2018年12月20日
採卵しても凍結まで育たない方が胚盤胞で凍結できました
神戸市からご来院されている42歳のSさん。
ご結婚された時には40歳を過ぎていらっしゃったので、
不妊専門クリニックへ、
そこでは、AMH0.3で50歳位の卵巣年齢とのことで、
すぐに体外受精スタートされました。
今までFSHが40~80もあり、
採卵しても空砲やキャンセルが続き、
昨年4月からは、自然周期採卵で有名なクリニックに通うも、
採卵はできるようになったが、
凍結するまで育たないということが1年以上続いた状態で、
今年8月に当院に来院されました。
近くの漢方薬局で漢方薬や酵素など、
4種類も処方されているとのことでした。
問診でお聞きすると、
食べ過ぎるとすぐに下痢をしてしまう体質で、
栄養素をうまく取り込めないことが卵胞の育ちを悪くしているようでした。
当初は私も胃腸を整える漢方薬で様子を見ていたのですが、
やはり卵胞の育ちが悪く、採卵も上手くいきません。
そこで、もう一度カルテを見直し、
よくお身体の状態も拝見すると、
下痢の原因が腎陽の不足であることに気づき、
10月より腎陽を補う漢方薬に変更し、
鍼灸での証も腎虚脾虚証に変え、
施術をおこなったところ、
11月にはFSHが13.5、9.8、14.9、9.9と安定して良くなってきました。
そして11月末の採卵で、初めて受精卵を凍結することができました。
ご自身も少し自信を持てたようで、
今後は腎陽をしっかりさせた後は、
血を補ったり巡らす漢方薬も加えていこうと考えています。
栄養を無理に取り込んでも消化不良を起こします。
栄養を消化する脾の働きを活発にする熱源である腎陽がやはり大切になるようです。
来年は妊娠そしてお産という年になるよう、
私も精一杯サポートさせていただきたいと思います。
三ツ川レディース鍼灸院では、
現在「無料不妊鍼灸説明会と体験施術」を随時開催しています。
大変好評をいただいており、
1日3組様限定でご予約いただいています。
下記フォームからご予約ください。