2018年3月28日
FSH値52を改善して妊娠に至った39歳Sさん、心拍が確認できました。
三ツ川レディース鍼灸院の三ツ川です。
FSH高値のSさんが、
無事妊娠7週に入られ、
心拍を確認されました。
少し安心できる週数になり、
私もホッとしました。
Sさんは去年の11月頃、
FSHが高く卵胞が育たないということで、
当院を来院されました。
当院に来院されるまで、
10回以上の採卵と移植を繰り返してこられましたが、
妊娠には至りませんでした。
ここ数回はFSHが高くなり卵胞が育たず、
採卵がキャンセルになることが続き、
現在はカウフマン療法をおこなっているとのことでした。
その間に少しでも卵巣の状態を良くしたいとの思いで、
当院に来院してくださいました。
体外受精を繰り返し、
ホルモン剤を多用していると、
東洋医学でいう、瘀血(おけつ)という状態になります。
「瘀血」とは血の流れが滞った状態で、
女性では特に骨盤の中の血流が悪くなった状態と言ってもいいでしょう。
骨盤の中の血の流れが悪くなると、
栄養が十分に卵巣に届かず、
働きが低下してしまいます。
一旦、西洋医学の治療は休んでいただき、
3周期はこの骨盤の中の瘀血を改善するために、
活血を中心とした漢方薬と瘀血を取る鍼灸で治療すること、
それから血を補うということを加えていく治療を、
提案させていただきました。
最初は3周期も休むということに抵抗があり、
迷っていらっしゃいましたが、
一緒にお話しを聞きに来られたご主人が、
後押ししてくださり、
当院での治療をすすめていくことになりました。
鍼灸治療を始めて、
1周期目には下腹部にあった堅さもとれ、
ふっくら柔らかくなり、
ご自身でも身体が軽くなったり、
慢性的な頭痛や肩こりの改善を感じていらっしゃるようでした。
私も思っていたより脈の状態が良くなり、
素直に身体が反応を示してくれていると感じていました。
FSHも順調に下がり、
50台から20台と下がり、
採卵周期では、10以下まで下がることができ、
お医者様からもこれで採卵できるとお墨付きもらい。
無事採卵することができました。
そして、妊娠陽性。
今回、心拍を確認できたという報告を受けて、
私としても少し安堵しました。
当然これからも元気にお産するまで、
いくつかの関門があると思います。
ですが、今までの身体づくりを信じて、
お産まで過ごしていただければと思います。