基礎体温は”継続的に”測ることが大切です。

 

まずは以下のポイントをおさえながら、“2.3周期は毎日計測”し、自分の月経周期や排卵日を予測しましょう。

 

 

婦人体温計を使用する

 

婦人体温計は通常の体温計に比べ、“細かい体温の変化を調べるために小数点第2位まで計測”できます。

 

専用の体温計を使用し、正しく計測しましょう。

 

おすすめの婦人用体温計は“テルモ女性体温計”です。

 

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正確でしっかり“約20秒”で予測検温が可能

まるごと“水洗いOK”

480日分の計測値を自動記録

“月経開始日からの経過日数や次回の月経日、排卵日などを予測しおしらせ”など必要な情報が一目でわかる画面表示機能

 

などといった特徴があり、毎朝検温を忘れないように“目覚ましアラーム”などの機能もついているため大変便利です。

 

その他の詳細は公式サイトよりご覧ください。(婦人用体温計のご購入も可能です。)

 

→テルモ公式サイトはこちら

 

※基礎体温は舌下で計測するため、できるだけ“水洗いOK”の婦人用体温計を購入しましょう。

 

 

起床時の身体を起こす前に測る

 

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基礎体温は少しの動作でも体温が変化することがあります。

 

体温計は“枕元など手の届く場所”に置いておき、動かなくても済むように準備しておきましょう。

 

“毎日同じ時間が理想的”ですが、仕事の都合上難しい方は起床後すぐに計測し、計測した時間を記録しておくとよいでしょう。

 

 

舌下で計測する

 

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基礎体温は汗や外気の影響を受けにくく、体温が安定している”舌下“で計測します。

 

“舌下のつけ根の左右どちらか”に体温計を当て、ずれないように体温計を手で持ち、舌で押さえて軽く口を閉じます。

 

口を閉じたまま計測します。

 

計測中に口を開けたり、呼吸をしたりすると体温が変わってしまいますので注意しましょう。

 

 

計測後は必ず記録する

 

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体温の変化をチェックするためにも必ず記録が必要です。

 

基礎体温だけでなく、”月経や体調不良、性交日“なども一緒に記録しておくと、どんなことが体温に影響するのかより正確に知ることができます。

 

グラフやアプリなどを使って忘れないように記録し、管理しましょう。

 

 

 

基礎体温の基本と測り方のまとめ

 

 

今回は“基礎体温についての基本的な知識と測り方”についてご紹介しました。

 

上記で”低温期と高温期の移行を見ることでおおまかな月経周期や排卵日などが予測できる”とお話ししていますが、基礎体温を計測すれば“的確な排卵日”を予測できるわけではありません。

 

基礎体温からわかることは”排卵が起きたかどうか“ということで事前に”排卵が起きるかどうか“を予測することは難しいです。

 

排卵日を正確に知るためには”排卵検査薬“などを併用し、多方向から予測することが一番です。

 

基礎体温はあくまで“自分の妊娠に必要な体の変化やリズム”を知るために計測するものとお考え下さい。

 

 

 

 

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