2009年3月15日
成長期のスポーツ障害
昨日、土曜日に「体力づくり運動の実際」と題した研修会に
3月講演会のPRの為に(詳しくは→こちら)
近藤委員長と一緒に出席しました。
この研修会は大東市スポーツ振興課の主催で、
子どもたちにスポーツを指導されている方を対象に行われました。
講師はダイナミックスポーツ医学研究所の池内誠先生でした。
成長期にはスポーツ障害が起きやすいです。
というのは、
成長期の骨には、骨の端の部分に軟骨が残っていて、
使いすぎによる過度の繰り返しの負荷がかかることにより、
その部分に障害を起こすからです。
子どもの骨の発育は個人差もありますが
13歳頃までは骨の端は軟骨です。
14歳頃からこの軟骨の中に骨が出現して
徐々に大きくなり関節面が形成されます。
という訳で、使いすぎの繰り返し動作で関節に障害がでてきます。
スポーツ障害は早期発見が大切です。
プレーが出来なくなってから休ませるのではなく、
出来るだけ早い段階で休ませてあげることが大切です。
子どもは、なかなか自分から痛いだとか休みたいと言いません。
大人の指導者がいつも子ども達の動作を注意深く観察し、
大人の方から声をかけなければならないと思います。
けがの予防みはアイシングやストレッチが有効です。
アイシングの方法
①氷をビニール袋やアイス・バックにいれて用いる。
もしくは、紙コップに水を入れて氷らせたものを用いる。
※アイスノン、コールドスプレーなどは凍傷になるので使用しない。
②それを直接患部において固定するか(アイス・バック)
患部にあててマッサージをする(紙コップを用いたアイスマッサージ)
③感覚が無くなるまでおこなう(1回の目安は15~20分)
アイシングの禁忌および注意事項
①血行障害
②凍傷
③低体温
④寒冷刺激に対する過敏症
⑤睡眠中の冷却
⑥協調を必要とする運動の前
ストレッチングには次の3種類があります。
①スタティックストレッチ
反動や弾みをつけずに、筋肉をゆっくり伸ばしていき
その状態を維持する静的なストレッチ
伸張反射が起きにくく筋肉痛になりにくいので、
最も安全に伸張運動をおこない、柔軟性の改善効果が期待できる。
②バリスティックストレッチ
反動や弾みをつけておこなうストレッチで、
ブラジル体操とも呼ばれている。
よくサッカー選手がアップにしています。
競技種目の動作に合わせたストレッチがおこないやすい。
パフォーマンスの向上に向けて伸張反射を有効に引き出せる。
急激な伸張により筋線維の微細損傷や痛みが起こる可能性がある。
③ダイナミックストレッチ
拮抗筋が最大収縮している時に、
主動筋に最大弛緩が起こる相反神経支配を利用したストレッチ
筋の弾性力を高める積極的な柔軟性トレーニングとして効果が大きい。
インナーマッスルを鍛えるトレーニング法や
筋肉トレは高校生位から始め、
小学生では行わない方がいいと思います。
持久力や柔軟性そしてバランス感覚を養うトーレニングでいいと思います。
それには講師も言ってましたが、色んな動きを取り入れたり、
一方向の動きしかしないスポーツでは、
あえて反対の動きもすることがよいと思います。
例えば野球で右打ち右投げの子どもに
左でのスイングや投球をさせるといった感じです。
ゴルフをされる方も右打ちの人は左のスイングもするとよいでしょう。
子どもには将来があります。
能力のある選手で、小・中学生の時期にスポーツのし過ぎで、
身体を壊してしまったという話しはよく聞きます。
無理をさせず次の機会に力を発揮できるように
休ませてあげることは大人の責任です。
三ツ川
未妊鍼灸施術のお問い合わせは→こちら