2017年3月6日
女性ホルモンを整えるには
大阪で秘伝の「子授けのお灸」と「漢方薬」を施すことで、
卵子の質を良くし、子宮環境を整える不妊専門鍼灸院。
三ツ川レディース鍼灸院の院長三ツ川です。
女性ホルモンには、
女性らしい身体つきにしたり、妊娠や出産など、
女性としての機能を充実させる作用があります。
ホルモンとは、私たちの身体の組織や器官に対して、
ちゃんと働くように指示をするごく微量の物質のことを言います。
内分泌器官(脳の視床下部や下垂体、甲状腺、副腎、すい臓、
女性では卵巣、男性では精巣、
最近では筋肉からも分泌されることが分かっています)からつくられ、
血液に乗って全身に運ばれます。
ホルモンの中で女性ホルモンと呼ばれるものは、
エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つ。
この2つのホルモンは、妊娠や出産に大きく関わってくるホルモンです。
では、この2つのホルモンについて、もう少し詳しく説明します。
【卵胞ホルモン(エストロゲン)】
卵胞ホルモンは成熟卵胞から分泌されます。
思春期になると女性らしい丸みをおびた体になるのは、
このホルモンのおかげです。
そして「生理がおこるメカニズム」の中では、
子宮内膜を増殖させるという役割を果たします。
また排卵前には子宮頸管の分泌液を増やし、
精子が子宮頸管を通って子宮の中に入る手助けをします。
そのほか体全体に作用し、コレステロールの増加を抑えて、
動脈硬化を防いだり肌の新陳代謝を促進する作用があります。
卵胞ホルモンの主な働きは次のとおりです。
・卵巣内の卵胞を熟成させ、排卵・受精に備える
・受精卵が着床しやすいよう子宮内膜を厚くする
・女性らしい丸みのある体にする
・自律神経を活発にして体調を整えて、気持ちを安定させる
・皮膚の血流をよくして、肌に血色や潤いをもたらす
・真皮のコラーゲンを増やし、肌にハリを出す
・骨にカルシウムを蓄える
・善玉コレステロールを増やして、血管を若々しく保ち動脈硬化を防ぐ
【黄体ホルモン(プロゲステロン)】
卵胞ホルモンの分泌がピークを迎え排卵がおこると、
卵胞ホルモンを分泌していた卵胞は、黄体という組織に変化し、
今度は黄体ホルモンを分泌します。
黄体ホルモンの役割で一番大切なのは、
卵胞ホルモンの作用で増殖した子宮内膜にさらに手を加え、
受精卵の着床に適した状態に整えることです。
もし、子宮内膜に受精卵が着床し妊娠が成立すると、
胎盤が完全に出来上がるまで黄体ホルモンを分泌し続け、
子宮内膜の状態を維持します。
しかし、妊娠が成立しないと、
黄体はしぼみ黄体ホルモンの分泌も低下します。
そして生理がおこります。
黄体ホルモンの主な働きは次のとおりです。
・受精卵の着床に備えて子宮内膜をより厚くふかふかにする
・粘着性の高いおりものを出して細菌などの侵入を防ぎ感染症から守る
・体温を上げる働きがあり基礎体温の高温期をつくる
・血管を拡張させて血液を骨盤にため込む働きがあり血行を悪くする
・水分を体内や脳にためる働きによりむくみをまねく
・腸のぜん動運動を大きく低下させお腹の張りや便秘をもたらす
・乳線の発育を促すことで乳房の張りをまねく
・皮脂分泌を促して肌の保湿を維持し肌を守る
私たちが生きている上で欠かせない、さまざまなホルモン。
ホルモンの分泌が悪ければ、現代は薬に頼りがちですが、
ホルモンをいい状態に保つためにできることがあります。
それは、「規則正しい生活を送る」ことです。
睡眠不足や不規則な生活は、
自律神経が乱れ女性ホルモンの分泌を乱します。
また、ホルモンが分泌される場所(脳など)は、
ストレスにとても左右されやすいことから、
できるだけストレスを溜めない生活を送ることも大切です。
さらに、食品添加物などに含まれる有害物質も、
女性ホルモンの状態を乱すことがこれまでの研究から分かっているので、
ファストフードやレトルト食品などに頼らず、
できるだけ家庭でつくった料理を食べるようにしたいものです。
以下のようなことを養生として実践されると良いでしょう。
① 自分にとって楽しいことや好きなことなどをしてノンストレスの時間を作る。 ストレスは無くそうとはしない、あるものです。
② 食事はゆっくり噛んで食べる。一口入れたら30回を目安に。
③ 週に3回以上の運動。1回が30分以上の有酸素運動をする。
コースに階段や坂道を入れた早歩きが効果的です。
④ インスタント食品やレトルト食品ではなく、なるべく手作りの料理を作る。
⑤ 夜は何時間を寝たかではなくて、何時に寝たかが大事です。
なるべく早く寝ること。