2016年8月6日
気の働き
「気」は目に見えないエネルギーのことです。
目に見えないので理解しにくいですが、
全身に流れていて、さまざまな働きをしています。
この「気」には「先天の気」と「後天の気」の2つがあります。
「先天の気」は、両親からいただいたエネルギーのことで、
「後天の気」は、日々の呼吸や食べ物を消化して取り入れられ、
肺や脾で作られます。
この「気」の流れが滞ったり、
不足したりすると身体に不調が生じます。
その症状は下の3つに分けられます。
① 気滞 ②気虚 ③気逆
の3つです。
① 気滞
気の流れが滞っている状態を気滞と言います。
具体的には、手足や頭が重くなったり、
気分がすぐれなくなったり、沈みがちになったり、
色々なことをするのが億劫になることもあります。
また、ストレスを受けると気滞になりやすくなります。
気の流れは身体を動かすことで改善されますので、
積極的に身体を動かしましょう。
② 気虚
気が不足している状態です。
気が足りなくなると、元気がなく、ぐったりした状態になります。
また、食欲がなくなったり、味気がなくなったり、
食後には、疲れやすいと感じたり、
強い睡魔におそわれることもあります。
さらに、病気になって気が消耗しても気虚の状態になります。
③ 気逆
気が上に昇ってしまって、顔が赤くなったり、
足は冷たいのに頭がのぼせる、いわゆる「冷えのぼせ」です。
ひどいと手足のしびれる感じを訴えるひともいます。
冷えのぼせ、動悸、嘔吐、急に顔が赤くなるといった
症状に当てはまる方は気逆かもしれません。